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登山記録 行道山01 ~登山番外編 古刹を巡る展望の尾根~
基本情報
(装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)登山記録 | 行道山01 | 日付 | 2015.11.30(日帰り) | |
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山/標高 | 行道山(441.7m) | 天候 | 曇天 | |
登山ルート | 織姫神社~鏡岩~両崖山~大岩毘沙門天(最勝寺)~大岩山~行道山~浄因寺 (往路せず、帰路は自転車で織姫神社の前まで戻っている) | |||
登山道 | 織姫神社から鏡岩までは織姫公園の中。以後、行道山までは、ほぼ尾根道を通る。 特に道に迷う場所や危険な場所はなく、岩場や鎖場は無い。大岩毘沙門天の手前では、尾根道か林道を進むかを選べる。 | |||
行動時間 | 約3時間45分 | 所在地 | 栃木県足利市 | |
関連記録 | 旅日記・足利市の史跡巡り:足利学校と鑁阿寺を巡った記録、写真多め 巨木・鑁阿寺の大イチョウ:県内最大級の大イチョウ 巨木・毘沙門天のスギ :本登山記録の道中の地点、大岩山最勝寺の御神木 | |||
装備 | 必携 | 基本装備+ / 防寒着(低山なので薄い生地の重ね着、暑ければ脱いで調節) | ||
その他 | 杖、ストーブ&コッヘル、水筒(HOT)、自転車(往路せず帰路にバス・タクシーを利用しない場合) | |||
アクセス | 登山口 | 織姫神社.周辺に複数の駐車場がある | ||
車 | (織姫神社の正面入口前迄と仮定) 北関東自動車道・足利IC :距離約5km.国道293、県道40を経由 北関東自動車道・太田桐生IC :距離約6.5km.国道50、県道5・40を経由 | |||
電車 | JR・足利駅(両毛線) :距離約1.4km 東武鉄道・足利市駅(両毛線・伊勢崎線):距離約1.4km |
登山ルート・地図
(地図中のトレースは書籍の地図を参考にした手書きです…)登山ルート・詳細
(時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)日付 | 主要ポイント | 時刻 | 移動 | 休憩・他 | 備考 |
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11/30 | 織姫神社 | 06:42 | 00:18 | --:-- | |
鏡岩展望台 | 07:00 | 00:21 | --:-- | ||
両崖山・展望台 | 07:21 | 00:03 | 00:03 | ||
両崖山 | 07:27 | 00:23 | --:-- | ||
林道を横断 | 07:53 | 00:06 | --:-- | ||
北関東自動車道 | 07:59 | 00:13 | --:-- | 尾根下を通る高速道路が見える | |
林道から尾根へ | 08:12 | 00:10 | --:-- | ||
林道終点 | 08:22 | 00:04 | --:-- | 最勝寺と行道山との分岐 | |
展望台 | 08:26 | 00:02 | 00:05 | 夜景が綺麗らしい | |
大岩毘沙門天 | 08:33 | 00:05 | 00:15 | 最勝寺 | |
林道終点 | 08:53 | 00:10 | --:-- | ||
大岩山 | 09:03 | 00:12 | --:-- | 剣ヶ峰 | |
行道山 | 09:15 | 00:11 | --:-- | ||
涅槃台 | 09:26 | 00:09 | 00:07 | 寝釈迦像が有名 | |
浄因寺 | 09:42 | 00:03 | 00:40 | 栃木の名勝第一号 | |
浄因寺・駐車場 | 10:25 | --:-- | --:-- | モノレールが境内まで運行 | |
行動時間合計 | 03:43 | 02:30 | 01:13 |
織姫神社から先は織姫公園の中を通っていく。桜、ツツジ、モミジが多く四季の景色が楽しめる場所だ。 機神山古墳の横を通り、緑の橋を渡り、噴水広場から流水路横の尾根上を進めば、鏡岩の尾根と展望台へ着くだろう。 鏡岩は平らな面の多い岩が露出した斜面。ピカピカと鏡面の岩があるワケではない。下りでは足元に少し注意。
