登山TOP / 茨城 / 筑波山(02)
登山記録 筑波山(御幸ヶ原~白雲橋)
基本情報
(装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)登山記録 | 筑波山 | 日付 | 2015/12/10(日帰り) | |
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山/標高 | 女体山/877m 男体山/871m | 天候 | 晴 | |
登山ルート | 筑波山神社~御幸ヶ原登山コース~御幸ヶ原~男体山(往復)~女体山~白雲橋登山コース~筑波山神社 | |||
登山道 | 全コースを通して特に危険は無い.御幸ヶ原登山コースの中盤から後半は急坂が続く. 白雲橋コースで女体山から大仏岩までは岩が多い急坂で濡れていると滑り易いので注意. | |||
行動時間 | 約4時間10分 | 所在地 | 茨城県つくば市 | |
関連記録 |
登山・筑波山 (01) :2014年3月11日の記録、本登山記録とは同ルートで逆回り 巨木・筑波山神社の社叢 :筑波山神社の御神木、筑波山で最大の巨木 巨木・筑波山の巨木たち :筑波山中で出会った数々の巨木を紹介 巨木・紫峰杉 :筑波山の御幸ヶ原にある大スギ |
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装備 | 必携 | 基本装備+ / 防寒着(早朝や山頂は寒い) | ||
その他 | 杖 / 水筒(HOT) | |||
アクセス | 登山口 | 白雲橋登山口.車は市営駐車場(¥500)を利用した | ||
車 |
常磐自動車道・土浦IC :国道125、県道14・42経由、距離19.3km 北関東自動車道・桜川筑西IC:国道50、県道148・41・42経由、距離23km |
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電車 | つくば駅(つくばエクスプレス):距離20㎞.関東鉄道の筑波山シャトルバスが便利 |
登山ルート・地図
(※今回は自然研究路は歩いていません)登山ルート・詳細
(時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)日付 | 主要ポイント | 時刻 | 移動 | 休憩・他 | 備考 |
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12/10 | 市営駐車場 | 06:50 | 00:10 | --:-- | 男体山の山頂が見える |
筑波山神社・拝殿 | 07:00 | 00:04 | --:-- | 入山のご挨拶 | |
登山口 | 07:04 | 00:16 | --:-- | 御幸ヶ原登山コース入口 | |
桜塚 | 07:20 | 00:14 | --:-- | 石塔のある広場 | |
中の茶屋跡 | 07:34 | 00:10 | --:-- | ケーブルカーの軌道が間近 | |
トンネル真上 | 07:44 | 00:04 | --:-- | ケーブルカー軌道のトンネル | |
二又の大スギ | 07:48 | 00:03 | 00:06 | 男女川現流域で最大級の巨木か | |
男女川源流 | 07:57 | 00:19 | 00:02 | 水場あり.この前後はスギ巨木多し | |
御幸ヶ原 | 08:18 | 00:09 | --:-- | 広いくてお店がいっぱい | |
男体山 | 08:27 | 00:02 | 00:08 | 筑波山神社の本殿の1つ | |
御幸ヶ原 | 08:37 | 00:02 | --:-- | この後、紫峰スギへ | |
大ブナ | 08:39 | 00:01 | 00:03 | 紫峰スギ手前に立つブナ巨木 | |
紫峰スギ | 08:43 | 00:13 | 00:07 | 個性的な樹形の大スギ | |
女体山 | 09:03 | 00:30 | 00:10 | 山頂の岩場は降雨後で滑り易かった | |
弁慶茶屋跡 | 09:43 | 00:04 | --:-- | つつじがおかコースとの分岐点 | |
