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    登山記録 両神山02(表参道 積雪期)

    基本情報

      (装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)
    登山記録 両神山02 表参道 積雪期 日付 2012/03/11(日帰り)
    山/標高 両神山/1723m 天候
    登山ルート (往)日向大谷~清水小屋~両神神社~剣ヶ峰(両神山頂)
    登山道 雪、積雪のため道が不明瞭、ラッセル、要・無雪期の本ルート経験者
    行動時間 約9時間 所在地 埼玉県秩父郡小鹿野町
    関連記録 両神山01(天理将尾根・5月)両神山03(赤岩尾根・11月)両神山04(天理将尾根・1月)
    両神山05(尾ノ内沢・10月)両神山07(赤岩尾根・10月)両神山08(表参道・1月)
    両神山09(尾ノ内沢・5月)  / 両神山10(赤岩尾根・10月)両神山11(表参道・2月)
    安達太良山(3月)
    装備 必携 基本装備+ / 上下防水防寒着・靴 / アイゼン / 水筒(HOT)
    その他 杖 / ピッケル(尾根から谷間、中腹から沢へ滑落に備え必携か?) / ストーヴ
    アクセス 登山口 日向大谷.バス亭の場所とその手前に駐車場が2個所ほど.両神山荘前の駐車場は有料
    関越自動車道・花園IC:国道140、皆野寄居有料道路、県道44・43・37・279経由、距離43㎞ (皆野寄居有料道路を使わない場合の距離は、51km)
    電車 西武秩父駅からバス利用(2線乗り継ぎ)
    ■西武観光バス :西武秩父線 西武秩父駅~薬師の湯(約50分)
    ■小鹿野町営バス:日向大谷・三峰口線 薬師の湯~日向大谷(約35分)

    登山ルート・地図

      (地図中の山道②を通ります.※地図中のトレースは書籍の地図を参考にした手書きです…)

    登山ルート・詳細

      (時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)
    日付 主要ポイント 時刻 移動 休憩・他 備考
    03/11 日向大谷 07:50 4時間 30分 清滝小屋で大休止
    両神神社 12:20 60分 10分
    剣ヶ峰(山頂) 13:30 2時間55分 35分 山頂、清滝小屋、会所の手前で休止
    日向大谷 17:00
    行動時間合計 9時間10分 7時間55分 1時間15分
    会所~清滝小屋

    会所からしばらく先は道が雪で埋まって不明瞭になった。本ルート経験者の同行が望ましい。 雪量は膝の高さほどで、深みにはまると腰まで沈む。 降雪後のためトレースは数人の先行者の足跡のみ。途中で膝までのラッセルを先行者と交代した。

    清滝小屋~両神神社

    清滝小屋から七滝沢コースとの分岐まで、腰まで積もった雪のラッセルとなった。 その後に連続する鎖場を慎重に越えた。 鎖場では、まず足場を確保してから、片手で進行方向の雪を払って足場をある程度は明瞭にする動作を繰り返して進んだ。

    両神神社~剣ヶ峰

    後半から疲れてきて、後続者にラッセルを代わってもらった。 剣ヶ峰への尾根の北東の中腹をトラバース気味に進み、尾根まで上がって行くまでの区間は、谷川に滑り落ちないように慎重に進んだ。 (山道横に鎖や、橋のある区間) 下りで少し滑って焦った…。

    登山の写真

      (写真を選択すると大きな画像で閲覧できます)

    会所

    会所から雪が積もり始める

    会所のしばらく先

    会所から2回目の沢の渡渉地点からやや先だったか.

    両神神社

    この時点でけっこう疲れた….狛犬は雪で埋もれていたのを掘り出した

    山頂①

    持ってきたお酒を山ノ神に奉納.福島産の安達太良山のお酒

    山頂②

    時折、白い尾根がガスの中から浮かび上がり、それが綺麗だった

    赤岩尾根方面

    やや吹雪いてきて視界が悪くなった

    登山の雑記

     特別な3月11日を自分の中で風化させないため、この日に思い出として残ることがしたいと考えています。 震災から翌年のこの日は、福島産のお酒を持って、こっそり復興祈願の気分で両神山に登ってきました。 登山ルートは日向大谷から山頂を往復する表参道ルートです。 この日の両神山では、偶然に福島県出身の登山者の方と同行することになったのでした。

     この日は雪が深く、両神山でもこれほど雪が積もるのかと驚きました。 会所の先から雪が積もり始め、しばらくすると、山道は膝の高さくらいまで積もっていました。 山道の真上から外れたり、沢の渡渉地点の深みに入ると、腰まで沈むことがありました。 私の他に登山者は、3人1組、2人2組、単独の8名だったかと思います。 清滝小屋から先は、3人のグループは引き返し、残りの人達で登頂しました。 集まった登山者の中で、両神山の登山経験者は私だけだったので、山頂直下の山腹まで、私が先頭となりました。 清滝小屋から七滝沢コース分岐までの坂と、鎖場から両神神社までの坂のラッセルが一番疲れました。 鎖場は急傾斜なのでそれほど雪は積もっておらず、鎖と足場の雪を少し払う程度でした。 途中で疲れて単独の青年に先頭を代わってもらいました。冬の両神は想像以上にハードでした。

     山頂ではガスに包まれて展望はありませんでした。 時折、雲の切れ間から差し込んだ陽光で、キラキラと輝いて浮かび上がった白銀の尾根が美しかったです。 また積雪期の両神に登りたいと思いました。 私が両神神社や山頂で、お酒を注いだりその写真を撮ったりしていると、 男女2人組の登山者で男性の方が、そのお酒は地元の物で、私は福島県出身(二本松市だったか?)だと、言われました。 (お酒は奥の松酒造さんの、あだたら吟醸) 面白い偶然があるものです。変な埼玉県民に会ったと思われたことでしょう。 この日は山道の雪量が多く天気も悪かったので、気の弱い私は1人だったら登頂する気分ではありませんでした。 登頂したいと願う他の登山者の存在に助けられたのでした。

     なお、お酒の映っている写真は、奥の松酒造さんに無礼を承知で送ってみたら、広告などに使って頂けたのでした。感激!!