展望台からしばらく平坦な尾根が続くが、両崖山が近くなると、岩の露出した急坂となる。 ここも下りでは足元に少し注意した方が良いか。両崖山の手前は見晴らしの良い展望台。 その先、天狗山との分岐の先に、足利城の本丸跡のあった山頂で、今は御嶽山神社などが建っている。 山頂は展望はない。
両崖山から先、2つめの小ピーク?で雷電神社との分岐。その先のピークを下った先で林道を横断。 北関東自動車道を眼下に進むと、また林道と合流し尾根道を進めば林道終点に出る。 ここから大岩毘沙門天(最勝寺)に往路となる。尾根道へ入らず林道を進めば大岩毘沙門天の正面へ出るが、 車道を歩くのは面白くない。
林道終点へ戻り、やや急坂をジグザグに登れば大岩山(剣ヶ峰)。あまり展望はない。 大岩山からさほど起伏の無い尾根をしばらく進めば行道山。北と東にさほど展望はなかった。 行道山から少し北へ進めば、ベンチのある仏法峠で、ここから東へ下れば寝釈迦のある断崖の涅槃台へ着く。 浄因寺は近い。
涅槃台からしばらく下ると墓地。墓地から熊野心月堂までの区間で、道の片側が切れ落ちているので 足元に注意。浄因寺の参道の石段や、境内には石仏が大量にある。 岩の上に建てられた小庵の清心亭(公開は非定期)のある南画のような風景が見事である。 近年、駐車場と境内をモノレールが運行するようになった。
登山の写真
織姫神社から浄因寺まで6つの写真閲覧の枠に区切っています。 【 写真枠① 織姫神社 ~ 鏡岩展望台 】
織姫神社の参道入口.横断歩道の欄干も赤で洒落ている
美しい社殿.ハイキングコースは向って右側へ
神社の先、石段を登って機神山の上に出る
織姫神社の後ろのピーク、機神山には古墳がある
古墳の先のレストラン前から市街地の景色.中央に鑁阿寺.黄葉の大イチョウ
橋を渡って織姫公園の噴水広場へ出る
織姫公園の中央付近.周囲はツツジ.園内の尾根上を北へ
噴水広場から続く流水路を通っていくと鏡岩への尾根へ道へ出る
平面の多い岩の続く坂.ピカピカの鏡面な岩があるワケではない
展望台の休憩所.織姫公園はここまで.ここから両崖山への尾根へ
展望台から見た市街地の景色
【 写真枠② 鏡岩展望台 ~ 両崖山 】
しばらく進むと電波の中継施設らしき建物が尾根上にある
山頂や展望台が見えてくると、岩が露出した坂が続くようになる
山頂手前の岩が露出した坂の途中で振り返ってみた
岩の上に立つ展望台.鏡岩展望台よりも景色が良いと思った
市街地中心部方面の景色.雨が降りそうな天気でも気にしない!
鑁阿寺の周辺をズーム.黄葉の大イチョウ.左奥に重なって足利学校
市街地北部.足利市も佐野市も北部は山に覆われてくる
左に天狗山への分岐.ここは足利城跡の堀切であったらしい
山頂手前.足利城の本丸があった.鳥居と山頂には御嶽神社
現地の案内図.行道山を往路で、帰路は天狗山とするのも良いかも
両崖山の山頂に築かれた足利城跡の解説板
山頂には御嶽山神社が祀られている.展望はなかった
【 写真枠③ 両崖山 ~ 大岩毘沙門天 】
両崖山からしばらく先の小ピーク.矢印の進路
写真01の小ピークから大岩山が見える.行道山はその奥
小ピークな場所.ここから少し長い下りとなる
分岐からの下り.右の草叢に何か獣が居た.イノシシかな
コルっぽい場所.林道・大岩月谷線が見える
林道と合流する前の小ピークだったと思う
林道を横断して尾根道へ.林道を歩いても最勝寺へ行けるが面白くない
北関東自動車道がトンネルで通過する位置.奥に立派な城跡のある金山
再び林道と合流.尾根道へ登る.林道を進むと楽だが面白くない
林道からの尾根道は、序盤と終盤が、やや急坂である
尾根道から林道終点に.最勝寺に寄った後で、またここへ戻る
林道の途中で最勝寺(大岩毘沙門天)へのショートカット分岐
最勝寺の分岐から少し先に広い展望台.トイレ有
ここは夜景が美しいらしい.単独だと夜は怖そうだな…
【 写真枠④ 大岩毘沙門天(最勝寺) 】
林道終点側から.本堂の西側へ出る
天平17年(745) に行基に開創、本尊の毘沙門天像は聖徳太子の作という
お寺の由緒と地図.絵筆が見事である
毘沙門天のスギ.幹周7m、樹高29m.足利市で最大のスギ
宝永元年(1704) に造られた古い石段.徳が積まれてきた