ヘソの大スギ | 09:47 | 00:30 | --:-- | 何だかセクシーなスギなのです | |
白蛇弁天 | 10:17 | 00:11 | --:-- | 気になる雰囲気がする | |
登山口 | 10:28 | 00:04 | --:-- | 白雲橋コース.周りは民家 | |
筑波山神社 | 10:32 | 00:05 | 00:07 | 愛宕神社の前を通って境内へ | |
大御堂 | 10:44 | 00:05 | 00:05 | 境内に立派なスダジイの巨木 | |
駐車場 | 10:54 | --:-- | --:-- | トイレがあって助かった | |
行動時間合計 | 04:04 | 03:22 | 00:42 |
桜塚あたりまでは坂は傾斜はあまりキツくない。 桜塚の石塔にはどんな文章が彫られているのか気になった。 桜塚あたりから山道沿いにスギの巨木を見かける。 中の茶屋跡が近くなると道の傾斜が急になってきたように思う。 中の茶屋跡はケーブルカーの軌道が近いので車両を間近に見れる。
男女川源流の前後以外は急坂が連続し、ジグザグに登る場所や、後半は階段が続く。 中の茶屋跡から先、ケーブルカーの軌道を通すトンネルの上を通れば男女川源流は近い。 男女川源流の前後は、スギの巨木が多く、途中に「二又の大スギ(仮称)」が立つ。 私が筑波山で最も好きな区間である。
男体山と女体山の鞍部にある店の並ぶ広場。 西に男体山への尾根道と自然研究路の道。東尾根の女体山への途中にセキレイ石やガマ石がある。 御幸ヶ原の南斜面には紫峰スギの巨木へ続く道が近年に開かれた。 私が筑波山へ訪れるのは常に早朝なので売店に入ったことがない(開店前)。 一度くらいは売店で何か食べてみたいかな。
女体山から大仏岩の手前まで岩の露出した急坂が続く。 特に危険は無いが、降雨後や積雪時は、けっこう滑り易いので注意が必要だ。 冬季は地面の凍結が日中は融けて、弁慶茶屋跡の手前付近まで、 濡れていたり泥濘となる場所が一部あるかもしれない。 奇岩が多く、特に弁慶七戻の石門は何度来てもテンションが上がるものだ。
弁慶茶屋跡から下ってすぐ、山道を塞ぐように立っている「ヘソの大スギ(仮称)」がある。 ちょっとセクシー。 その後、支尾根の急坂を下って行き、モミの大木を過ぎると中間地か。 白蛇弁天を過ぎると植林の森となり、迎場コースとの分岐点を過ぎれば登山口は近い。
登山の写真
【 写真枠(01)登山口 】~筑波山神社と大御堂~
平日の朝は空いてる.奥に男体山の山頂が見えている
神社境内へ入る.創建は寛永10年(1633)、改修は元禄15年(1703)
創建は寛永10年(1633)、再建は文化8年(1811).荘厳である
威風堂々とした拝殿.本殿は男体山と女体山の頂上にある
筑波山神社の御神木の大スギ.山中で最大の巨木だろう
拝殿の東奥にある.周囲にはスギやスダジイの巨木が立つ
愛宕神社の向って左前に楠木正勝の墓と云われる石塔がある
筑波山神社の南西、坂東三十三観音霊場・25番札所の寺院である
本堂の向って左前に立派なスダジイの巨木「大御堂の大シイ」
【 写真枠(02)御幸ヶ原登山コース 】~男女川源流の大スギ群~
御幸ヶ原登山コースの入口は神社の西側.左奥がケーブルカー乗場
登山口からしばらく進むと坂道となる.御幸ヶ原まで木々に覆われる
途中にある広場.休憩にはまだ早い.広場の手前には…
広場手前の石塔.桜の多い所で参詣の人が持参した小石が塚になったとか
中間地点か.前後の山道の傾斜も急な場所が多くなっている
ケーブルカーの軌道が近いので移動する車両を間近に観察できる
山道はケーブルカーのトンネルの上を越えていく
男女川源流の前後はスギの巨木が多くなる.左奥に「二又の大スギ」
大スギに囲まれた山道.ここは大スギの神殿の回廊だ
「二又の大スギ」と手前に立つ大スギ.樹高は40mに近そうだ
源流の手前に立つ枝が特徴的な大スギ
御幸ヶ原の「紫峰スギ」付近からはじまる流れである.水場
後半の階段が続く所までスギの大木が多く立っている
男女川源流の前後が筑波山で最も好きな区間だ
枝の一部がツララのように垂れている大スギ.何故だろう?
