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中川の箒スギ
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 中川の箒スギ | 幹周/樹高 | 12.0m [1] / 45m [1][2] | |
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樹種 | スギ(杉) | 保護指定 | 国指定天然記念物 | |
推定樹齢 | 2000年 [2] | 撮影日 | 2015.06.23 | |
所在地 | 神奈川県足柄上郡山北町中川 | |||
アクセス | ||||
車 | 東名高速道路・大井松田ICから約25km、丹沢湖ダム湖から先は一部の道が細いので注意 | |||
電車 | JR御殿場線・谷峨駅から富士急湘南バスの谷58号、箒杉まで乗車 | |||
備考 | 駐車場は箒スギから少し離れた県道76号線沿い、トイレ有り | |||
参考情報 | ■外部ウェブサイト [1] 巨樹巨木林データベース:箒スギの登録あり、1988年度の調査記録 [2] 山北町観光協会 :登山の情報が豊富、箒スギの紹介もあり [3] 民宿箒沢荘 :箒スギの側で営む民宿 |
巨木の地図
巨木と雑記
箒スギの立つ場所、神奈川県は足柄上群の山北町。西丹沢山系の奥地に位置しています。 丹沢湖から県道76号線を北上し、中川の渓流沿いの道をしばらく進んだ先です。 この山深な地域は昔、江戸幕府の禁令により、杉、檜(ヒノキ)、欅(ケヤキ)、樅(モミ)、樛(ツガ)、榧(カヤ)の六種は みだりに伐採することが禁じられ、宝木沢と云われ、かつては多くの巨木が残されていたそうです。 しかし、江戸幕府の瓦解と共に禁令も無効となり、明治41年には、箒スギの近くに立っていた巨大な兄弟スギが伐採されてしまったそうです。 この箒スギの名前の由来は、この地域の宝木沢という集落名から取ったとも、 樹形が箒に似ていることから取ったとも云われています。 この地の集落の入口に立つ箒スギは、過去2度、災害から住民を守ったと云われます。 最初は、明治37年(1904)の大火。箒スギの巨体が炎の波を阻み、集落の全焼が免れたと云います。 そして2度目は昭和47年(1972)の丹沢集中豪雨。 発生した土砂崩れを箒スギの巨体が2分し、集落を崩壊から救ったと云われています。 箒スギの南側の根元に安置されている石の祠は、大室社、熊野社の合祀です。 この丹沢の奥地に屹立するこの巨木は、地域住民とのご縁の深い奇跡の御神木なのです。 箒スギは全体的に端正な立ち姿で、単幹のまま伸び上がった幹は太く高く、枝葉は多く茂り、最高端の梢も青々としています。 逞しく肥大した根元から見上げた姿は大迫力です。 北面の根元には、2003年8月の台風により大枝が折損した大きな傷痕がありますが、 樹木医の治療などの措置もあり、樹勢に陰りは見られません。 神奈川県の代表的な素晴らしき銘木です。
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