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    倉沢のヒノキ

    巨木の写真

    倉沢のヒノキ(2016.12.09) 【01】南側①:関東最大級のヒノキの巨木.根元の周囲には石垣. 倉沢のヒノキ01
    【02】南側② 倉沢のヒノキ02
    【03】南側③ 倉沢のヒノキ03
    【04】西側① 倉沢のヒノキ04
    【05】西側② 倉沢のヒノキ05
    【06】西側③ 倉沢のヒノキ06
    【07】南側④ 倉沢のヒノキ07
    【08】東側① 倉沢のヒノキ08
    【09】東側② 倉沢のヒノキ09
    【10】東側③ 倉沢のヒノキ06
    【11】東側④ 倉沢のヒノキ07
    【12】東側⑤ 倉沢のヒノキ08
    【13】北側 倉沢のヒノキ13
    周辺の様子(2016.12.09) 【01】倉沢橋:林道倉沢線の入口(奥)に2台分くらいの駐車スペースがある 倉沢のヒノキ01
    【02】山道入口 倉沢のヒノキ02
    【03】山道① 倉沢のヒノキ03
    【04】山道② 倉沢のヒノキ04
    【05】山道③ 倉沢のヒノキ05

    巨木の詳細

    巨木の名前 倉沢のヒノキ 樹種 ヒノキ(檜)
    幹周/樹高 6.2m / 33m 推定樹齢 1000年
    保護指定 東京都指定天然記念物 所在地 東京都西多摩郡奥多摩町日原
    撮影日/天候 2016.12.09 / 晴 : 下枝の一部に枯枝が見られるが全体的に樹勢は良好な様子.
    アクセス
    青梅IC (首都圏中央連絡自動車道):約33km
    日の出IC(首都圏中央連絡自動車道):約36km
    電車 奥多摩駅(JR青梅線):西東京バスの東日原行か鍾乳洞行(平日限定)、倉沢で下車
    備考 県道(日原街道)に面した階段の入口から山道を登り、 15分ほどで大ヒノキの立つ尾根上に着くだろう。 県道の入口前の路肩駐車は道幅が狭いので危険。 倉沢橋の前で県道と分岐する林道倉沢線に広い路肩があるので、ここへの駐車がお勧め。
    近辺の観光 奥多摩町・観光情報 :奥多摩町の公式サイトの観光情報.
    奥多摩観光協会   :奥多摩町観光協会の公式サイト.
    奥多摩温泉もえぎの湯:奥多摩駅より徒歩10分.新氷川トンネルの横の多摩川沿いに位置.
    日原森林館     :日原の豊かな森林をPRする施設.様々な巨木の情報も公開している.
    日原鍾乳洞     :関東で最大級の鍾乳洞.1周約30分ほど.
    川苔山・登山口   :稲村岩を経由するコース、中日原バス停の先から約3時間.
    雲取山・登山口   :八丁橋から富田新道を経由で約4時間(東日原バス停からは+30分).
    近辺の巨木 水垂のトチノキ /  ガニ沢出合いのカツラ

    巨木の地図

    巨木と雑記

     東京都の最西端に位置する奥多摩町。 ここは埼玉、山梨、長野に跨る秩父山地の一部である山深い地域。 秩父山地の主脈に連なる主峰のひとつ、雲取山(2017.1m)は都内での最高峰。 その他、川苔山、御前山、大岳山など、登山者に人気の山もあります。 豊かな山林に覆われた奥多摩町には巨木も多く、 巨木の里としてのアピールを、日原森林館やそのウェブサイトでもしています。 そんな奥多摩町から紹介する巨木は、関東最大級のヒノキの巨木、倉沢のヒノキです。

     大ヒノキが立っている場所は、日原川と倉沢の出合いの間に聳えている尾根の上。 標高は約650m、県道(日原街道)から山道を、尾根上に北へ約15分ほど登った先です。
     大ヒノキは、推定樹齢が1000年以上とされる古木ですが、樹勢は良い様子。 大きな損傷が無い太い幹に、広い樹冠、活力ある立姿の古木です。 幹は直幹でなく、地上5m付近で9本の大枝に別れ、 真っ直ぐ立ち昇り、燃え上がる松明のような樹形。 太く縦横に隆起した逞しい根は、尾根上の斜面を鷲づかみにし、巨体を支えています。 根元の周囲を固めている石垣には、 尾根上の土砂の流出を防ぐ一定の効果があるのでしょう(南側の石垣は根本を覆っている)。 堂々としたその大ヒノキは、山の神秘が形を成したような、威厳と風格が感じられる巨木です。

     大ヒノキにまつわる話を少し。 保護されている巨木の中には、避雷針が設置されているものがあります。 特に樹高が30m以上に成長することが多い杉の巨木に多いのではないでしょうか。 避雷針を設置して巨木を守る運動の先駆けになったのが、この大ヒノキといわれています。
     大ヒノキに避雷針が設置されたのは昭和63年(1988)。 これは、巨木の題材が多い画家の平岡忠夫氏による活動によって始まり、 東京理科大学の鶴見策郎・教授の協力を得て、奥多摩町が設置しました。 平岡氏は、大ヒノキのスケッチに訪れた際(昭和62年)、 荒天時に周囲に落雷が頻発したのを目撃したのだそうです。 なお、平岡氏は、日原森林館と「全国巨樹・巨木林の会」の設立者。 また、日原森林館は、会の巨樹情報センターも兼ねた施設。 豊かな森林に覆われた奥多摩町から、自然を愛する芸術家と有志たちによって、巨木の保護・調査の運動が全国に広がっていったのです。