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    登山記録 両神山08(表参道)

    基本情報

      (装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)
    登山記録 両神山08 表参道 日付 2015/01/09(日帰り)
    山/標高 両神山/1723m 天候
    登山ルート 日向大谷~会所~八海山~清滝小屋~両神神社~山頂(往路)
    登山道 沢沿いの道、沢の渡渉(水少ない)、鎖場、残雪、凍結、
    行動時間 約7時間 所在地 埼玉県秩父市
    関連記録 両神山01(天理将尾根・5月)両神山02(表参道・3月)   / 両神山03(赤岩尾根・11月)
    両神山04(天理将尾根・1月)両神山05(尾ノ内沢・10月)両神山07(赤岩尾根・10月)
    両神山09(尾ノ内沢・5月)  / 両神山10(赤岩尾根・10月)両神山11(表参道・2月)
    装備 必携 基本装備+ / 防水&防寒着 / 防水登山靴 / 軽アイゼン / 水筒(HOT)
    その他 アイゼン(10本爪以上) / 杖 / ピッケル / ストーブ&コッヘル
    アクセス 登山口 日向大谷.バス亭の場所とその手前に駐車場が2個所ほど.両神山荘前とバス停のある駐車場は有料(¥500)
    関越自動車道・花園IC:国道140、皆野寄居有料道路、県道44・43・37・279経由、距離43㎞ (皆野寄居有料道路を使わない場合の距離は、51km)
    電車 西武秩父駅からバス利用(2線乗り継ぎ)
    ■西武観光バス :西武秩父線 西武秩父駅~薬師の湯(約50分)
    ■小鹿野町営バス:日向大谷・三峰口線 薬師の湯~日向大谷(約35分)

    登山ルート・地図

      (地図中の山道②を通ります.※地図中のトレースは書籍の地図を参考にした手書きです…)

    登山ルート・詳細

      (時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)
    日付 主要ポイント 時刻 移動 休憩・他 備考
    01/09 両神山荘前 06:50 28分 山荘前に登山ポスト
    会所 07:18 15分
    沢渡渉点② 07:33 06分 12分 軽アイゼンの装着
    沢渡渉点③ 07:51 04分
    沢渡渉点④ 07:55 10分
    沢渡渉点⑤ 08:05 16分
    八海山 08:21 12分
    白藤の滝分岐 08:33 13分 18分 白藤の滝へ&沢のツララを見る
    弘法之井戸 09:04 11分
    清滝小屋 09:15 18分 17分 休憩
    産休尾根 09:50 29分
    両神神社 10:19 29分 10分 参拝&撮影
    山頂 10:58 20分 42分 食事&休憩
    両神神社 12:00 30分
    清滝小屋 12:30 67分
    会所 13:37 9分 8分 軽アイゼンを外す
    両神山荘前 13:54
    行動時間合計 7時間4分 5時間17分 1時間47分
    登山口
       【写真01~04】

    両神山荘の前と、山荘下のバス停に有料の駐車場(¥500)がある。 山荘前に登山ポストがあり、そこから山道の入口まで畑に囲まれた道を進む。 山道の入口は獣避けのネットで囲まれている。山道へ入りしばらく進んで 社の鳥居(写真04)をくぐり、ヒノキ植林の中を進んで行く。

    登山口~会所
       【写真05~08】

    植林の中を進んで小さな沢を渡る。水は凍結していなかった。 沢のしばらく先に最初の鎖場がある。鎖に頼らずとも問題なさそうだが、左が切れ落ちているので注意。 会所は、七滝沢コース(右)と、清滝小屋(左下)コースの分岐。 七滝沢コースは後半から道幅の狭い急坂が連続し鎖場もある。 行くなら下りより登りの方が安全だろう。

    会所~5回の沢渡渉-①
       【写真08~16】

    会所を含めて沢の渡渉は5回。渡渉点の目印となるテープは多い。 会所の少し先から道は凍結し、2つ目の渡渉点からアイゼンが必要となった。 山道の雪は少なく固いが、凍結して氷の坂道と化している場所が多い。 私は軽アイゼンで通したが、刃が短かく刃の本数が少ない軽アイゼンでは、 安定せず氷に食い込まず、危険だと感じた。

