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  • 旅日記TOP「ときがわ」の巨木巡り(01)(02)(03)

    「ときがわ」の巨木巡り(01)-関堀の大イチョウ&児持スギ

    埼玉県のときがわ町は、県の中央に位置し、西側を秩父市と飯能市に接しています。 町の西部を山間部が占め、森林が多く緑豊かな場所で、巨木も多く残っています。 ときがわ町は、私が巨木巡りを始めたとき最初に訪れた所であり、最初の1本があるお気に入りの所で、 毎年1回は訪れている魅力的な所なのです。 今回の旅日記では、ときがわ町の巨木を7本ご紹介します。 巨木に興味のある方や、付近を観光で訪れる方の道中のご参考になれば幸いです。
    (写真・越沢稲荷の大スギ)

    はじめに

    「ときがわ町」の巨木7本を3ページ構成でご紹介します。主に町内の中央部から西部にかけての地域です。 各巨木の位置は、各ページのトップに表示させている以下の地図にてご参照ください。 また、各巨木の詳細な情報と写真は、巨木のコンテンツにございますので、こちらも是非ご覧ください。

     ■1ページ目:関堀の大イチョウ /  児持スギ / 萩日吉神社と御神木
     ■2ページ目:西平のカヤ /  日枝神社の大ケヤキ
     ■3ページ目:越沢稲荷の大スギ /  姥樫
      (※上記リンクは巨木のコンテンツに繋がっています)

    「日枝神社の大ケヤキ」から少し離れた位置に、 「上谷の大クス」 があります。隣町の越生町に位置しているため、紹介する巨木から外していますが、 埼玉県最大の巨木なので、付近に立ち寄られた際は、ご覧になられることをお勧めいたします。

    ときがわ町と周辺に位置する巨木の地図。今回紹介する7本の巨木以外も表示している。 地図中の巨木の名前に(未)とあるものは、まだ未訪問の巨木である。

    巨木1-関堀の大イチョウ

     最初に紹介するのが「関堀の大イチョウ」です(公孫樹、銀杏)。ときがわ町の巨木の中ではアクセスが容易で、 県道沿いにあり、高速道路のICや、駅から近い巨木です。 大イチョウは推定樹齢1200年以上の、恐らくときがわ町最古の巨木で、 高齢の割には、背が高く枝も多く、今なお活力があります。 立っているのは民家の敷地内なので、近寄る際は、道路の歩道から見上げましょう(根元を踏まない事も兼ねて)。 大イチョウの近くには、町の物産店「木のむら物産館」があります。 「道の駅」のうような施設で、ときがわ産の野菜、惣菜、工芸品などが販売されています。 駐車場としての利用の他、休憩と軽食を取るのに最適な場所です。
     大イチョウの他の写真やアクセスの詳細についてはこちら 「巨木・関堀の大イチョウ」 をご覧ください。写真の他、最寄の高速IC・駅・バス停を説明しております。

    関堀の大イチョウ01 大イチョウの近くにある「木のむら物産館」。野菜、惣菜、工芸品など、ときがわ産のものが販売されている道の駅のようなもの。 私はときがわ町に寄ったときは休憩に必ず訪れている。
    関堀の大イチョウ02 県道30号沿いの民家の敷地内に立つ大イチョウ。道の先すぐに物産館。 実の生らない雄木である。葉はすっかり落ちてしまった。黄葉の見頃は12月上旬だろう。
    関堀の大イチョウ03 推定樹齢1200年、幹周8.5mの古木。過去2度の火事に遭って延焼したそうだがご覧の通りの生命力。 道路の歩道から十分に鑑賞できる。許可なく私有地に立ち入ってはならない。

    巨木2-児持スギ

     西平地区にある萩日吉神社の入口、一の鳥居の横に立っている巨木が児持スギ(コモチ)です。 ときがわ町で最大のスギ(杉)の巨木で、2本の大スギが並び立っています。 参道手前が男スギ(幹周6.47m)、参道奥が女スギ(8.89m)です。 並び立つ大スギは夫婦に例えられ、女スギの上部の枝が20本以上の多くに分かれている姿から、 子宝と子供の成育を願う信仰があり、大スギの間に小さな社が祀られています。
     児持スギの他の写真やアクセスの詳細についてはこちら 「巨木・児持スギ」 をご覧ください。写真の他、最寄の高速IC・駅・バス停を説明しております。

    児持スギ01 萩日吉神社の入口にある一の鳥居。鳥居のすぐ後にある巨木が児持スギである。 右の道を200mほど先へ進むと「西平のカヤ」へ続く林道の入り口がある。
    児持スギ02 道路側から見た児持スギ。推定樹齢は800年。左が男スギ(幹周6.47m)、右が女スギ(8.89m)で、間には社がある。
    児持スギ03 神社の参道側から見た児持スギ。並び立つ2本の大スギは大迫力だ。参道まで大きく根が張り出している。

    巨木3-萩日吉神社と御神木

    児持スギを鑑賞したら、萩日吉神社への参拝し、神社本殿の後に立つ御神木のスギも見ておきましょう。 萩日吉神社は、欽明天皇6年(537頃)に蘇我稲目によって創建されたと伝えられ 萩明神と呼ばれたそうです。 その後、平安時代初期に天台宗関東別院となった慈光寺一山鎮護のため、比叡山から日吉大神を勧請合祀し、 萩日吉山王宮に改称したそうです。明治元年(1868)の神仏分離令により、再び荻日吉神社と改め現在に至るそうです。 萩日吉神社の神事、流鏑馬と神楽と獅子舞が県の無形文化財に指定されています。

    萩日吉神社01 児持スギのある一の鳥居から先、階段を登ると二の鳥居がある。この先に本殿がある。境内には大きなスギが多い。
    萩日吉神社02 本殿前の階段。階段の両脇には狛犬ではなく、珍しい猿の像がある。
    萩日吉神社03 本殿前の階段脇にある猿の像。萩日吉神社の眷属は、獅子や狼でなく猿。左が子守り中の猿、右が食事中?の猿。 子孫の繁栄と豊穣を祈願しているのだろうか。
    萩日吉神社04 神社の本殿。右側に社務所のような建物があり、左側には神楽殿がある。本殿の屋根の上に御神木の大スギの梢が見える。
    萩日吉神社05 本殿の左側の空間。神楽殿がある。ここで祭礼のときに獅子舞などの神楽が奉納されるのだろう。
    萩日吉神社06 本殿の右側。奥の御神木の前に社が2つ。左が御井社、右が釣取社。
    萩日吉神社07 御神木の大スギ。幹周は5~6mくらいだろうか。樹齢は不明。
    萩日吉神社08 御神木の前にある御井社に、御神水の井戸がある。御神木の根元から湧き出ている清水だという。 写真では黒くなっているが底は浅く水が溜まっていた。

    1ページ目はこれで終わりです。 2ページ目は、4本目「西平のカヤ」と5本目「日枝神社の大ケヤキ」です。

      >>2ページ目(西平のカヤ&日枝神社の大ケヤキ)