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    見倉の大栃

    巨木の写真

    撮影日 2019.07.27 【01】新潟県最大級のトチノキは苗場山麓ジオパークの一部、トチノキ原生林の中に立つ 見倉の大栃-01
    【02】 見倉の大栃-02
    【03】 見倉の大栃-03
    【04】 見倉の大栃-04
    【05】 見倉の大栃-05
    【06】 見倉の大栃-06
    【07】 見倉の大栃-07
    【08】 見倉の大栃-08
    【09】 見倉の大栃-09

    巨木の詳細情報

    巨木の名前 見倉の大栃 [1]
    樹種 トチノキ(栃)
    幹周 8.48m [1][3]
    樹高 25m [1][3]
    推定樹齢 500~800年 [1]
    特徴 太い幹から三又に分岐して広がる樹冠
    保護指定 津南町の保護木、森の巨人たち百選
    所在地 新潟県中魚沼郡津南町大字大赤沢
    所在施設 国有林
    撮影日・状態 2019.07.27 : 全方位からは見学しなかったが目立つ損傷はなく樹勢良好な様子
    アクセス
    関越道・塩沢石打ICから約40.5km
    電車 JR飯山線・津南駅から約17km
    バス バス停・結東から見倉橋を経由して登ってくるルートで大トチ入口まで徒歩1時間ほどか
    津南駅から南越後観光バスで見玉まで乗車、その先は予約制の秋山郷線のデマンドバスに乗換
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 森の巨人たち百選   :駐車場に面した東屋に設置
     [2] 苗場山麓ジオパーク  :駐車場に設置、風穴と大栃についての解説あり
    ■公式ウェブサイト
     [3] 巨樹巨木林データベース:平成12年度(2000)の調査記録、途中にあるカツラは未登録
     [4] 津南町ホームページ  :観光情報に秋山郷、見倉橋、見倉の大栃の紹介も含む
     [5] 苗場山麓ジオパーク  :苗場山麓、新潟津南町と長野栄村に及ぶ広大なジオパークの案内
    ■少遠景の記録
     [6] 登山記録・苗場山   :2013年9月28日、東山麓の湯沢町かぐらスキー場から祓川ルート往復

    巨木と雑記.アクセスについて

     長野県の栄村と接する津南町の南部、中津川上流の山域。 ここは中津川の渓谷沿いに点在する集落、日本の秘境100選に指定されている秋山郷 [4] があるところ。 結東の集落から中津川を挟んで対岸、金城山の西山麓に見倉の大栃はあります。 山中の大トチへ至る山道の入口は、林道東秋山線が通る見倉トンネル北側の駐車場に。 入口から30分もあれば大トチのところへ着くでしょう。 山中の移動の詳細は、以下写真つきの案内と上記地図をご覧あれ。

     バス利用でアクセスする場合は少々歩くことになりますが、見所もあるようです(私は未訪)。 まず最寄りバス停のある結東 [4] が、秋山郷の集落のひとつであること。 集落内には美しい石垣の棚田 [4] があり、中津川に架かる見倉橋 [4] は新潟の橋50選にも選ばれた展望地。 見倉橋から大トチ入口までは1時間ほどかかるでしょう。

    見倉の大栃アクセス-01 大トチへの入口は、見倉トンネル手前の駐車場の奥、苗場山麓ジオパークの案内板の横にある。 ここは東に聳える金城山を越えて小松原湿原へ向かうルートの登山口でもある。
    案内板 見倉の大栃アクセス-02
    分岐 (1) 見倉の大栃アクセス-03
    分岐 (2) 見倉の大栃アクセス-04
    案内板 見倉の大栃アクセス-05
    分岐 (3) 見倉の大栃アクセス-06
    大カツラ 見倉の大栃アクセス-07
    大カツラ 見倉の大栃アクセス-08
    大トチ 見倉の大栃アクセス-09

    巨木と雑記.見倉の大栃

     駐車場の入口から先は、トチノキの巨木が茂る原生林の中を歩いていきます。 この巨木の森は苗場山麓ジオパーク [5] のジオサイトのひとつ。 説明 [2] では、約10ヘクタールの範囲に、 直径1メートル以上、樹高20メートルほどのトチノキが群生し、直径2メートルもの個体も点在。 実際にトチノキの巨木が多く感激。幹周が5メートル近いものも何本か見かけました。 そして道中には見事なカツラの巨木も(写真と場所は上記にて)。 幹周6メートルほどの単幹に近い樹形。 見倉の大栃へ至る道中は、予想を超える素晴らしき森林浴となったのでした。

     遂に大トチとのご対面。しかし初見の感動は薄い。 山道の終点が大トチから北側に離れているのです。 それに周囲はシダ植物や低木に覆われている。 根本を荒らさないよう注意しながら接近してみました。 根本から北側の3メートルほど手前(岩がある)、斜面下の西側の5メートルほど手前、この2地点に接近。 山の東側と谷の南側には、低木が多いのと隆起した根を踏みそうなので接近せず。 なお、地面を覆うシダ植物の下には岩が隠れています。

     近くから見上げる大トチの威容は流石のもの。 まさに深山の奥に佇む森の巨人たる貫禄ある風貌。 急斜面に誇示する巨体を支えるため、肥大した力強い根本は特に圧巻。 幹周8メートル超えのトチノキの巨樹ですが、特に目立つ損傷がない健全な立姿。 このトチノキの原生林に君臨する存在、大な樹冠を広げる灰褐色の幹は神々しい。 幹にあるコブ状の複数の隆起や、西側に突き出た大きな下枝は、立姿をより引き立てる個性。 少々アクセスが面倒でも訪れる価値ある素晴らしき大トチでした。