    会所~5回の沢渡渉-②
       【写真08~16】

    凍結している沢沿いの道で滑ると岩の多い沢へ落ちて大変である。 登りでは滑らなかったが、下山時の下りで、凍結した山道が溶けだして 滑りやすくなっいた為、下山時の方が危険が大きい。 私は少し滑りつつも軽アイゼンで通したが、危険を感じたら面倒でも軽アイゼンからアイゼンに換装すべき。

    沢渡渉~八海山~白藤の滝
       【写真16~18】

    5回目の渡渉点の先から、沢沿いの道から上がりジグザグに急坂を登って八海山へ着く。 さらにジグザグにもうひと登りで白藤の滝との分岐へ着く。 私は滝方面へ進んでみたが、道が不明瞭で引き返した。このときカモシカを目撃。 本道へ戻って進めば清滝小屋から続く沢沿いの道だ。 八海山から先、日当たりのよい場所は雪が無かった。

    清滝小屋とその手前
       【写真19~23】

    白藤の滝の分岐の先から、清滝小屋から続く沢沿いの道を登ってゆく。 沢沿いの道となってから、沢の小さな滝?が見事に凍りついている場所があった。 弘法之井戸では清水は凍結しておらず流れていた。もうひと登りで小屋前の坂へ。 写真22の坂は左の沢沿いへ進むと倒木などあって進めない。

    清滝小屋
       【写真23~25】

    清滝小屋は、左寄りの2階建ての建物が登山者の宿泊に解放されている棟である。 宿泊棟の手前に休憩所兼水場とトイレがある。冬期は凍結のため、水場が使えず、 トイレは小さな冬用トイレのみの利用となる。 清滝小屋の後側に、大きなチムニー状の岩の中に清滝がある。水量が少なく 氷柱は小さかった。

    清滝小屋~産休尾根
       【写真26~27】

    清滝小屋から鈴が坂をジグザグに急坂を登ってゆく。所々で雪が溶けて地面が露出していた。 中盤で鈴が坂の標がある辺りに、 七滝沢コースとの合流点がある。更にジグザグに登ってゆけば産休尾根の上へ出る。 この先は、鎖場が5箇所連続で現れる。杖は鎖場手前かここで畳んでおこう。

    産休尾根~連続の鎖場
       【写真28~33】

    産休尾根に出て進めば、ひとつは長く無いが鎖場が5回連続する。 鎖場の傾斜は垂直でなく、鎖以外の岩や木の根の凹凸という手掛かりが多いが慎重に。 足場となる平な位置は凍結していることが多いので注意。 雪量によっては前爪の無い軽アイゼンでは苦労するだろう。 「写真33」の組み階段は、かつては神社前の最後の鎖場だった。

    横岩~両神神社
       【写真34~39】

    「写真33」の階段のしばらく先に横岩。横岩の手前は右に切れ落ちているので足元にも目を向けたい。 その後、木の根の隆起した急坂をしらばく登れば両神神社へ。ベンチがあるので休憩によい。 両神神社の少し先に、御嶽神社(写真38)、その更に先に優しげな表情の石仏(写真39)がある。

    両神神社~山頂
       【写真40~44】

    神社からしばらく樹林帯の尾根道を進むが、 「写真40」組み足場から「写真41」急坂の先の登りまで、 尾根上から東側の区間を通る。 東側が切れ落ちていて道幅が狭く、冬期は雪が無くとも凍結している箇所が多いので注意。 山頂前の鎖場は2箇所。上にベンチのある鎖場のしらばらく先に、山頂への最後の鎖場がある。

    登山の写真

      (写真を選択すると大きな画像で閲覧できます)

