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神代杉
巨木の写真









巨木の基本情報
巨木の名前 | 神代杉 [1] |
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樹種 | スギ(杉) | |||
幹周 | 9.75m [1] | |||
樹高 | 不明 | |||
推定樹齢 | 1000年以上 | |||
特徴 | 根本から6mほど残った古株、中に若木 | |||
保護指定 | 不明 | |||
所在地 | 群馬県吾妻郡東吾妻町矢倉字宮の脇 | |||
所在施設 | 鳥頭神社 | |||
撮影日・状態 | 2021.07.17 : 洞の中に育っている若杉の頭頂部は欠損していた、風雪によるものか? | |||
アクセス | ||||
車 | 関越道・渋川伊香保ICから約28㎞ | |||
電車 | JR吾妻線・矢倉駅から500m以内 | |||
参考情報 |
■現地資料 [1] 解説板・神代杉の由来 :内容は上記の写真08を参照 [2] 解説板・鳥頭神社由緒 :内容は上記の写真09を参照 ■外部ウェブサイト [3] 巨樹巨木林データベース:境内の8本のスギの登録あり(1988年度の調査記録) ■少遠景の記録 [4] 大宮巌鼓神社のケヤキ :東吾妻町、群馬原町駅に近い |
巨木と雑記.神代杉
吾妻線の矢倉駅からすぐ東側、国道145号線に面した鳥頭神社。
道路沿いにある神代杉の姿は、車窓からよく見えます。
神代杉は既に枯死していて、根本から6mほど上までを残した状態。
それでも、江戸末期に枯死したというには、良い保存状態と見える。
そして洞の中には若スギが育っている神秘的な景観。
境内には他にスギの大木が多く、巨樹巨木林DB [3] には、
幹周4m以上のスギが8本登録。
最大のものは、拝殿の向かって右手前に立つ幹周5mほどのもの。
参拝してみて、巨木好きの人でも十分に立ち寄る価値がある神社と感じました。
神代杉について [1]。
伝説では日本武尊が東征の際に植えたとされる。
寛保2年(1742)の失火により、半枯の状態になったという。
原因は草津へ向かう旅人の焚火。
続いて天明3年(1783)のこと。
浅間山噴火の熱泥流により焼失の危機に。
このとき龍徳寺(鳥頭神社の別当?)の円心和尚が、神代杉を残すべく行動。
火が燻る神代杉を地上10mから上を切り倒し、焼失を免れた。
後に代々の氏子たちが修復を重ね、
約200年前に洞に植えた若杉が根付き、現在に至るそうです。
巨木と雑記.鳥頭神社
鳥頭神社の由緒について [2]。
主祭神は大穴牟遅神(大国主命)。
吾妻七社の一つとされ、創建は建久年間(1190~1199)との伝承。
北東には岩櫃城があり、代々の城主から信仰されたそう。
初期の城主である吾妻太郎行盛は、
元亨元年(1321)に社殿の改修を行ったという。
戦国時代には、移り替わる岩櫃城の城主、
斎藤氏、海野氏、真田氏などから社殿の改修など寄進を受けたそうです。
ちなみに、少し西に離れた吾妻川の対岸(右岸)にも、同名の鳥頭神社があります。
社叢には当社に劣らず大木が茂っているように見える。
気になる人は併せて参拝してみてください。
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