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登山記録 両神山10(赤岩尾根)
基本情報
(装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)登山記録 | 両神山10 赤岩尾根 | 日付 | 2015/10/19(日帰り) | |
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山/標高 | 赤岩岳/1673m | 天候 | 晴 | |
登山ルート |
日窒廃墟 ~ 赤岩峠 ~ 赤岩岳 ~ 1583m前衛 ~ 1583m峰 ~ P4 ~ P3 ~ P2 ~ P1 ~ 八丁峠 ~ 上落合橋 ~ 日窒廃墟 |
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登山道 | 藪や岩の尾根.道迷いや岩場で滑落する危険あり | |||
行動時間 | 約6時間 | 所在地 | 埼玉県秩父市、群馬県上野村 | |
関連記録 |
両神山01(天理将尾根・5月) /
両神山02(表参道・3月) /
両神山03(赤岩尾根・11月) 両神山04(天理将尾根・1月) / 両神山05(尾ノ内沢・10月) / 両神山07(赤岩尾根・10月) 両神山08(表参道・1月) / 両神山09(尾ノ内沢・5月) / 両神山11(表参道・2月) |
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装備 | 必携 | 基本装備+ / 防寒着 | ||
その他 |
水筒(HOT) / ヘルメット / ザイル・ハーネス・カラビナ・スリング等 (※私はヘルメットのみ) |
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アクセス | 登山口 | 赤岩橋の手前にある日窒の廃墟の奥が登山口.国道299の志賀峠トンネル前から林道を通ってくる | ||
車 |
①志賀峠の林道入口:関越自動車道・花園ICから、国道140~県道37~国道299経由 距離52.3㎞(途中、皆野寄居有料道路を使えば、距離47.6㎞) ②林道入口~赤岩橋:距離11.4㎞.路肩駐車となる |
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電車 | 大野原駅or秩父駅(秩父鉄道):距離32.5㎞. |
登山ルート・地図
(地図中の山道⑦・⑧・⑨を通ります.なお、地図中のトレースは書籍の地図を参考にした手書きです…)登山ルート・詳細
(時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)日付 | 主要ポイント | 時刻 | 移動 | 休憩・他 | 備考 |
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10/19 | 赤岩橋 | 06:30 | 01:05 | - | 登山口は日窒廃墟の奥に |
赤岩峠 | 07:35 | 00:33 | 00:05 | - | |
赤岩岳 | 08:13 | 00:39 | 00:10 | - | |
1583m峰前衛 | 09:02 | 00:21 | - | 越えた時点の時刻 | |
1583m峰 | 09:23 | 00:28 | - | 越えた時点の時刻 | |
P4 | 09:51 | 00:23 | 00:15 | - | |
P3 | 10:29 | 00:10 | - | P3での時刻は欠測.チムニー上部にて | |
P2 | 10:39 | 00:22 | 00:05 | - | |
P1 | 11:06 | 00:24 | 00:10 | - | |
八丁峠 | 11:40 | 00:36 | - | - | |
上落合橋 | 12:16 | 00:09 | 00:05 | 林道からも見事な紅葉が見れる | |
赤岩橋 | 12:30 | - | - | 自転車で戻る | |
行動時間合計 | 6時間00分 | 5時間10分 | 50分 |
不気味な廃墟の奥にある登山口からヒノキ植林の中をジグザグに小尾根に出るまで登ってゆく。 小尾根に出たらほぼ東方向に尾根上(途中で尾根直上から南面寄り)を峠直下のガレ場まで進む。 広いガレ場をジグザグに登れば赤岩峠だ。赤岩峠の直下の広いガレ場は、雰囲気と景観が 八丁峠の直下の上落合橋コースに似ている。
赤岩岳には峠から北側へ巻き、北尾根へのコルまで進む。北尾根の小峰は好展望台。 コルから最初の岩場の登りは足場はしっかりしているが切れ落ちているので慎重に行動した。 後は頂上まで木々の根が隆起した急坂を登ってゆく。頂上は南側の展望は開けているが他は木々に囲まれている。
