「ときがわ」の巨木巡り（０３）－越沢稲荷の大スギ＆姥樫

地図

最後の３ページ目では、６本目「越沢稲荷の大スギ」と７本目「姥樫」を紹介します。 どちらも、ときがわ町の西奥にある椚平（くぬぎだいら）にある巨木です。 姥樫は最寄のバス停（椚平入口、日向根）から２ｋｍ以上離れているので、 車と自転車が無い場合は少々歩く覚悟が必要です。

巨木６－越沢稲荷の大スギ

　越沢稲荷の大スギは、くぬぎむら体験交流館から左へ向かって 道を５分ほど進んだ先に立っています。 くぬぎ村体験交流館は元は小学校があった場所で、 郷土料理、木工や竹細工の工芸品作り、農業を体験（要予約）できる施設です。 食事も取れて、名物の麺の平たい「ひもかわうどん」をご賞味あれ。 定休日は水曜日です くぬぎむら体験交流館の前から、案内の標識に従って、坂道を４００ｍほど進んだ先に大スギが立っています。

くぬぎむら体験交流館。元は小学校があった場所らしい。施設前の広場が駐車場となっている。定休日は水曜日 （訪問時は水曜日のため、「ひもかわうどん」が食べれずに落胆）

くぬぎむら体験交流館の前から続く坂道を登って行く。途中に一度、右へ大きく曲がる。４００ｍほど歩けば大スギに辿り着く。 他に近道もあるようだが、私有地に入るのでお勧めできない。

最初の分岐点。標識に従って右の登り坂へ。左の道をガーッと下っていって更に稲荷神社の先まで下った先に 「向尾根のヤマザクラ」があるらしい。

右に大きく曲がる地点。大スギまで２００ｍと標識に記されている。

途中にある東屋。大スギが露出オーバー気味で「大スキ」になった？ 本当に濁点が消えていたのかも。

越沢稲荷の大スギの前に到着。山猫バスのバス停もあるよ！ 大スギの後に稲荷の社が祀られている。 推定樹齢４００年、幹周６．１ｍの御神木。

枝の一部が地面に達するまで伸びて垂れている。大スギの前は畑で椚平の集落が見下ろせる。 この地で暮らす人々は、社を祀った御神木の大スギに、豊穣や安寧を祈願したのだろう。

巨木７－姥樫

　姥樫（ウバッガシ）は越沢稲荷の大スギの立つ、椚平の集落から更に西へ進み、 飯能市との境にある飯盛峠に近づいた山中の尾根にひっそりと立っています。 最寄のバス停（椚平入口、日向根）から３ｋｍ近く離れていて、少し荒れた箇所のある林道（舗装道）を通るので、 紹介した７本の巨木の中では、一番アクセスが不便です。 しかし、姥樫は他では中々見られないような個性的な巨木なので、時間と体力に余裕があれば、 訪れておきたい巨木です。
　姥樫の他の写真やアクセスの詳細についてはこちら 「巨木・姥樫」 をご覧ください。写真の他、最寄の高速ＩＣ・駅・バス停を説明しております。

林道から姥樫の立つ尾根へ続く道への入口。標識と木橋が目印。大きくカーブする地点。 ここへ来る少し手前の路肩が広く、駐車やＵターンに向いている。 「砥石のヒノキ」へはいつか自転車で行こうと思う。 姥樫からしばらく先の「カツラ」は大きくないので期待しているとがっかりする。

木橋の先はしばらく舗装道が続く。冬期は凍結していることがあり滑りやすいので注意。

舗装道が終わる頃、尾根の上に何やら異形の物が見えてくる。姥樫だ！

姥樫の前へ登る階段。左へしばらく進んで行くとカツラの巨木がある。幹周は３ｍ～４ｍ程だろうか。 写真は無いが訪れた事はある。

姥樫は保護柵で囲われている。訪問者に根元を荒させないための措置である。

大きく捩じれながら成長してきたこの姿は凄味がある。左右の枝が太く週斜面でバランスを取っているようである。

近年整備された歩道が姥樫の左斜面を通り背後まで続いている。

整備された歩道を通って姥樫の背後に回るとこんな感じ。背後のスギ林が大きく刈り払われたので 日当たりが良くなっただろう。

おわりに

　以上、ときがわ町の巨木巡り、如何でしたでしょうか。巡りたくなってきませんか？ 埼玉県のときがわ町には、魅力的な巨木が多く残っていて、そのうち 私が特に見応えすると思う７本を紹介しました。 なお、車が無いと１日で巨木７本を巡るのは難しいです。 自転車でも体力のある人でしたら巡りきることはできるでしょうが、ときがわ町までの移動を考えると、 少し厳しいでしょうか。 巨木巡り、巨木を通してその土地の感動的な歴史や暮らしを知る旅でもあります。 本日記がお出かけの際のご参考になれば幸いです。