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    登山記録 安達太良山

    基本情報

      (装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)
    登山記録 安達太良山 日付 2013.03.11(日帰り)
    山/標高 安達太良山/1700m 奥岳登山口/950m 天候 曇、強風、降雪(下山時)
    登山道ルート (往)奥岳登山口~至勢平~くろがね小屋~峰の辻~山頂
    登山道 積雪、凍結
    行動時間 約6時間 所在地 福島県二本松市、郡山市
    関連記録 なし
    装備 必携 基本装備+ / 杖orピッケル / アイゼン / 上下防水防寒着・靴・手袋 / 水筒(HOT)
    その他 軽アイゼン / バラクラバ / ロングスパッツ / ストーヴ&コッヘル
    アクセス 登山口 奥岳登山口(あだたら高原スキー場内)
    東北自動車道・二本松IC:距離14.3km.スキー場の駐車場を利用
    電車 二本松駅(JR東北本線):スキー場まで距離15.8km

    登山ルート・地図

      (地図中のトレースは書籍の地図を参考にした手書きです…)

    登山ルート・詳細

      (時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)
    日付 主要ポイント 時刻 移動 休憩・他 備考
    03/11 奥岳登山口 08:20 1時間10分 出発時にアイゼン装着
    至勢平 09:30 25分 10分
    くろがね小屋 10:05 55分 20分 小屋で大休止
    峰の辻 11:20 30分 5分
    山頂(安達太良) 12:00 1時間40分 55分 休止:山頂30分、小屋20分、至勢平5分
    奥岳登山口 14:30
    行動時間合計 6時間10分 5時間10分 1時間25分
    奥岳登山口~至勢平

    風が強くスキー場では地吹雪。薬師岳へ上がるロープウェーは停止。 雪質は固くスノーシューは不要。至勢平へ登る斜面では所々膝まで沈む。 至勢平の中原では遮蔽物が少なく風が強くあたる。 吹雪いて視界が悪ければ迷いやすい。トレースは明確だった。

    至勢平~くろがね小屋

    沢の谷側に切れ落ちている個所が2個所ほどあった。滑り落ちないよう慎重に通過すべき。 至勢平を過ぎて谷間に入ってくると風が弱まる。トレースは明確。 くろがね小屋までは軽アイゼンでも問題なさそうだった。

    くろがね小屋~峰の辻

    雪が凍結している個所が増え、斜面を吹きおろす風が強まる。 風速はスキー場や山小屋の人がいうには30m以上になるらしい。 風が強まると弱まるまで耐風姿勢で凌ぐのを繰り返して進む。 先行者2名が登頂を断念して引き返してきた。

    峰の辻~山頂

    峰の辻から先は岩や地面が露出しはじめ凍結個所が増える。風で転倒すると怪我をしそうだ。 山頂では殆ど地面が露出していた。風が強く普通に立っていられない。 山頂のドームに登るときは風に煽られ転落しないように注意が必要だ。

    登山の写真

      (写真を選択すると大きな画像で閲覧できます)
    至勢平①

    ガスっているが奥に安達太良の山頂が見える

    至勢平②

    鉄山と篭山の尾根の谷間.左ピークが安達太良、右ピークが鉄山

    至勢平③

    山頂に奉納するため持ってきたお酒.あだたら吟醸

    くろがね小屋

    冬山で暖かいところで休憩できるのは有難い

    峰の辻

    くろがね小屋から山頂直下まで耐風姿勢をとりながら進んだ

    山頂間近

    岩が露出した凍結した斜面が続く

    山頂①

    奥のドームに登るとき強風や凍結した雪で転落しないように注意

    山頂②

    峰の辻方面.下山時では風が弱まったのか耐風姿勢をとる必要はなかった

    山頂③

    二本松市方面.山頂の雪はほどんど溶けている.山の向こう側はは太平洋か

    ドーム①

    風が凄く強い.鉄山へ続く尾根が見える

    ドーム②

    お酒の栓を開けると、瞬時に空へ霧散していった.合掌

    ドーム③

    手前が舟明神山.ずっと奥に磐梯山が見える

    登山の雑記

     特別な3月11日を自分の中で風化させないため、この日に思い出として残ることがしたいと考えています。 13年のこの日は、福島の安達太良山にお酒を持って、こっそり復興祈願に託けた登山をしてきました。 福島の山に登るのは安達太良山がはじめてです。 登山ルートはスキー場のある奥岳登山口から峰の辻を経由した登頂の往路です。

     この日は風が強いため、登頂を諦めることを前提で先へ進みました。 くろがね小屋まで問題なく進めましたが、吹雪いたりして視界が悪くなれば、その時点で引き返すつもりでした。 山小屋で休憩したあと、山小屋の管理人の方の注意を聞いたうえで登頂しました。 雪の斜面は固く凍結していて、風は強まったら耐風姿勢で凌がないと進めないほどでした。

     峰の辻から山頂まで誰も先行者はいません。叫びたいほどの解放感がありました。 山頂に着くと、ちょうど雲が切れて見通しがよくなりました。磐梯山やふもとの市街が見渡せたのは感動的でした。 ドームの社の前で、持ってきたお酒を取り出しました。二本松市の酒造、奥の松酒造さんのお酒、あだたら吟醸です。 今、この場所でこれ以上合うお酒はないでしょう。 酒瓶を栓を開けて振ると、お酒は芳香とともに、瞬時に福島の空へ霧散していきました。 そしてしばしの間、合掌。 安達太良の冷たい風で心身が引き締まる日でした。