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  • 巨木TOP / 静岡 / 羽衣の松(三保松原)

    羽衣の松

    巨木の写真

    撮影日(2019.03.09) 【01】3世代目の羽衣の松.衣服を掛けやすそうな下枝をしている. 羽衣の松-01
    【02】 羽衣の松-02
    【03】 羽衣の松-03
    【04】 羽衣の松-04
    【05】 羽衣の松-05
    【06】 羽衣の松-06
    【07】 羽衣の松-07
    【08】 羽衣の松-08
    【09】 羽衣の松-09

    巨木の基本情報

    巨木の名前 羽衣の松 [1]
    樹種 クロマツ(黒松)
    幹周 3.6m [2]
    樹高 18m [2]
    推定樹齢 300年以上 [2]
    特徴 西の湾側に大きく傾いた樹形
    保護指定 名勝および世界遺産構成資産の指定地
    所在地 静岡県静岡市清水区三保
    所在施設 三保松原
    撮影日・状態 2019.03.09 : 現在の松は3世代目、樹勢良好な様子、2世代目は枯死している
    アクセス
    東名高速・清水ICから約12km
    電車 JR清水駅から約8km
    バス JR清水駅発の三保山の手線、三保松原入口または世界遺産三保松原・神の道入口(土日祝)まで
    参考情報 ■現地資料
     [1] 石碑・羽衣伝説    :内容は上記の写真09を参照
    ■外部ウェブサイト
     [2] 巨樹巨木林データベース:2000年度の調査記録(みどり課緑化推進担当)、羽衣の松を指すかは不明
     [3] 清水海岸ポータルサイト:三保松原と羽衣の松の詳しい紹介あり
    ■少遠景の記録
     [4] 御浜岬の根上がりの松 :沼津市の景勝地である御浜岬、クロマツの巨木が群生

    巨木と雑記.三保松原

     静岡市の名勝である三保松原。 駿河湾に伸びた三保半島、その海岸線に沿って約7キロメートルに渡り続く松原。 右手に群青の駿河湾、左手には涼やかな緑の松原、正面には雄大な霊峰富士の姿。 江戸時代に刊行された東海道名所図会にも描かれたように、 古くから人々を魅了してきた美しい景勝地であり、 近年には世界遺産の構成資産にも登録(富士山-信仰の対象と芸術の源泉)。 巨木目当てでなく、純粋に観光を楽しみたくて訪れたのですが、結果として巨木も楽しめました。 御穂神社から海岸まで続く参道、 神の道にはクロマツの古木が立ち並び、その先には羽衣の松があります。 以下、三保松原の一風景の様子です。

    cm-三保松原-01 羽衣の松から先、真っ直ぐ浜へ出て驚いた。 大量の砂を運び入れ拡張された浜により、松原と富士山に海が重ならないではないか。 これは波の浸蝕から松原を守る措置。
    【02】 cm-三保松原-02
    【03】 cm-三保松原-03
    【04】 cm-三保松原-04
    【05】 cm-三保松原-05


     正直言って三保松原の景観はイメージと違っていました。 波の浸食から松原を守るため、護岸や運んできた大量の砂で浜が拡張され、一部には消波ブロックが並んでいる [3]。 このため、浜から海・松原・富士山と良い具合に重ねて眺められる場所が限られている。 当日は、その場所が工事中で立入れなかったため、思うようなカットの写真は撮れず。あ~ん残念。 なお、他の松原のある海岸の景勝地では、沼津の御浜岬 [4] もおすすめ。 富士山も見えてクロマツの巨木も多めです。

    巨木と雑記.羽衣の松

     海岸の松原から御穂神社(式内社)へ続く参道の神の道。 その入口付近に羽衣の松は立っています。 海側に大きく傾いた幹と、地面まで届く長い下枝が特徴の樹形。 現在のものは3代目で、初代は宝永4年(1707年)の富士山噴火の際に海中に水没。 2代目は御穂神社の離宮、羽車神社の側にあるもので、枯死していますが根本が残されています。 [3]

     最後に羽衣の松の伝説について [1][3]。 御穂神社の御神木で、祭神の三穂津彦命と三穂津姫命が降臨する際の目印とされます。 伝説では地元の柏梁という漁師が、浜で松の枝にかけられた美しい衣を発見。 その衣を持ち帰ろうとしたとき天女が現れ、それは自分の羽衣なので返して欲しいという。 柏梁はすぐには返そうとせず、天女はその羽衣がないと天に帰れないと懇願。 すると柏梁は天女に舞を見せれば羽衣を返すと答える。 天女はこれに応じ、舞い終わったあと羽衣を返され天へ昇っていったという。 柏梁は悪い男だ。 なお、御穂神社には羽衣の切れ端とされるものが祀られているそうです。