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    登山記録 鼻曲山01 登山と温泉宿

    基本情報

      (装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)
    登山記録 鼻曲山01 日付 2012/12/04(1泊2日)
    山/標高 鼻曲山/1654m 登山口/約900m 天候 曇~雪
    登山ルート (往)金湯館~十六曲峠~霧積のぞき~鼻曲峠~山頂
    登山道 ほぼ尾根道.鼻曲峠への登り、鼻曲山の直下の登りは急坂.冬期はアイゼン必携
    行動時間 4時間45分(移動は約4時間) 所在地 群馬県安中市松井田町坂本
    関連記録 なし
    装備 必携 基本装備+ / 防寒着(冬山装備で) / アイゼン(軽アイゼンもあると良い)
    その他 杖 / 水筒(HOT) / ストーヴ&コッヘル(寒いから)
    アクセス 登山口 金湯館から先の林道.駐車場は霧積温泉の駐車場
    上信越自動車道・松井田妙義山IC:県道18&51経由、距離16.5km
    電車 横川駅(JR信越本線):距離12.5km
    金湯館で送迎バスがあるらしいが詳細は以下のHPを参照して下さい
    (http://www.kirizumikintokan.com/)

    登山ルート・地図

      (地図中のトレースは書籍の地図を参考にした手書きです…)

    登山ルート・詳細

      (時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)
    日付 主要ポイント 時刻 移動 休憩・他 備考
    12/04 駐車場 09:15 20分 霧積温泉
    金湯館 09:35 1時間40分 10分
    鼻曲峠 11:25 20分
    鼻曲山 11:45 65分 35分 休憩&視界晴れ待ち
    霧積のぞき 13:25 35分
    金湯館 14:00
    行動時間合計 4時間45分 4時間 45分
    駐車場~金湯館

    20分ほど。今は営業していない霧積温泉の建物前の駐車場から林道に面した登山口まで山道が続く。 最初は沢沿いに進み、橋を渡ってからジグザグに登ってゆく。林道に出ればすぐに登山口が分かったと思う。 林道を少し先に進めばすぐに金湯館が見える。金湯館は宿泊客であれば送迎の車を出してもらえるらしい。

    金湯館~十六曲峠

    金湯館から少し離れた林道(舗装道)に面した登山口からまばらな樹林帯の尾根道を峠まで登ってゆく。 登山口から峠まで要する標準時間は40分ほどらしい。 十六曲峠から鼻曲山へは西へ進むが、東には剣ノ峰へ続く尾根である。

    十六曲峠~鼻曲峠

    峠から西へ進み、背の高い笹の中を進む箇所が続いた後に、 金湯館を見下ろせる霧積のぞきへ着く(標準25分ほど)。しばらく緩い坂の樹林帯の尾根を進み、鼻曲山の頂上が見えてくる。 鼻曲峠の直下に近くなると急坂となり、終盤にはロープのある箇所があり、この手前は片側が切れ落ちているので、 冬期は滑らないように少し注意。 訪問時は鼻曲峠の急坂手前から山道は積雪(数cm)と氷結を始めた。

    鼻曲峠~山頂

    鼻曲峠から少し進むと、山頂まで急坂が続く。 訪問時は、軽アイゼンを鼻曲峠の急坂の始まりあたりから装着すべきと感じた。 山頂の標があるのは、大天狗と小天狗と呼ばれる両ピーク?の間にある。 大天狗はさほど展望がなく、小天狗は浅間山の好展望台らしいが、この日が天候が悪く望めなかった。

    登山の写真

      (写真を選択すると大きな画像で閲覧できます)

    01:金湯館 鼻曲山金湯館霧積01

    林道から金湯館が見えてきたところ.山奥の秘湯といった雰囲気だ!

    02:金湯館 鼻曲山金湯館霧積02

    左手前が浴場のある棟で、中心に管理棟、周りが宿泊の棟

    03:金湯館 鼻曲山金湯館霧積03

    入口.手荷物を預け受付を済まし、イザ!鼻曲山へ!

    04:峠の少し先 鼻曲山金湯館霧積04

    十六曲峠から先.所々に背丈のある笹のあるゆるい尾根道

    05:霧積のぞき 鼻曲山金湯館霧積05

    南に金湯館が見える尾根の場所.足元に注意!

    06:霧積のぞき 鼻曲山金湯館霧積06

    写真05の囲いの拡大.金湯館の赤い屋根が見える

    07:尾根から鼻曲山 鼻曲山金湯館霧積07

    霧積のぞきと鼻曲峠の中間地点?からみた鼻曲山

    08:鼻曲峠 鼻曲山金湯館霧積08

    峠から見た北の展望.右奥に剣ノ峰と角落山が見える

    09:鼻曲峠 鼻曲山金湯館霧積09

    中央が角落山、右奥が剣ノ峰.冬期は厳しいらしいがいつか挑戦したい

    10:鼻曲山 鼻曲山金湯館霧積10

    鼻曲峠の急坂のはじまりから道は凍結、薄い雪に覆われていた

    11:大天狗 鼻曲山金湯館霧積11

    山頂の標から東のピーク.右奥に妙義山が見える

    12:大天狗 鼻曲山金湯館霧積12

    妙義山の拡大.いつか妙義山にも登らなければ!

