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安田の大シイ(茶畑と粟ヶ岳)
巨木の写真
巨木の詳細情報
巨木の名前 | 安田の大シイ [1] |
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樹種 | スダジイ(すだ椎) | |||
幹周 | 全体 11.3m [2], 主幹 6.3m [2] | |||
樹高 | 26m [2] | |||
推定樹齢 | 不明 | |||
特徴 | 広い樹冠と根本付近からの双幹 | |||
保護指定 | 静岡県指定天然記念物 | |||
所在地 | 静岡県島田市大代安田 | |||
所在施設 | 市有地? | |||
撮影日・状態 | 2018.02.23 : 南側に大枝の欠損跡、樹冠は広大に繁茂し樹勢は全体的に良さそう | |||
アクセス | ||||
車 | 島田金谷ICから約11.5km(新東名高速) | |||
電車 | 掛川駅から約14km(東海道・山陽新幹線、JR東海道本線、天竜浜名湖線) | |||
バス | 掛川駅北口から掛川バスの東山線、終点の東山バス停 | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 解説板・安田の大シイ :根周18.5m、幹周4m、樹高26.8m、枝張東西26.3m、枝張南北22.7m ■公式ウェブサイト [2] 巨樹巨木林データベース:1988年の調査記録、2本の株立ちで主幹は6.3mとあり [3] 掛川観光情報 :粟ヶ岳と掛川の茶畑について詳しく紹介あり [4] 阿波々神社ホームページ:粟ヶ岳山頂を境内地に鎮座する式内社 |
巨木と雑記.掛川東山の茶畑と粟ヶ岳
静岡県内で最大級のスダジイである安田の大シイ。 この巨木の周辺には、とても感動的な景観が広がっています。 それは掛川の広大な茶畑。 粟ヶ岳から南麓の掛川東山地には美しい緑の絨毯が広がっています。 茶畑の殆どは山腹と丘陵の傾斜地に拓かれたもので、変化と奥行きがあり、眺めていて飽きません。 整然と刈り込まれた茶木の畝の一つ一つも美しい。 丘陵の真上を覆う広大な茶畑は、間近にすれば大波がうねる緑の大海原のように壮観でした。 標高532mの粟ヶ岳は、遠くからもヒノキの植林でつくられた「茶」の文字が目立つ掛川のランドマーク。 山頂は素晴らしい展望地です。 美しい茶畑の山里を前景に、大井川と島田市街地、牧之原台地と続く眺め。 遥か遠くには駿河湾を挟んだ伊豆半島、南アルプスの奥に富士山の姿も一望できます。 粟ヶ岳の山頂一帯は社殿の建つ阿波々神社の境内地でもあります。 天平8年(736年)の創建の式内社。 境内には古代祭祀の磐座とされる大岩が複数。大木の茂る境内林は掛川市の天然記念物に指定されています。[4]
巨木と雑記.安田の大シイの感想
東西に大きく分かれた双幹の樹形で合体木らしい。 2本の巨木が腰を曲げてお尻を押し合っているようにも見えました。 主幹は大きく横方向に立ち昇った少し歪な形相でも、樹冠は全体として円形に整っています。 いくつかの大枝を欠損しているが、繁茂した大きな樹冠をしているため、樹勢は全体的に良い様子。 昔は根本から南側の位置にも大きな支幹が生えていたような痕跡が感じられる。 そうなると全国有数の大シイでもあったか。 中央に空間を開けた双幹のため、幹周10mクラスの巨木の迫力は、なかなか感じられませんでした。 それでも個性ある立姿と、よく発達した板根のある力強い根本には惹かれます。 特に感じ入った立姿は、北西側から見上げたもの。 重なって一体となった双幹の厚みと、立派な板根の張り出しが強調され、その迫力に思わず「あっ」と声が洩れました。 やはり県内最大級のスダジイは伊達じゃない。
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