【 写真枠(03)御幸ヶ原 】~男体山と女体山の鞍部の広場~
お店が2つある.一度入ってみたい(来るのは常に早朝なので開店前)
ケーブルカー山頂駅やお店の並ぶ広場の南側に「紫峰スギ」への道
「紫峰スギ」への途中にある「筑波山の大ブナ」
近年になって発見された大スギ「紫峰スギ」
女体山への尾根沿いのブナ林に大きな固体がある
鶺鴒って日本書紀でイザナギとイザナミの凸凹に関わる鳥だったのですね
蛙に似ている.元々は雄龍石と呼ばれ、そばに雌龍石(手前?)がある
【 写真枠(04)男体山と女体山の山頂 】~筑波山神社の本殿と大展望~
イザナギを祀る筑波山神社の本殿の一つ.左に小さな社務所
社殿の前には関東平野の展望が広がっている
西側.日本最大の平野である関東平野の中央部の方角である
男体山から見た女体山.頂上にイザナミを祀る社殿が見える
女体山の頂上にあるイザナミを祀る筑波山神社の本殿の一つ
北側.加波山、雨引山など筑波連山が続く.右奥は難台山の尾根だろう
東側.足場が濡れて滑りやすく危険だった.右奥に霞ヶ浦が見えた
女体山から見た男体山.優れた立地条件なのでアンテナ群が立つは仕方ない
南側.直下にロープウェイの駅.中央に筑波山神社の門前町
【 写真枠(05)白雲橋登山コース 】~奇岩の続く名勝地・・・後半は地味だが私は好きだ~
横から見た大仏の坐像に見えるのだ
頭上に注意して穴を通り抜けよう
大きな袋を背負った大黒天に見えるという
石の姿の船が並ぶ姿に似る.横から見ると船っぽい
太古の神々が石の上に線を引いて、治める地方を割り振った、そんな話
2つに並んだ大岩が、陰陽寄り添っているように見えるとな
修験道の行場のひとつ.入る場合は頭上に注意
岩の上に天照大神を祭った社が建つ
岩に挟まれたトンネルを通る非常にテンションの上がる場所である
下から挟まった岩を見上げると、こんな感じである
弁慶七戻のすぐ近く.大スギの切り株には…
年輪に年代のマーク.樹齢は400年くらいだったのだろう
つつじがおかコースの山道との合流点でもある.明るく広い
弁慶茶屋跡から少し先「ヘソの大スギ」 ちょっとセクシーなのです
弁慶茶屋跡から登山口までの中間地か.幹周4mくらいかな
ここまで下れば登山口はだいぶ近い
迎場コースとの分岐点.つつじが丘コースを経由して戻ってくるのもいいかも
白雲橋コースの登山口.筑波山神社はすぐ近くだ
登山の雑記
今回は筑波山の登山では、山中の巨木に注目してみました。
筑波山神社の御神木、大御堂の大シイ、紫峰杉の他にも、山中には魅力的な巨木があります。
特にスギの巨木が豊富。
幹周4m以上のものが数えきれないほど林立していることを、改めて知りました。
特にスギの巨木が多く群生しているのが御幸ヶ原登山コース。
中の茶屋跡から男女川源流域の前後に、大きなものが集中しているようです。
大スギが林立する山道は、神殿の回廊のような神秘的な雰囲気。
特に大きな固体は男女川源流域にある「二又のスギ」と名づけたもの。
根元付近が融合した2本らしく、幹周は9m近く、樹高は30m以上はありそうです。
すぐ側に幹周6mほどの大スギもあり、じつに壮観です。
稜線上にはブナも群生しています。
男体山と女体山の鞍部である御幸ヶ原にはブナ林があり、紫峰杉へ至る小道の前には幹周4mほどの巨木がある。
また、やや女体山寄りの「カタクリ園」の中にも、同クラスの大ブナが1本あります。
県内で最大級のブナとみられます。
白雲橋登山コースでも多くの巨木を見ることができます。
私が特に気に入ってた巨木が、弁慶茶屋跡の手前にある「ヘソの大スギ」。
しなやかな樹形と根元近くにヘソのような穴がセクシー。
なお2021年時点で、成長によりヘソ穴は埋まりました…。
スギの他には稲荷社の近くに、幹周4.5mくらいのモミもあるので、注目してみてください。
筑波山、この神秘の霊峰は茨城県を代表する巨木スポットです。
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