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    東根の大ケヤキ

    巨木の写真

    撮影日( 2013.08.05 ) 【01】東根小学校に立つ日本一の大ケヤキ、西側 東根の大ケヤキ-01
    【02】西側 東根の大ケヤキ-02
    【03】南西側 東根の大ケヤキ-03
    【04】南側 東根の大ケヤキ-04
    【05】南側 東根の大ケヤキ-05
    【06】北西側 東根の大ケヤキ-06
    【07】北西側 東根の大ケヤキ-07
    【08】北側 東根の大ケヤキ-08
    【09】北側 東根の大ケヤキ-09
    【10】北側 東根の大ケヤキ-10
    【11】北東側 東根の大ケヤキ-11
    【12】北東側 東根の大ケヤキ-12
    【13】解説板 東根の大ケヤキ-13

    巨木の詳細情報

    巨木の名前 東根の大ケヤキ[1]
    樹種 ケヤキ(欅)
    幹周 16m [1] 15.6m [2]
    樹高 28m [1][2]
    推定樹齢 1500年 [1]
    特徴 南北に双幹の樹形
    保護指定 国指定特別天然記念物
    所在地 山形県東根市本丸南1丁目
    所在施設 東根小学校
    撮影日・状態 2013.08.05 : 幹に大空洞があるが大きな樹冠を形成しており樹勢はさほど衰えていない様子
    アクセス
    東根IC(東北中央自動車道):距離約8km
    山形北IC(山形自動車道) :距離約20km
    電車 東根駅(奥羽本線)     :距離約2.3km
    参考情報 ■現地資料
    [1]現地解説板・東根の大ケヤキ:龍興寺沼公園の公衆トイレの前にある解説板
    ■Web
    [2]巨樹巨木林データベース  :2000年度の調査記録
    [3]東根市公式サイト     :大ケヤキの詳細な情報あり

    巨木と雑記

     2013年の山形県の巨木巡り、最終日の朝に訪れたのが東根の大ケヤキ。 この見事な巨樹の立ち位置は、東根小学校の敷地内、西側にある正門の付近です。 小学校の敷地内なので、男一匹の見学は慎重になる…。 当日は夏休みの早朝。校門の外側から大ケヤキの雄姿を落ち着いて眺めることができました。 ちなみに、東根小学校は城跡。 南北朝時代の正平2年(1347)に小田島長義が築城した東根城の本丸があった場所だそうです[1]。

     東根の大ケヤキは、ケヤキでは日本一ともいわれる巨樹。 幹周は16メートルほどもあり、齢は1500年間もの風雪を刻む凄まじき巨樹。 かつてこの大ケヤキ(雌ケヤキ)の側には、「雄ケヤキ」と呼ばれる大ケヤキが立っていたそうですが、 残念なことに明治18年頃に倒れる[1]。 並び立つ二本の大ケヤキはさぞかし壮観だったことでしょう。

     大ケヤキの幹には大空洞があり、内部には巨体を支える鉄柱らしきものが見えます。 空洞化している割には、残っている枝葉は繁茂しており、背の高い大きな樹冠を形成。 樹勢はさほど衰えていない様子。 根元周囲には広い空間が確保され、電線は大ケヤキを迂回。 大がかりな樹勢回復の工事の跡も見られ、とても大切に扱われていることが分かりました。

     日本一ともいわれる大ケヤキは、流石の威風堂々たるもの。 特に西側と北西側からの姿には強い感銘を受けました。 白い巨岩のような大迫力の幹。空洞を抱えて広大な樹冠を茂らせる逞しい生命力。 一本の樹木が極限まで生きてきた証の神々しい立姿。 小学校の児童達は大ケヤキの姿に、自然の偉大さと尊さを実感し、 自身の前に大きく開けた未来も重ねることでしょう。