    01:P駐車場 両神山表参道01

    山荘の下にある駐車場.有料500円でお金は登山道の整備に使用される

    02:山道前 両神山表参道02

    山道前から見た山荘.トイレの両脇にもP.下のPから階段で山荘前へ来れる

    03:山荘アイドル 両神山表参道03

    お昼寝中.今日は山荘にお客さんは居ないみたいだった

    04:鳥居 両神山表参道04

    山道に入ってからすぐに現れる鳥居と社

    05:最初の沢 両神山表参道05

    最初の沢の渡渉点.小さい沢.以降、進行ルートを赤線で補足します

    06:最初の鎖場 両神山表参道06

    高低差も傾斜もゆるいが、左側が切れ落ちているので油断は禁物

    07:会所手前 両神山表参道07

    右が七滝沢、左下が清滝小屋へ.今回は七滝沢コースは通らない

    08:会所の沢 両神山表参道08

    これから沢沿いに進む道は、会所を含めて沢の渡渉点が5箇所ある

    09:三又の木 両神山表参道09

    会所から登ってすぐに出合う木.合体木だろうか? 両神で印象深い木のひとつ

    10:会所の先 両神山表参道10

    進路が南から西になる辺り.道の落葉の下が凍っていて滑りやすい所があった

    11:沢渡渉② 両神山表参道11

    会所から2つ目の渡渉点.ここから凍結箇所が多くなる.アイゼン装着

    12:軽アイゼン 両神山表参道12

    12本爪アイゼンを持ってきたが、雪が少ないので軽アイゼンで様子見

    13:沢渡渉③ 両神山表参道13

    会所から3回目の渡渉点.渡った後にしばらく石の間にある道を進む

    14:沢渡渉④ 両神山表参道14

    会所から4回目の渡渉.3回目の渡渉点から数分で着くはず

    15:凍結した道 両神山表参道15

    渡渉点②以降からの道はこんな感じで凍結.滑って沢に落ちないように要注意

    16:沢渡渉⑤ 両神山表参道16

    会所から5回目の最後の渡渉点.この先少し進んだらジグザグに登る

    17:八海山 両神山表参道17

    この先またジグザグに登ってく.石仏の後の岩は夏季は苔やシダ植物で覆われる

    18:白藤の滝分岐 両神山表参道18

    左の滝を見に行ったら道が不明瞭で引き返した.そのときカモシカと遭遇

    19:凍った沢 両神山表参道19

    白藤の滝分岐から本道に戻ってしばらく進むと、沢が凍っている場所があった

    20:弘法之井戸 両神山表参道20

    清滝小屋は近い.石像のある岩の基部に清水が出ている

    21:弘法之井戸 両神山表参道21

    流れる清水が凍って、ペットボトルの下部みたいな形になっている!

    22:小屋手前の坂 両神山表参道22

    清滝小屋の手前の坂.この坂を越えれば小屋が見えるはず

    23:清滝小屋 両神山表参道23

    小屋前の山道から.左の2階建が登山者に解放されている小屋だ

    24:トイレ&休憩所 両神山表参道24

    小屋前の休憩所とトイレ.冬期は凍結のため、水場と大きなトイレは使えない

    25:清滝 両神山表参道25

    山道沿いにある小屋の後にある清滝.水量は少なく大きな氷柱は無い

    26:鈴が坂 両神山表参道26

    小屋の後を登った先.七滝沢コースとの合流点がある

    27:産休尾根 両神山表参道27

    小屋からのジグザグ登りは終わるがこの先で鎖場が続く.疲れていたら一休み!

    28:鎖場① 両神山表参道28

    産休尾根の標から最初の鎖場.木の根や岩の凹凸を頼りに登れる

    29:鎖場② 両神山表参道29

    鎖場①の上部に連続してある.平な足場は凍結した雪があるので油断しない

    30:鎖場③ 両神山表参道30

    鎖場②からすぐ横にある.上部がすぐに鎖場④だ

    31:鎖場④ 両神山表参道31

    鎖場③の上部に連続してある感じ.上部が連続する最後の鎖場⑤だ

    32:鎖場⑤ 両神山表参道32

    連続する鎖場の最後.ここは短い.転倒防止用といった感じかな

    33:階段 両神山表参道33

    鎖場⑤のしばらく先.ここも鎖場だったのだが、2013年に足場が組まれたか

    34:横岩 両神山表参道34

    階段のしばらく先の横岩と社.岩手前の道の右が切れ落ちているので余所見注意

    35:両神神社 両神山表参道35

    横岩から木の根が隆起した坂を登って行くと両神神社へ着く

    36:両神神社 両神山表参道36

    神社の狛犬は狼で、右がオス、左がメスのようだ.付いてますから

    37:両神神社 両神山表参道37

    神社の戸を少し開けて拝見.今年もよろしくお願いいたします!