赤岩岳から下り北東に伸びた尾根が東に曲がった先に1583m峰の前衛峰がある。 尾根右側が切れ落ちた岩場で、直登か北側のルンゼを巻いて登る。 北に巻くルートの最初は、背後が切れ落ちた細い足場をトラバースして進む。 今回は直登。どちも緊張するが、残置ロープと安定した足場のある トラバース側のほうが安心感は大きいかも。
1583m峰は南面の岩壁の基部までトラバース(ロープあり)して近づく。
そこから少し登り、また少し右側へトラバースし、登りやすい場所を見つけ、
そこからほぼ真っ直ぐ登ってゆきロープのある上部に達した。
風化気味のロープに頼らず、ロープ横を登りつめてから、トラバースし
登りつめて終わりとなる
(※私が辿ったルート以外にも安全なルートがあるかもしれないので参考までに)
1583m峰からしばらくすると岩尾根の下りとなる。 標石「一二」のあるピークの先が少し迷いやすいかも(写真41の足元)。 右(南)に下ってからしばらく北東に進んでいく。 鞍部へ出た後、目の前の岩稜を右巻きに登った後、小尾根が北に伸びている場所にP4を示すテープがあった。 そこから東尾根を進んですぐ小キレットだ。
小キレットから先、しばらく尾根の左(北)側を進んだように思う。 前回登った小ピークは右巻きに回避した「写真48」。 チムニーから数分手前の「写真50」の尾根上に塞がる岩を左巻きに進む。 チムニーは基部が広くオーバーハング気味なので注意。右(南)に巻ける。 チムニーから少し先のP3は気付かず通り過ぎてしまった。
P3からしばらく下ってゆけば、「写真54」のP2へ直登する地点へ着く。 P3からP2までは10分程?。P2付近の展望はなかなかよく、両神山の主稜(西面)や、 これから向うP1が良く見える。休憩にも良い場所だ。
P2の直下の下りは、木の根や土の露出した急斜面で、滑りやすく油断ならなない。 その急斜面を過ぎてしばらく進めば、P1へ至るギザギザした岩稜の起点へ出る。 直登りせずに右巻きに進めば、P1を巻いて八丁峠へ至れたように思う。 P1への岩稜は、遠巻きにみると手強そうだが、凹凸や切れ目や段差が多く、 慎重に進めばさほど問題なかったが両側が切れ落ちているので緊張はする。
P1の素晴らしい展望(八丁峠からP1に来て引き返すのも大アリ)を満喫した後、 東端に下る踏み跡があり、急坂を慎重に下って数分で道標(旧志賀坂峠分岐・写真69)の場所へ。 山ノ神の社「写真71」からは尾根左の山腹(北面)の踏み跡を通って八丁峠へ至る。
登山の写真
近くに車を止めて出発!…この廃墟に誰かが潜んでいそうでいつも怖い
廃墟の奥、2階建てアパート?の横に登山道がある.奥に赤岩岳の岩壁
廃墟からヒノキ植林の中をジグザグに尾根まで登る
ときどき、植林の切れ間から狩倉尾根が見える.逆光で暗いが紅葉の山腹
植林の坂道から尾根に出て少し進むと大きな倒木が目印になる
やがて尾根から少し山腹へ逸れて峠直下の広いガレ場へ.ジグザグに登る
当日に唯一会った青年は妙義山などで岩場慣れした私より熟練者だった
峠からは大ナゲシが近くに見える.当日は向おうかどうか迷ったが断念
赤岩岳の岩壁直下を左(北)に巻いてルンゼを進み北小ピークとのコルへ
ルンゼの途中で見上げると落石が心配になった
矢印はコルから赤岩岳への岩場から見た北の小ピーク.好展望の場所だ
コルから北の小ピークから見た大ナゲシ.ここは大ナゲシの好展望台!!
北の小ピークから見た赤岩尾根上、矢印の位置は1583m峰の前衛峰
北の小ピークから.赤線はコルから赤岩岳への岩場の登りの辺りだと思う
コルから岩場の登りが始まる.右(西)が切れ落ちているので油断しない
コルからの岩場の登り.それほど高度感もなく手掛かりが多いがやや緊張
コルからの岩場を登りきった先は好展望.大ナゲシ、天丸山、ステキな西上州
岩場が終わると樹林の急坂がしばらく続く.特に危険は感じない
頂上は西側以外は展望はない
西側に大ナゲシや天丸山が見える.朽木の株より先は崖なので注意
だいた東の尾根上へ進む藪岩の尾根がスタート.少し下って最初の低い岩場
(21)の岩の上からの展望.眼下に出発点の日窒素の廃墟が見える
尾根は下りとなり途中でやや左(北)に曲がる.尾根上に塞がる大木など
やや北東向きの尾根が右(東)へ向き始めると前衛峰は近い
北東向きの尾根の途中?で木々の合間から見えた1583m峰の前衛峰
基部に到着.赤線のルートで直登した.もっとマシなルートがあるかな
北に巻くトラバース側.黄色が足場で赤が新ザイル、青が旧ザイル
トラバース側.左(西)が断崖.矢印の地点で岩の登りは終わり樹林の中へ
トラバース側から見た岩峰.私が登ったルートは写っていないかな
前衛峰の上に標石.当日出合った青年は軽々と直登していて感心した…
前衛峰の奥にある岩場(やや危険、右巻に進める)の上から見た大ナゲシ側の景色
前衛峰からけっこう近い.おおよその進んだルートを示してみた
トラバース前に岩場を下る.下ってから見上げて.昔はロープがあった?
