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    登山記録 両神山03(赤岩尾根)

    事前補足

    赤岩尾根のより詳細な登山ルートをお知りになりたい場合は、 「両神山07(赤岩尾根)」 をご覧ください。 本登山記録よりも尾根や岩場の写真の枚数が多いです。

    基本情報

      (装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)
    登山記録 両神山03 赤岩尾根 日付 2012/11/02(日帰り)
    山/標高 大ナゲシ/1827m 赤岩岳/1673m 天候
    登山ルート 登山口~赤岩峠~大ナゲシ~赤岩峠~赤岩尾根~八丁峠~上落合橋~登山口
    登山道 藪や岩の尾根.道迷いや岩場で滑落する危険あり
    行動時間 約7時間 所在地 埼玉県秩父市、群馬県上野村
    関連記録 両神山01(天理将尾根・5月)両神山02(表参道・3月)   / 両神山04(天理将尾根・1月)
    両神山05(尾ノ内沢・10月)両神山07(赤岩尾根・10月)両神山08(表参道・1月)
    両神山09(尾ノ内沢・5月)  / 両神山10(赤岩尾根・10月)両神山11(表参道・2月)
    装備 必携 基本装備+ / 防寒着 / 水筒(HOT)
    その他 GPS登山ナビ機器 / ザイル / ハーネス / ヘルメット (私はどれも持ってない…)
    アクセス 登山口 赤岩橋の手前にある日窒の廃墟の奥が登山口。ここまで国道299の志賀峠トンネル前の林道を通ってくる。
    ①志賀峠の林道入口:関越自動車道・花園ICから、国道140~県道37~国道299経由
              距離52.3㎞(途中、皆野寄居有料道路を使えば、距離47.6㎞)
    ②林道入口~赤岩橋:距離11.4㎞.路肩駐車となる
    電車 大野原駅or秩父駅(秩父鉄道):距離32.5㎞.

    登山ルート・地図

      (地図中の山道⑦・⑧・⑨を通ります.なお、地図中のトレースは書籍の地図を参考にした手書きです…)

    登山ルート・詳細

      (時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)
    日付 主要ポイント 時刻 移動 休憩・他 備考
    11/02 赤岩橋 08:15 55分 登山口は日窒廃墟の奥に
    赤岩峠 09:10 40分 5分
    大ナゲシ 09:55 60分 25分
    赤岩岳 11:20 30分 5分
    1583m前衛峰 11:55 20分 5分 直登より左に巻くのが安全
    1583m峰 12:20 25分 核心部
    P4 12:45 35分 小キレットはこの先数分
    P3 13:20 10分
    P2 13:30 15分
    P1 13:45 1時間25分 10分
    赤岩橋 15:20
    行動時間合計 7時間5分 6時間15分 50分
    登山口~赤岩峠

    廃墟の中を通らないと登山口に辿り着けない。 廃墟には最近になって人の立ち入った形跡があり、怪しい人物が出てこないかと思い怖かった…。 登山口からしばらく植林の中を登った後は尾根に出る。その後に尾根から峠の直下までトラバース気味に進む。

    赤岩峠~大ナゲシ

    大ナゲシの直下は、切れ落ちている南面からでなく西側の斜面から登る。 直下にはやや高度感がある鎖やロープが固定されている岩場が数ヵ所あるので慎重に登る。 山頂は360度の大展望で、これからの進路、赤岩岳から続く尾根が見通せる。

    赤岩峠~赤岩岳

    赤岩岳には峠から北側の斜面へ巻いて登る。 巻いてから少し両側が切れ落ちた岩場を登る。手掛かりや足場が多いのでそれほど苦労しない。 山頂はあまり展望がない。 ここまでに不安や恐怖を感じたら引き返すべき。1583m峰や前後の岩場で引き返せなくなる。

    赤岩岳~1583m前衛峰

    赤岩岳から下り北東に伸びた尾根が東に曲がった先に1583m峰の前衛峰がある。 尾根右側が切れ落ちた岩場で、直登か北側のルンゼを巻いて登る。 北に巻くルートの最初は、背後が切れ落ちた細い足場をトラバースして進む。 慎重に行動したい。私は巻いた。

    1583m前衛峰~1583m峰

    1583m峰は南面の岩壁の基部にトラバースして近づいてから登っていく。 岩壁は垂直でなく傾斜していて、岩の凹凸や、立ち木など、よく観察すれば手がかりは多い。 慎重に進路や次の手足の位置を予想しながら進んだ(画像の赤枠内が登るルート)。

    1583m峰~P4

    1583m峰からしばらくすると岩尾根の下りとなる。 鞍部へ出た後、目の前の岩稜を右巻きに登った後、小尾根が北に伸びている場所にP4を示すテープがあった。 そこから東尾根をしばらく進めば、小キレットが現れる。

    P4~P1

    P4からP3までは、尾根より北側斜面寄りの道が長く続き、P3の岩稜にも北側から登った。 P2はザックの引っかかるよな南面のチムニーの岩を登り、しばらく岩稜を進むと到着した。 P1へは巻かずにギザギザした岩稜を直登して到着。

    登山の写真

      (写真を選択すると大きな画像で閲覧できます)

    日窒廃墟①

    入口.不気味だ

    日窒廃墟②

    白い建物の左が登山口.背後に赤岩岳.部屋の壁に服が…誰か居るの!?