山門と鐘楼.仁王像は運慶の作と云われている
仁王像の阿形像.とりあえず謝ってしまいそうな迫力があった
【 写真枠⑤ 大岩毘沙門天 ~ 行道山 】
林道終点からジグザグに坂を登っていく
大岩山(剣ヶ峰).さほど展望はない
反対側も木々に覆われて、暗くはないが、さほど展望はない
大岩山から割りと平坦な尾根が続く.ベンチや東屋がある
東側の眺め.曇り空で赤城山は隠れていた
南西の眺め.群馬県の太田市や桐生市の市街が遠くに見える
行道山からしばらく下った先.北尾根から東(右)へ下っていく
山腹を下り、東尾根へ進むようになってくる
下ってきた東尾根の先端の断崖が涅槃台.石仏群の岩場
岩場の上部に涅槃の相の寝釈迦の像が安置されている
安らかな寝釈迦像と、優しく見守っているような観音像
展望もよくベンチもある.でも飲食の休憩の雰囲気ではないと思った
涅槃台から里を見守る石仏たち
【 写真枠⑥ 行道山浄因寺 】
涅槃台と本堂との途中の斜面にある墓地
熊野心月堂の奥にある風情ある石段
熊野心月堂の前から見た境内.岩の上の小庵は清心亭
清心亭のある景観は、浄因寺を代表するものであろう
清心亭へは右側の階段を登り橋を渡って入る.公開は不定期だ
清心亭から見た境内.本堂の右上に熊野心月堂
足元を見ると少し怖い.子連れでの見学は要注意だ!
内部.まあ、なんて風雅.しかし小心者故、足場の不安は常にあった
物語の景色のようであった.カメラを覗いたままの移動は危ないので注意!
山中には三万三千体以上の石仏があるという.偶然に花で飾っていた石仏
駐車場まで長い石段が続く
駐車場から境内まで繋ぐモノレールが運行中.乗ってみたいかな!
清心亭から見下ろしたモノレールの山頂駅.片道8分
浄因寺から織姫神社前まで自転車で戻った.途中の山容
途中で寄り道して鑁阿寺へ.大イチョウは今日も素晴らしい姿だ
登山の雑記
2015年11月は足利市や周辺に何度も訪れる機会があったので、 市内には、古刹のある低山があったことを思い出しました。 それが行道山です。10年ほど前に、初めて買った車でドライブがてらに麓の浄因寺に訪れたことがあったのです。 風雅な境内の景色を最後の見所として、市街中心部から行道山の尾根を北上するルートを楽しむことにしました。 なお、今回は片道のみで、帰路は事前に浄因寺の駐車場に置いた自転車で道路を移動し、織姫神社の近くにある駐車場まで戻りました。 往路では、5時間~6時間くらいはかかるでしょう。 終点の浄因寺に着くまで、ルート上にある織姫神社と大岩毘沙門天の2つの古刹を巡ります。 織姫神社は出発点にあり、古くから織物の盛んであった足利市を象徴する神社で、 御祭神が男女の機織の神様であることから、男女や商売の縁結びの信仰が篤い神社です。 清潔で市街の見晴らしのよい境内と、朱塗りの美しい社殿に、とても気持ちの良い場所です。 ルート上の後半にある大岩山の中腹にある大岩毘沙門天(最勝寺)は、日本三大毘沙門の一つとされ、 奈良時代に創建された古刹です。質実剛健な雰囲気のある山寺で、山門の仁王像は運慶の作といわれる見事なものです。 境内にある御神木の大スギは、足利市で最大のスギです。 織姫神社から大崖山までは、尾根上や展望地から、市街地を遠望できる場所が多くあります。 大崖山と大岩山の山頂はあまり展望がなく、行道山は木々に囲まれていますが、そこそこ展望はあります。 大岩毘沙門天の西にある広い駐車場は、夜景が美しい展望地とされています。 浄因寺も大岩毘沙門天と同じく奈良時代に行基菩薩に開創されたと云われる古刹で、 境内や山中には三万三千体と称される石仏が残されています。特に本堂から西の断崖上にある 涅槃台と呼ばれている場所に石仏が密集し、涅槃の相で横たわる寝釈迦の像が有名です。 境内を代表する景観としては、岩の上に立つ小庵の清心亭があります。 南画のような風雅な景観で、葛飾北斎の作品にも2度登場しています(下野行道山、足利行道山くものかけ橋)。 2014年から駐車場から境内まで、5人乗りのモノレールが運行されるようになり、 足腰の弱い方の拝観も容易となりました。 なお、モノレールの運行や清心亭の公開は非定期です。詳細は足利市の観光協会のサイトから確認してください (足利観光協会)。
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