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西明寺の寺叢と益子焼の町
巨木の写真
西明寺と巨木の基本情報
巨木の名前 | 西明寺のこうやまき [1] |
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樹種 | コウヤマキ(高野槇) | |||
幹周 | 5.4m [1][3], 4.9m [6] | |||
樹高 | 30m [1][3][6] | |||
推定樹齢 | 750年以上 [1][3] | |||
特徴 | 高い背と南北の双幹の樹形 | |||
保護指定 | 栃木県指定天然記念物 | |||
所在地 | 栃木県芳賀郡益子町大字益子 | |||
所在施設 | 西明寺 | |||
撮影日・状態 | 2017.11.09 : 南北の双幹の分かれ目に枯損が見られるが枝両が多く全体的に樹勢は良さそう | |||
アクセス | ||||
車 | 北関東自動車道・真岡ICから約17.5km、笠間西ICから約18.5km | |||
電車 | 真岡鐡道・益子駅から約4km | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 西明寺のこうやまき :内容は上記の写真01-05を参照 [2] 西明寺の椎林叢 :内容は下記の写真02-08を参照 [3] 西明寺における文化財 :内容は下記の写真03-02を参照 [4] 重要文化財建造物 :内容は下記の写真03-05を参照 [5] 閻魔堂 :内容は下記の写真03-12を参照 ■公式ウェブサイト [6] 巨樹巨木林データベース:1988年度の調査記録 [7] 西明寺公式サイト :お寺と診療所と介護施設の総合サイト [8] 益子町公式サイト :西明寺の文化財について詳しい紹介あり [9] 益子陶芸美術館 :益子を代表する陶芸家の作品を中心に展示している [10] 益子町観光協会 :陶器市などのイベントやお店の情報など |
複数の巨木情報
写真に写っている巨木のうち巨樹巨木林DB [6] に登録されているものの一部を比定しました。 参道を囲むスダジイは本数が多いため、比定が誤っている場合があります。
名称 | 幹周 | 樹高 | 樹齢 | 備考 |
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クスノキ | 4.20m [6] | 24m [6] | 不明 | 位置は駐車場に面した休憩所の隣 |
スダジイ(1) | 3.82m [6] | 10m [6] | 不明 | 西明寺の椎林叢、位置は参道石段の右手前 |
スダジイ(2) | 3.60m [6] | 10m [6] | 不明 | 西明寺の椎林叢、位置は参道石段の左手前 |
スダジイ(3) | 3.97m [6] | 15m [6] | 不明 | 西明寺の椎林叢、位置は参道石段の右奥 |
コウヤマキ | 4.90m [6] | 30m [6] | 750年以上 [1][3] | 単木で県の天然記念物、位置は本堂の右側 |
スギ | 4.02m [6] | 35m [6] | 不明 | 位置は本堂の左側 |
巨木と雑記.獨鈷山西明寺は巨木の森に包まれた重要文化財の宝庫
益子焼で有名な益子町は、栃木県の代表的な陶器の町。 春と秋に開かれる大陶器市 [10] の時期には、特に大勢の人々が訪れます。 この陶器の町にある名刹が、高館山(獨鈷山)の中腹にある西明寺。 巨木茂る山林に包まれた重要文化財の宝庫です。 西明寺は寺伝によると、天平9年(737)に行基菩薩による開基。 益子氏の居城、西明寺城の跡地でもある境内は、県の史跡にも指定。 境内で特に目を引く荘厳な堂塔が、楼門と三重塔と本堂です。 楼門と三重塔は国の重要文化財。 天文7年(1539)頃の建立と伝わる三重塔は、優美かつ個性ある造形です。 他の地域にある三重塔と比べ、屋根の軒下が深く、反りが大きいことが特徴。 閻魔堂には「笑い閻魔」とも呼ばれる凄味のある表情の閻魔像があります。 五間四方の大きな本堂は内部を拝観可能。 中央には国指定重要文化財、御本尊の十一面観音像を安置した厨子があります。 [3][4][5][7]
西明寺の寺叢は巨木の宝庫でもあります。 筆頭は本堂右脇に立つ県内最大級のコウヤマキ。 古木らしい風格極まる立姿。樹勢もよく下枝の一部は地面にまで伸びています。 長い参道石段の両脇には、県の天然記念物である椎林叢。 数多くのスダジイの巨木に包まれた参道は森厳なる景観です。 他にはクスノキやスギの巨木もあり、参道石段の手前には珍しい竹林も。 これは中国原産のシダクダケ(漢名は方竹)の竹林で町の天然記念物。 桿の径が方形に伸びていく日本では珍しい竹です。 [2][8]
巨木と雑記.益子町の観光
西明寺を参拝した後は益子町の中心部へ。 陶器の買い物と併せて、色々と見物したいところがありました。 最初に訪れたのが旧濱田庄司邸。 故濱田氏は益子に居を構えた陶芸家で、益子焼を全国的に有名なものとし、人間国宝でもあった人物。 濱田氏の住居であった江戸後期建築の邸宅が、移築保存されているところ。 敷地内に復元された大きな登り窯も見所です。 次に益子陶芸美術館へ。 濱田庄司氏と弟子で人間国宝でもある島岡達三氏など、益子に縁の陶芸家の作品を中心に展示。 芸術の世界に浅学な私でも、格調高い素晴らしい作品群に前にして、 高尚な世界の入口に少しだけ踏み入れた心持になれました。 この2つの施設は西明寺と共に、益子町に来たなら絶対にお勧めです。[9]
益子陶芸美術館を見学した後は、益子焼窯元共販センターを中心に陶器のお店をハシゴ。 陶器の専門店に入ることは初めてだったので、とても新鮮な体験でした。 当日に買ってみた陶器うち、猫が描かれた小さな酒杯は特に気に入っています(陶芸家は外山亜基雄氏)。 益子町には春か秋の大陶器市 [10] の時期に再来したいと思っています。 益子焼の花器や大皿が欲しい。 そして西明寺のある高館山には関東ふれあいの道の一部であるハイキングコースがあり、 山中にはまだ見ぬ巨木がありあそう。 益子町への再訪は楽しくなりそうです。
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