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    智光寺のカヤ

    巨木の写真

    撮影日:2018.06.27 【01】山梨県でも有数のカヤの巨木、智光寺のカヤ 智光寺のカヤ-01
    【02】東側 智光寺のカヤ-02
    【03】参道石段 智光寺のカヤ-03
    【04】鐘楼と古堂 智光寺のカヤ-04
    【05】北側 智光寺のカヤ-05
    【06】北側 智光寺のカヤ-06
    【07】西側 智光寺のカヤ-07
    【08】西側 智光寺のカヤ-08
    【09】西側 智光寺のカヤ-09
    【10】西側 智光寺のカヤ-10
    【11】西側 智光寺のカヤ-11
    【12】西側 智光寺のカヤ-12
    【13】カヤの実 智光寺のカヤ-13

    巨木の詳細情報

    巨木の名前 智光寺のカヤ [1]
    樹種 カヤ(榧)
    幹周 5.5m [1], 5.37m [2]
    樹高 29m [1], 23m [2]
    推定樹齢 不明
    特徴 真っ直ぐな主幹と広範囲の根元の隆起
    保護指定 山梨県指定天然記念物
    所在地 山梨県笛吹市境川町藤垈
    所在施設 智光寺
    撮影日・状態 2018.06.27 : 古木らしい風貌だが大きな樹冠を茂らせ樹勢は良い様子、実の生る雌樹
    アクセス
    中央自動車道・甲府南ICから約4.5km(笛吹八代ICからは約5.5km)
    電車 JR中央本線・石和泉温泉駅から約10km(甲府駅からは約13.5km)
    バス 山梨交通の最寄りバス停「石橋」は智光寺から徒歩約2.5kmの位置
    甲府駅または石和泉温泉駅の南に位置する石和八幡宮前から以下2つの路線を利用
    (敷島営業所-御所-商工会議所、敷島営業所-御所-甲府警察署)
    参考情報 ■現地資料
     [1] 解説板・智光寺のカヤ :写真なし(1973年3月1日、山梨県教育委員会)
    ■公式ウェブサイト
     [2] 巨樹巨木林データベース:1988年度の調査記録
     [3] ふえふき観光ナビ   :笛吹市の観光情報サイト、智光寺の紹介あり
    ■少遠景の記録
     [4] 巨木・精進の大杉   :精進湖北岸の諏訪神社に立つ県内最大級の大スギ

    巨木と雑記

     2018年6月は富士河口湖町を中心に登山と巨木巡りをしました。 帰路は精進の大杉 [4] のある精進湖から先、 駿河と甲斐を繋いだ中道往還の道を辿り、御坂山地を越えて笛吹市内から中央自動車道へ。 現代は山中の女坂峠と右左口峠をトンネルで通過する、 国道348号線(精進ブルーライン)で快適に山越え。 笛吹市に訪れた目的は、以前から気になっていた智光寺のカヤが目当てでした。

     松尾山智光寺について [3]。 創建は寛正元年(1460)。 本尊の虚空蔵菩薩坐像は建長6年(1254)の作。 県指定の文化財であり、甲府市の能満寺、韮崎市の宝生寺の虚空蔵菩薩像とともに、 甲斐三虚空蔵の一体とされるそうです。 笛吹川と御坂山地の間にあり、甲府盆地を見下ろす立地。 甲斐武田氏に縁がありそうな古刹です。

     智光寺のカヤの姿は、主幹はあまり癖のない真っ直ぐな単幹。 古木らしい風貌でも目立つ損傷は見られず、大きな樹冠を茂らせています。 この大カヤの最大の個性であり、強く目を引くのは、広範囲に隆起した根本。 解説板 [1] によると根周りは35mにもなるとか。 私が2019年時点で巡った約40本のカヤの中では、これほど根本が隆起したものは他にはありません。 根本の端のほうは、隆起というより表土が流れて露出したという感じ。 参道の石段沿いの傾斜地に面した立地のため、長い年月を経て風雨で表土が削れていったか。 または地中に大きな岩や岩盤があるため深く潜れなかったか。 何れにしても目を見張る素晴らしい立姿の大カヤ。 特に根本の広がりを一望できる西側から見上げた姿には、 古木らしい風格と相まって深く感じ入るものがありました。