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古殿八幡神社のスギ
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 古殿八幡神社のスギ | 幹周/樹高 | 8m(目測) / 30m(目測) | |
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樹種 | スギ(杉) | 保護指定 | 不明 | |
推定樹齢 | 不明 | 所在地 | 福島県石川郡古殿町山上古殿 | |
撮影日/天候 (その他) |
2016.04.24 / 晴 / 大スギは本殿の右脇に立っている |
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アクセス | ||||
車 |
■福島空港・あぶくま南道路・玉川IC:約25.7km ■磐越自動車道・小野IC :約29.5km ■磐越自動車道・いわき湯元IC :約40km |
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電車 |
■磐城石川駅(JR水郡線):駅から福島交通の路線バスを利用できる.なお本数は少ない. 駅前から「山上」行きに乗車し「古殿」下車.約45分. |
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備考 | 参詣者用の駐車場と明記されている場所はなかったが、道路沿いに広い場所や、 流鏑馬広場の一端が駐車場として使われている様子であった。 | |||
近辺の観光 |
■公式観光サイト :
古殿町HP /
おふくろの駅(道の駅) |
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近辺の巨木 | 越代のサクラ / 新田の大山桜 |
巨木の地図
巨木と雑記
福島の中通りと浜通りを遮る阿武隈山地。
その南部に位置する河岸段丘を中心とした町が古殿町です。
町名は、古くからこの地域の総鎮守であった、古殿八幡神社の在地である古殿からとったもの。
地名は代々の領主が使っていた館が、古記殿と呼ばれていたことに由来するそうです。
平安時代を起源とする古社には、神秘的な空気と社殿、そして大きな杉の御神木が立っているのでした。
大スギは、本殿の向って左側の斜面に立っています。
古殿町のHPには、幹周6.3m、樹高40mとありましたが、実感では、幹周8m、樹高30mほどに感じました。
西側の根元は、石垣を掴むように大きく露出しているので、測る位置によって幹周も樹高も変わりそうです。
大きな損傷もなく樹勢は良好な様子。幹の先端は鋭く尖るような樹形でなく、
腕のような形に、複数の大枝に分散して、中心を空けて広がっています。
かつて、社殿を焼失させたという落雷による被害を、この大スギも受け、幹の上部を焼失したために、
このような樹形になったのかもしれません(憶測)。
しかし、天を掴む巨大な腕のような大スギは、迫力ある見事な立ち姿。
その姿には、古にこの地を駆け回った、精悍な武者の姿を連想しました。
桜巡りの次いでに訪れた古殿八幡神社でしたが、
素晴らしく静謐な境内の雰囲気と、見事な大スギに、すっかり感じ入ってしまいました。
越代のサクラを目当てに古殿町へ訪れ方、八幡神社へのお立ち寄りも強くお勧めいたします
以下、八幡神社の由緒と流鏑馬についての補足です。
【 古殿八幡神社の由緒 】
八幡神社の創建は、平安時代の後期頃。
地元の豪族である福田次郎、福田源大有光らによるもの。
福田氏は、源頼義による阿部氏の乱(前九年の役、または奥州十二年合戦)の討伐軍に参戦し、戦功をたてたといわれます。
乱の平定後(康平7年・1064)、福田氏は、源頼義が戦勝を祈願した石清水八幡宮を勧進、
こうして古殿八幡神社が創建されたそうです
(石清水八幡宮は京都市八幡市に鎮座、源氏から氏神として崇敬された)。
祭神は誉田別命で、ご神体として、鋳鉄製の御正体が祀られています。
【 流鏑馬 】
八幡神社では、毎年10月の第2土曜と日曜に、流鏑馬の神事が奉納されています。
約800年も続けられてきたという別格の伝統行事。
起源は、建久5年(1196)頃に、源頼朝から社領地が下ったことを記念し、
祭礼当日の神事としたことが始まりだそうです。
鏑馬の前には、馬を駆けさせながら空高く矢を放つ「笠懸」も行われます。
流鏑馬の様子や詳細は、古殿町の公式サイトからご参照ください。
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