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真弓神社の爺杉
巨木の写真
巨木の詳細情報
巨木の名前 | 真弓神社の爺杉[1] |
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樹種 | スギ(杉) | |||
幹周 | 10.4m[1] 9.6m[3] | |||
樹高 | 45m[1] 40m[3] | |||
推定樹齢 | 940年[1] | |||
特徴 | 双幹と高い背 | |||
保護指定 | 茨城県指定天然記念物 | |||
所在地 | 茨城県常陸太田市真弓町 | |||
所在施設 | 真弓神社(境内地) | |||
撮影日・状態 | 2017.03.04 / 晴 :双幹の巨樹、上層は円錐形に繁った樹冠で樹勢は良さそう | |||
アクセス | ||||
車 | ■日立南太田IC(常磐道):約7km | |||
電車 | ■常陸太田駅(JR水郡線):約8km、日立電鉄の路線バス利用可 | |||
バス | ■西真弓(日立電鉄バス):太田駅から「はたそめ入口」経由の「大甕駅行き」 | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1]真弓神社の爺杉 :大杉の根元に立つ [2]真弓神社 :神社の由緒を掲示するもの(写真なし) ■Web [3]巨樹巨木林データベース:幹周と樹高を引用(調査年2000) |
巨木と雑記1.真弓神社と爺杉
茨城県北部の内陸に位置し、南北に長い県域の常陸太田市。 北端は福島県と接し、南端は太平洋へと注ぐ久慈川を堺に那珂市と接しています。 真弓神社の爺杉があるのは、市域の南部に位置する真弓町。 町の鎮守である真弓山の山頂にある神社の御神木。山中に佇む県内最大級の杉の巨樹です。 標高約280mの真弓山の頂上に鎮座する真弓神社。 伝承[2]では平安時代の初期、大同2年(807)の創建。 後の寛治年間(1087~1094)に、源義家が弓を奉納したとされ、 真弓神社と呼ばれるようになったそうです(明治元年前は真弓八所権現)。 後に源義家の弟・義光を祖とし、現在の常陸太田を含め県北を拠点とした佐竹氏により社殿が造営。 江戸時代の末期には、水戸藩主・徳川光圀が山王大権現の照合を贈り、 二十余村の鎮守として崇敬されたそうです。
巨木と雑記2.爺杉の感想
爺杉は社殿の立つ真弓山の山頂のある尾根から、北東に下った位置に立っています。 周囲は背の高い木々に囲まれているため、手前まで接近しなければ姿は見えません。 やがて目の前に現れる、谷間の中央で天を突くように聳える爺杉の姿は感動的なもの。 爺杉の特徴は背の高い双幹の樹形。地上7m付近から南北に2つの幹に分岐。 2つの幹は同等の太さと高さで、上層部で円錐形の樹冠を茂らせています。 樹勢は良い様子で、下枝に複数の枯枝が見られますが、幹に大きな損傷は見られません。 爺杉の立姿で特に感銘を受けたのが、西側から見上げたもの。 この位置は、木々が薄く開けているため日当たりが良く、南北に並ぶ双幹の見栄えが良いのです。 根本近くの幹は1本に固まり、波打つ巨大な筋肉の塊のように逞しい。 太い幹から立ち昇る、万歳する両腕のように真っ直ぐに掲げられた双幹と、空に溶け込んでいく緑の笠。 まだまだ活力が漲る老巨樹の爺杉。 その姿には、長い生存競争を生き抜き、山中の木々の追随を許さない巨体と威厳を示したものであり、 そして生を謳歌しているようにも見えるのでした。
巨木と雑記3.アクセスの注意
県道61号から西の鳥居へ続く道は未舗装であり、真弓山の周辺にある採石場の通り道にもなっています。 道幅の狭い悪路でも大型トラックが頻繁に通るため、車で西の鳥居まで行くことはお勧めしません。 どうしても車で向いたい人は、採石場が休業となるである祝日か日曜日を選ぶとよいでしょう。
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