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葛飾八幡宮の千本公孫樹
巨木の写真
葛飾八幡宮と巨木の基本情報
巨木の名前 | 千本公孫樹 [1] |
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樹種 | イチョウ(公孫樹) | |||
幹周 | 10.8m [1], 12.0m [3] | |||
樹高 | 23.0m [1], 20.0m [3] | |||
推定樹齢 | 1200年 [1][4] | |||
特徴 | 複数の側幹の集合のような樹形 | |||
保護指定 | 国指定天然記念物 | |||
所在地 | 千葉県市川市八幡4丁目 | |||
所在施設 | 葛飾八幡宮 | |||
撮影日・状態 | 2018.11.21 : 広大な樹冠と葉付から全体的に樹勢は良、折損した主幹を包む側幹の集合のように見える | |||
アクセス | ||||
車 | 京葉道・京葉市川ICから約2km(東京外環道・市川北ICからは約4km) | |||
電車 | 京成本線・京成八幡駅から約500m以内(総武本線・本八幡駅からは約1km以内) | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 千本公孫樹 :上記の写真12を参照のこと [2] 葛飾八幡宮 :上記の写真13を参照のこと ■公式ウェブサイト [3] 巨樹巨木林データベース:2000年度の調査記録(環境部環境政策課自然環境政策係) [4] 葛飾八幡宮 :葛飾八幡宮の公式サイト [5] 市川市観光協会 :葛飾八幡宮とボロ市の紹介あり [6] 徳願寺(地図リンク) :市川市の幸徳区、葛飾八幡宮の山門から移された仁王像が現存 ■少遠景の記録 [7] 千葉寺の公孫樹 :千葉市の千葉寺にある大イチョウ |
巨木と雑記.葛飾八幡宮
江戸川を境に東京都と接する千葉県の市川市。 市域のほぼ中心にある八幡地区に、葛飾八幡宮は鎮座しています。 創建は寛平年間(889~898)の頃、 宇多天皇の勅願により石清水八幡宮を勧請して創建されたとの伝承。 下総の総鎮守として崇敬されてきた格式高い古社です。 八幡(旧八幡町)という地名は、葛飾八幡宮の門前町として栄えてきた由来。 源頼朝と太田道灌から社殿の寄進を受け、徳川家からは社領の寄進を受けました。 [2][4] 境内には神仏習合時代の痕跡が見れます。 明治の神仏分離以前は、上野東叡山寛永寺の末寺が神宮寺として在ったそうです。 現存する仏教建築は鐘楼と、元は山門であった随神門。 山門の仁王像は徳願寺 [6] に移され、 代わりに左・右大臣像が安置され随神門とされました。 [2][4] 例大祭が行われる9月15日から6日間には、 「八幡のボロ市」と呼ばれる農具市が開かれます。 農具や台所用品、食べ物の出店が門前に軒を連ねるそうです。 面白い手作りの道具が手に入るかも。 機会があれば例大祭の期間に再訪したいと考えています。[2][5]
巨木と雑記.大イチョウ
千葉県最大級の大イチョウ。 周囲10メートルを超える根元は圧巻です。 樹形は折損した主幹を囲み、多数の側幹が覆うもの。 解説板 [1] によれば、過去に落雷を受けて損傷したそうです。 樹冠は上部に少しボリュームを欠くものの、太い側幹が多くて広大。 地上5メートル付近まで、多数の側幹は密に固まるか連理しているため、 単幹の巨樹に近い迫力もあります。 樹勢が良いのも手伝って、新緑と黄葉で着飾る姿は、さぞ美しいことでしょう。 特に惹かれたのは北東側から望む立姿。 立ち昇っていく貫禄ある幹の表情が分かり、かつ厳かな社殿が背景となるため、特に神々しい姿として映りました。 新緑や落葉しきった姿も拝観してみたい。 大イチョウには興味深い伝説があります。 古くから大イチョウには白蛇が棲むとされ、 その姿を見た者は幸福と長寿を授かるというもの。 江戸後期に出版された江戸の地誌「江戸名所図会」にはその記述が。 大イチョウの洞には蛇が棲んでいて、 例祭の時に音楽が奏でられると、たくさんの蛇が枝上に現れ、これを見た人々が驚いた。 というような内容であるらしい。[1] ちなみに私には白蛇様の姿を拝むことは叶いませんでした。 圧倒的に信心と精進が足りない。 訪れたのは11月中旬。 黄葉を期待していたのですが、葉はまだ青い。 同日に訪れていた千葉寺の公孫樹 [7] も葉が青かった。 房総の気候と都会の熱気、そして自身の生命力か。 葛飾八幡宮の御神木が黄金色になるは、11月下旬頃からのようです。
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