    13:小天狗 鼻曲山金湯館霧積13

    山頂の標から西.天気がよければ奥にさる浅間山の好展望台らしい

    14:小天狗 鼻曲山金湯館霧積14

    ガスで中央の浅間山が見えず.30分待ったが吹雪いてきて断念

    15:小天狗 鼻曲山金湯館霧積15

    南西方向に軽井沢の町が見えた

    16:小天狗 鼻曲山金湯館霧積16

    写真15の拡大、軽井沢の町.吹雪いてきたので下山開始!

    17:金湯館 鼻曲山金湯館霧積17

    共同トイレと洗面所の間にて看板猫くんが居た

    18:金湯館 鼻曲山金湯館霧積18

    写真17の拡大.暖かい客室や浴場の脱衣所に浸入する可愛い奴

    19:金湯館 鼻曲山金湯館霧積19

    浴場前.猫さんは脱衣所まで付いてきて暖房機の前で丸くなっていた

    20:金湯館 鼻曲山金湯館霧積20

    夕食.天ぷら、豚汁、焼魚、煮物、酢豚、こんにゃく、ごはぁん...

    21:金湯館 鼻曲山金湯館霧積21

    翌朝、チェックアウト後のロビーにて.猫さん、達者でな!

    22:霧積ダム 鼻曲山金湯館霧積22

    帰り道で立ち寄り.ダム湖.写真を全然撮って無かった...

    23:霧積ダム 鼻曲山金湯館霧積23

    堤体の天端で越流部の真上から.常用洪水吐から放水してる

    24:めがね橋 鼻曲山金湯館霧積24

    帰り道で立ち寄り.碓氷第三橋梁、通称は、めがね橋

    25:めがね橋 鼻曲山金湯館霧積25

    地震に耐えて今も残る煉瓦造りの工芸品的な山岳鉄道橋

    26:めがね橋 鼻曲山金湯館霧積26

    上部の西端.奥に5号トンネル.アプトの道はトンネルが10号まである

    27:めがね橋 鼻曲山金湯館霧積27

    めがね橋の北に橋梁が! あれは信越本線の廃線なのだ

    28:5号トンネル 鼻曲山金湯館霧積28

    めがね橋から5号トンネル内の観.時間があればアプトの道を通したい

    登山の雑記

     私の好きな小説家の森村誠一先生の名作「人間の証明」の舞台の1つとなった場所、霧積温泉の金湯館。 いつか訪れたいと思っていた山奥の秘湯、ここに登山と合わせて行ってきました。

     鼻曲山の登山では、天候が悪かったため浅間山をはじめとする眺望は期待外れでしたが、 侘び寂びの冬枯れの山の雰囲気を楽しめました。積雪や凍結がなければ特に危険箇所のない山と思います。 12月上旬の私が訪れたときは、鼻曲峠への急坂の始まりまでは、山道に殆ど積雪が無かったです。 念の為にアイゼン(12本爪)も持参しましたが、このときは軽アイゼンでも十分でした。 積雪は数センチほどで、鼻曲峠から山頂付近は、雪が氷のように凍結している箇所が多かったです。 他に危険といえば、熊の目撃情報が多いらしいので、単独で訪れないか、熊鈴を必携した方が良いでしょう。

     金湯館では、良質の温泉と美味しい食事、そして可愛い看板猫に癒されました。 温泉は温度が少し低めの40度くらいですが、神経・関節の痛み、消化器疾患、疲労などに効用があるらしく、 体の芯に溜まっていた疲労が少しずつ溶け出していくようでした。特に早い時間に入ったので、 1人で30分ほど満喫できました。 食事(夕食について)は私の好物ばかりで美味しかったです。そして何より量が多い。天ぷら、豚汁、酢豚、焼き魚、煮物...。 ヒャッハッー!な状態で食べ進めたのですが、ごはんと天ぷらと豚汁を3割ほど残してしまいました。申し訳なかった。

     看板猫。雄?の人懐こいトラ猫です。リネン室?に段ボールの巣があるようですが、 暖かい客室の炬燵や、浴場の脱衣所にも浸入してきます。 翌日の朝は、私の部屋の前に居たので、ドアを空けると入ってきて、しばらく炬燵で丸くなった後、 私の膝の上で朝食が運ばれるまで抱いていました。飼い猫がいるのに浮気。

     小説の一舞台になったり勝海舟や伊藤博文といった偉人も逗留した歴史ある温泉宿。歴史や文学に思いを馳せることなく、 浸かって喰って、また浸かって寝てと、脳みそ使わず怠惰に過ごしました。 帰り道で、ついでに霧積ダムと、めがね橋に立ち寄りました。めがね橋を含む鉄道遺産の「アプトの道」は 再び訪れて徒歩で通してみたいと思います。鼻曲山と金湯館、次は新緑の時期に再来したいものです。