巨木TOP / 埼玉 / 菅沼天神社のエノキ
菅沼天神社のエノキ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 菅沼天神社のエノキ (仮) |
|
||
---|---|---|---|---|
樹種 | エノキ (榎) | |||
幹周 | 4.70m [3] | |||
樹高 | 18.0m [3] | |||
推定樹齢 | 不明 | |||
特徴 | 単幹、傾斜地、中腹から大枝4本に分岐 | |||
保護指定 | 不明 | |||
所在地 | 埼玉県深谷市菅沼 | |||
所在施設 | 天神社 | |||
撮影日・状態 | 2022.12.04 : 中腹で大枝に分かれる部分に損傷、目立つものではなく樹冠は大きい、樹勢は良さそう | |||
アクセス | ||||
車 | 関越道・花園ICから約6km | |||
電車 | 秩父鉄道・武州駅から約2km | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 菅沼天神社・的場の儀 :内容は下記雑記 (神社) の写真03を参照 [2] 大里用水のご案内 :内容は下記雑記 (菅沼沈砂池) の写真02~04を参照 ■外部ウェブサイト [3] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) [4] 水土里ネット大里 :大里用水土地改良区の公式サイト、大里用水の概要と歴史を参照 ■少遠景の記録 [5] 大栄神社のケヤキ :熊谷市内、近辺の巨木 (公開準備中) |
巨木と雑記.菅沼天神社
深谷市の南東部に位置する川本地区。 当地のほぼ中央、荒川左岸に鎮座しているのが菅沼天神社です。 詳しい由緒は不明。 毎年2月25日には「的場の儀」という矢を射る神事が行われます。 邪気を祓う事と、氏子たちの願いを叶える意味合いがある。 的には五穀豊穣、家内安全、学業成就などの願い事が書かれ、 矢を射て当たれば、結願成就すると信仰されています。 現代の菅沼天神社は、広大な農地を清めて下さる鎮守でもあります。 それは境内正面を、荒川から取水した農業用水、大里用水が通っているから。 ここでは大きな沈砂池で水質を浄化。 加えて天神社の存在がお清めにもなる。 この先で水路は分岐し、熊谷市や行田市へも伸びていき、広大な農地を潤します。 社殿の正面、表参道のような石段は沈砂池まで下っていく。 この参道沿いには一本の大エノキ。 神社と共に大里用水を見守っています。
巨木と雑記.大里用水と菅沼沈砂池
大里用水 [2][4] は約400年もの長い歴史を持つ農業用水。 現在は荒川上流の六堰頭首工から取水し、 深谷市・熊谷市・行田市・鴻巣市の地域へ広がっていく。 大里用水がおよぶ農地の総面積は、約3800ヘクタールもあるそうです。 埼玉県の北部、荒川沿いの農産業の生命線となってきた用水路。 その始まりは江戸初期の慶長7年 (1602)、伊奈備前守忠次によって築かれました。 荒川に取水口となる石堤、 左岸に4つの堰 (奈良堰・玉井堰・大麻生堰・成田堰)、 右岸に2つの堰 (御正堰・吉見堰) を築造し用水路を整備。 しかし渇水時は、上流側の供給が多く、下流側が少なくなり、頻繁に水争いが勃発。 洪水により施設が流出することも繰り返されたそうです。 そこで安定供給するために造られたのが六堰頭首工。 昭和14年 (1939) の完成、6つの堰をまとめ堅牢なひとつの取水口としたものです。 現在の頭首工は平成15年 (2003) の再建。 以下、菅沼沈砂池と大里用水案内板の写真です。
埼玉TOP | △TOP | 前へ戻る |