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    平安の大楠

    巨木の写真

    平安の大楠(2018.11.05) 【01】個性的な樹形と貫禄ある太い根本.土肥の鎮守に立つ御神木. 平安の大楠-01
    【02】 平安の大楠-02
    【03】 平安の大楠-03
    【04】 平安の大楠-04
    【05】 平安の大楠-05
    【06】 平安の大楠-06
    【07】 平安の大楠-07
    【08】 平安の大楠-08
    【09】 平安の大楠-09

    巨木の詳細情報

    巨木の名前 平安の大楠 [1]
    樹種 クスノキ(楠)
    幹周 6.5m [1], 6.0m [4]
    樹高 16m [1], 15m [4]
    推定樹齢 1000年 [1]
    特徴 太い下枝が多く背の低い主幹
    保護指定 不明
    所在地 静岡県伊豆市土肥
    所在施設 土肥神社
    撮影日・状態 2018.11.05 : 樹勢は良い様子、独特な面白い立姿.かつて違う姿をしていた時代があった?
    アクセス
    東名高速・沼津ICから約50km(新東名・長泉沼津ICからもほぼ同距離)
    電車 JR修善寺駅から約26km、以下路線バスを利用可能
    バス 東海バスの路線、修善寺駅発の松崎行き(終点・長八美術館)を利用、馬場で下車
    参考情報 ■現地資料
     [1] 平安の大楠      :大クス前の木板の立札、内容は上記の写真09を参照
     [2] 土肥神社由緒     :社殿前の石垣の左手前にある石碑、内容は下記の写真02を参照
     [3] 木くぐり之由来    :社殿から右側のマキ大木の根元、内容は下記の写真09を参照
    ■公式ウェブサイト
     [4] 巨樹巨木林データベース:2000年度の調査記録
     [5] 伊豆市観光情報    :土肥地区の観光と土肥神社の情報もあり
    ■少遠景の記録
     [6] 安楽寺のクス     :土肥神社から徒歩5分ほどの近くにある

    巨木と雑記.土肥神社

     駿河湾に面して美しく劇的な景観が続く西伊豆の海岸線。 この地域で最大級の巨木が、金山 [5] で有名な土肥にあります。 それが土肥神社と安楽寺の御神木である2本の大クス。 西伊豆の観光と併せた両社寺への拝観をお勧めします。

     土肥神社の由緒について [2]。 延喜5年(905)に編纂された延喜式神名帳に「伊豆国那賀郡豊御玉の神社」と比定される式内社。 このため平安時代には創建されていたと考えられます。 祭神は豊御玉姫命。 地名の土肥は祭神の名前が訛って略されたものと伝わるとか。 略してトヨヒメ→トヒ→トイ?。 創建の古さと地名の由来、土肥郷の総鎮守たる由緒ある古社です。

    cm-土肥神社-01 土肥神社の社殿。 土台となる立派な石垣にご注目を。 この石垣は江戸城を築城する際に石切りをした、薩摩の石工夫たちに築かれたという [3]。
    【02】 cm-土肥神社-02
    【03】 cm-土肥神社-03
    【04】 cm-土肥神社-04
    【05】 cm-土肥神社-05
    【06】 cm-土肥神社-06
    【07】 cm-土肥神社-07
    【08】 cm-土肥神社-08
    【09】 cm-土肥神社-09

    巨木と雑記.平安の大楠

     土肥神社の御神木は面白い立姿の大クス。 主幹は真っ直ぐに立ち昇らず、すぐに太い横枝に分かれてて四方へ広がっています。 クスノキの巨木としては背が低い。 それでも、太い根本と発達した横枝から、樹下から見上げる姿には迫力があります。 幹が分散しているので樹冠は広く明るく、踊っているような動きのある樹形。 何やら陽気で親しみのある巨木として映ります。 大クスの名前にある「平安」は、神社の創建年代に由来がありそうですが、 大クスの雰囲気に似合っているように思えました。

     巨樹巨木林DB [4] の記録では幹周が6メートル。 でも実際の大クスは、もっと太い印象。 注連縄が巻かれている辺りの幹周は、8メートル以上はありそうに見えます。 それにしても面白い樹形をしている。 実は世代交代しているとか?。 主幹を失ったのち、若木が古株を覆うように成長したのが現在。 少し空洞がありそうな根本を見てそう考えました。