    登山口

    大ナゲシだって油断ならないと

    赤岩峠①

    木が邪魔

    赤岩峠②

    峠から少し登ったところで振り返ると….

    大ナゲシ・頂上①

    広くないが、さほど狭くもない

    大ナゲシ・頂上②

    あのコルから来た.奥の尾根は両神の狩倉尾根か

    大ナゲシ・頂上③

    これから通る赤岩尾根を見て熱くなった

    大ナゲシ・頂上④

    天丸山へ続く尾根.奥に八ヶ岳が見える?

    大ナゲシ・頂上⑤

    北側の景色.天丸山の山塊.いつかあの山にも…

    赤岩岳・北尾根

    赤岩岳の頂上より、北尾根からの方が大ナゲシがよく見える

    赤岩岳

    西と南側をそこそこの展望

    登山口が見える

    赤岩岳からしばらく先の尾根より. 登山口から見た尾根に来たという実感

    1583m前衛峰の先

    1583m前衛峰の少し先から大ナゲシ.前衛峰を次回は直登しようかな…

    1583m峰

    写真の赤枠が登ったルート.怖いけど登れる

    1583m峰から先①

    1583m峰から少し先の尾根より.黄葉

    1583m峰から先②

    1583m峰から先の尾根より.両神の山頂からこっちを見ている登山者いるかな

    P4

    本当にここがP4か.この先にP4がある、という意味なのか自信が…

    小キレット

    軽~く飛び越えられる幅.岩が間に挟まっていたかな?

    P3①

    チムニーを越えてP3へ.疲れてきた

    P3②

    両神山の主稜が近くになってきた.関東平野から見えない角度(後ろ側)だ

    P2①

    P3からけっこう近い.

    P2②

    赤岩尾根と八丁尾根を繋げて縦走する人もいる

    P1①

    P1のピークは以外と広かった。赤岩峠×→赤岩岳、でした

    P1②

    手前がP2、奥のトンガリが1583m峰、最奥が赤岩岳かな

    P1③

    さようなら、両神山!

    登山の雑記

     両神山域の紅葉が見頃になり、岩稜や道迷いに緊張した赤岩尾根にもう一度登ろうと思いました。 こんどは群馬県側の大ナゲシの登頂も合わせて。 赤岩尾根から見る群馬県側と、両神山主稜の西面の紅葉が見たかったのです。 赤岩尾根は、両神山の八丁尾根から西に赤岩岳まで伸びた尾根のことです。 尾根上に鋭峰がいくつも連なる岩稜帯で、八丁尾根ルートを鎖やロープに頼らずに登降できる技術、 滑落に備え懸垂下降などザイルを使った装備や技術、の双方ある登山者が相応しいと思います。 (私は岩登りは苦手で、装備も技術もないのだが…) 2回目の赤岩尾根は道に迷うことなく突き進め、紅葉を楽しむことができましたが、不慣れな岩場では相変わらず緊張したのでした。

     赤岩尾根の難所は、特に1583m前衛峰と、1583m峰を越える場所です。 他は道迷いに注意しながら尾根上を進むことです。 1583m前衛峰は、尾根上を直登せず(南側が切れ落ち高度感が半端無い!)、北側ルンゼにトラバースして巻き登りました。 北側に巻くルートの最初は、背後が切れ落ちた細い足場をトラバースするので怖いです。 1583m峰は南面基部から慎重にゆっくり登っていけば割と大丈夫でした。 しかし登っている途中で、背後や直下の景色を長い間眺めていると怖くなってきます。そんな時は深呼吸でした。

     赤岩尾根からの見どころを特に挙げるとしたら、この4つでしょうか。 ①に大ナゲシからの360度の大展望、 ②に1583m前衛峰の少し先から見た大ナゲシ方面の展望、 ③に直前から見上げる1583m峰、 ④にP1から見る両神山主稜の西面と、赤岩尾根の連なった岩峰達、だと思います。 両神山塊で、主稜東面の好展望台は天理将尾根で、主稜西面の好展望台は赤岩尾根(特にP1から)で決まり?

     2回目の赤岩尾根では、前回より不安や緊張も少なく余裕を持って登ることができました。 しかし、体調の悪化や怪我により体が不自由になった時の備え、滑落や落石に対する備えなど、 非常事態に対する技術や準備が十分でなく、少しのミスでも行動不能になってしまう危険が潜んでいます。 私は沢登りや岩登りがメインの登山はしませんが、安全登山のために、 登山技術のレベルアップの必要性を実感したのでした。