    38:御嶽神社 両神山表参道38

    両神神社の先にある.こちらの狛犬も狼で右がオス、左がメスの様子だ

    39:石仏 両神山表参道39

    御嶽神社から先へ進むとすぐに現れる石仏.優しげな表情をしている

    40:組み足場 両神山表参道40

    樹林帯の尾根を登り下りしていくと、道の崩壊箇所に組まれた足場がある

    41:急坂 両神山表参道41

    ロープのある急坂.冬期以外でも湿っていて滑りやすい.右側ルートに鎖がある

    42:ベンチ前の鎖 両神山表参道42

    41急坂から登った尾根上にある鎖場.登った先にベンチがある.山頂は近い!

    43:山頂前の鎖 両神山表参道43

    この先が山頂.白は補助の鎖のある場所.左が切れ落ちているので油断しない

    44:山頂① 両神山表参道44

    山頂の社.奥に山頂の標がある

    45:山頂② 両神山表参道45

    山頂の標.山頂でも積雪は少ない

    46:山頂③ 両神山表参道46

    社の前から日本観光地百選入選記念碑を手前にして

    47:山頂④ 両神山表参道47

    秩父市街地方面(東).武甲山も見える

    48:山頂⑤ 両神山表参道48

    南西方向には富士山の頭が見えた

    49:山頂⑥ 両神山表参道49

    西側の方向には遠くに八ヶ岳が見えた

    50:山頂⑦ 両神山表参道50

    北側の方向には八丁峠、赤岩尾根のP1、その奥に浅間山が見えた

    51:山頂⑧ 両神山表参道51

    北西側の方向、赤岩岳と天丸山、その遥か奥に北アルプスが微かに見えた

    52:山頂⑧ 両神山表参道52

    山頂から少し離れた場所で休憩.暖かい食べ物は格別だ!

    53:本日の出会い 両神山表参道53

    この日の山での出合いはカモシカさん.人間には出合いませんでした

    登山の雑記

     2015年の初登りは群馬県の鳴神山で果し、美しい初日の出を拝むことができました。 その際の登山記録はこちらをご覧ください(登山記録・鳴神山(02))。 鳴神山は素晴らしい山なのですが、私が1人で初めて登った山であり、 登山する喜びを教えてくれた山、両神山へも登らなければ、今年の初登りは完了しないのです。 という事で、両神山へ登って来ました。
     積雪期という事で、安全重視で一番慣れていて危険の少ない表参道コースで登りました。 雪量は少なく、日当たりの良い場所は地面が露出していました。 山道の雪は固く凍り、足が殆ど沈むことはありませんでしたが、 氷の塊のように凍結している箇所が多く、特に沢沿いの道は氷の坂のようになっていました。 私は念のために12本爪のアイゼンを持参していましたが、軽アイゼン(写真12を参照)で通しました。 登りでは滑りませんでしたが、気温が上がって少し融け出した沢沿いの道では、少し滑りました。 爪が短すぎたり、爪の本数が少ない軽アイゼンでは危険だったと思います (特に足裏の前方に爪の無い軽アイゼンは危険かと)。 なお、当日は雪が少なかったですが、雪が多いときは、膝上以上に積もることがありますのでご注意を。
     当日は、天候に恵まれ、山頂では素晴らしい展望を満喫できました。 遠くには、富士山、八ヶ岳、北アルプス、浅間山を望むことができました。 また、他の登山者に会うことが無かったので、自分のペースを乱す事無く、進み、止まり、 山頂へ至るまでの周囲の景色も楽しむことができました。 今迄で一番、表参道の登山コースを丁寧に登れたと思いました。 そして上機嫌で帰宅すると、1つの失態を犯した事に気が付いたのです…。
     軽アイゼン落とした!! 会所で脱いだあと、ザックに収納せず、 外側にストラップで簡易にブラブラと固定していたのです。それで落ちてしまった。 会所から両神山荘までの山道上のどこかで落としたのでしょう。 山道上に尖った鉄片が転がっているのは危険です。 両神山荘へ電話で確認(1/11時点)すると目撃情報や落し物の届け出はないとのこと。 誰か見つけたら持ち帰って使ってくれるか、山道から外れた場所に転がっていることを祈ります。 大きなゴミを落とした償いとして、次回の両神山での登山では、山道上で見つけたゴミを拾って帰ります…。