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圓明院のカヤ
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 圓明院のカヤ | 幹周/樹高 | 5.55m / 20m | |
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樹種 | カヤ(榧) | 保護指定 | 君津市指定保存樹木 | |
推定樹齢 | 1000年(伝承) | 所在地 | 千葉県君津市山本 | |
撮影日/天候 | 2016.07.03 / 晴 / 高台で風当たりが強そうだが損傷は少なく樹勢は旺盛.実の生る雌樹 | |||
アクセス | ||||
車 | 中央連絡自動車道・木更津東ICから約2km、駐車場は麓に(上まで進入しない) | |||
電車 | 久留里線・下郡駅から約1km(小櫃駅からは約2km) | |||
備考 | 駐車場は久留里街道に面した広い場所。 不動堂の背後から本堂へ続く斜面は紫陽花が群生しており開花時期は見事らしい。 高台に立つ大カヤは久留里街道や田園地帯の中からでも姿が見える。 大カヤの周囲に石組み以外に目立った柵はないが、根元には立ち入らないこと。 | |||
近辺の観光 | 【 外部ウェブサイト 】 圓明院ホームページ:大カヤについて詳しい紹介あり 君津市観光協会 :観光スポットの紹介に近年有名になった「濃溝の滝」あり 【 少遠景 】 賀恵渕のシイ :君津市内、近くにある個性的な樹形のスダジイ巨木 |
巨木の地図
巨木と雑記
大カヤの立つ圓明院は、君津市の北東部に位置する、蛇行を繰り返す小櫃川の中流域にあります。 丘陵の高台の上から、川沿いに広がる水田地帯を見下ろす大カヤ。 伝承では樹齢1000年とされる古木ですが、大きな損傷もなく、樹勢は旺盛。 その形のよい立姿には、古木らしい風格と高い格調が感じられます。 雌樹で1年おきに大量に実を生らせ、 実は健康長寿のお守りとして、参詣者に授与していただけるそうです。 お寺の由緒について。 寺伝によると圓明院は、開創は鎌倉時代の初期とされ、君津市の箕輪にあったという入定寺の末寺として建立。 大カヤは、熊野権現(和歌山の熊野三山?)から入定寺に詣でた僧侶が持っていたカヤの実が、 この地で根付いたとされています。 圓明院から東にある船塚山は、秋葉権現を勧進し、修験道の修行場のひとつであったそうです。 戦国時代に至ると、小田原・北条氏に加担した入定寺は滅ぼされ、圓明院を含む多くの末寺も没落。 やがて江戸時代に至り、船塚山から秋葉権現を勧進し再興を果たしたそうです。 現在の船塚山の山頂は、船塚神社が建ち、桜並木が植えられた展望地。 車で山頂付近まで進むことが可能なので、時間に余裕がある方は訪れてみるとよいでしょう。 圓明院の境内の南側、墓地の先にある丘の中には船塚山から勧進した秋葉神社があります。 元々は神社ではなかったのですが、明治期の神仏判然令によって、 日本古来の神・火之迦具土神として扱い、現在も神社として祭祀が続けられているそうです。 船塚山にはヤマザクラの大木、秋葉神社にはスダジイの大木があるようなので、 再訪する機会があれば、確認してみたいと思います。
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