(33)から手前の矢印までロープ、トラバース気味に接近.奥の矢印から(35)
ロープに頼らず横の岩場を上部まで登っていく
(35)から先、矢印の(37)辺りを目指して登る.登り易い場所を選んで進む
岩場の上部へ来た.ロープ横を登り(38)のトラバース部へ
(37)のロープ上部あたりからトラバースし奥の岩場へ近づき登る
(38)の登りきった先から.これで核心部は通過.一息つく
標石と目印のある木、の先にあるピークは…
展望がよい.このピークの正面直下は崖気味、右(南)へ巻き下って進む.
(41)から南へ巻き下った後、ピークの直下を通過し進路が東向きへ戻る
手前に目印の木のあるピークはP4らしく思う.ここは…
(43)は直登りせず、右へ巻き進んだ.直登りでもいけそうかな
P4は一番薄暗いピークなのかも.赤線は次の進行ルートですぐキレット
P4から近い小キレット.跨げるほど小さい
キレットから先のピーク.右に楽に巻ける.登りたければ登ればいい
(47)の右にすぐピークの終わりと続く尾根が見える(矢印の位置)
(47)ピークの次のピークへの登り.ここを登ると…
岩がとおせんぼ.左に巻いて進むとすぐにチムニー
チムニー.基部がオーバーハング気味で広いので注意.右巻きにも進める
チムニーの岩峰.来た方向に1583m峰などの尾根
チムニー岩峰付近.この近くがP3だったかな.両神主稜が近い!
P3は気付かず通過してしまった.P2手前の登り
P2に到着.文字は風化して見えにくい
両神山頂の剣ヶ峰ってこの中央部あたりなのかな?
P1が目の前に.基部には左(北)側から取りつく感じかな
P1の手前.右(南)巻きに進み(69)の位置まで進めたように思う
基部に左(北)側から取りつく.上部は高度感があるが手掛かりは多い
ギザギザ岩の上部に到達.P2、1583m峰、赤岩岳が見える
両神の八丁尾根が見えてきた
南を見れば狩倉尾根.赤岩尾根より難しいのだろうか
奥にもうしばらく続くギザギザ尾根
手前の岩に八丁尾根、赤岩岳と道標が記されている
両神主稜が近い.秋に天理尾根から反対側を見るのもいいかも!
続く八丁尾根.久しぶりに八丁尾根も登ってみたいが今日は無理…
来た方向を振り返って.今年の秋の両神も素晴らしい眺めだった
北を向けば二子山.いつか西岳の上級者コースを攻めなければ…!
旧志賀坂峠の分岐らしい.廃道になっているとか
山ノ神の社.今日も無事に登山できたことを感謝申し上げます
山ノ神から先、尾根上から左(北)の山腹を進んで八丁峠へ
峠から見た赤岩尾根方面への道.こっち側からはザイル必須かな…
しばらく木漏れ日優しい広い広葉樹の空間を下る(見上げた観)
やがて植林の中の下りとなり沢沿いの道となってくる
沢の流れが大きくなれば上落合橋は近い.濡れた足元が滑り易い
ほぼ下山.ここから先、楽しみにしていた新たな試みがある…
自転車! 短い区間だけど紅葉のサイクリングと行きますかね!
気に入っている場所の1つで自転車を止めた
林道を風を切って走る、流れる紅葉、冷たい空気、想像以上に気持ち良い
車で帰路に付き、八丁トンネルをしばらく過ぎた頃に林道から見た両神
登山の雑記
今年の秋も両神山へ行ってきました。
5年前から、秋の両神は赤岩尾根を登ることにハマっています。
訪れる人も少なく静かで、とても山深く、険悪な雰囲気すらある…。
毎回、薄暗い藪や、岩峰に、緊張や少なからず恐怖を感じていますが、
それを上回る感動があり、初めは強張ったいた顔が、手足を動かしている内に、自然と笑顔になっています。
臆病な私の日常生活では味わえない冒険心を満たしてくれます。
そして、美しい深山の紅葉が優しく心を癒してくれます。
周囲に広がる西上州の深山、大ナゲシや天丸山を始めとした錦絵の中に輝く両神主稜の金襖。
素晴らしい眺めです。
八丁尾根でも同等の眺めは堪能できますが、両神主稜に近過ぎるのと、人が多いのがいけない。
秋の両神主稜の西側は見慣れてきたので、
今度は天理尾根から秋の東側主稜を眺めてみたいと思います。
八丁峠とP1の往路だけなら積雪期もいいかもしれません。
今回も特に怪我無く、体力的、時間的にも余裕をもって登山できましたが、
岩場(特に1583m峰、その前衛峰)では落石や滑落などのミスで、重大な事故を起こす危険が常にあります。
更に私は常に単独なので、長い間放置されること必須。
三点確保だけで登っている今の状態では、安全とは遠く、小さなミスが一大事になることも。
そろそろ、本格的なクライミングはせずとも、ザイルワークを覚えようかと思っています
(去年からそう思っているが何もしていない)。
なお、今回はP3手前のチムニーで油断して少し滑ってヒヤリとしました…。
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