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    登山記録 黒斑山(01)

    基本情報

      (装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)
    登山記録 黒斑山(01)
    日付 2017年9月26日
    山/標高 黒斑山 / 2404m
    天候 晴(周囲に雲が多い)
    所在地 長野県小諸市高峰高原
    登山ルート 車坂峠~黒斑山~虎ノ尾
    行動時間 約4時間45分(休憩含む)
    登山ルート
    (詳細)
    車坂峠 - 表コース - 槍ヶ鞘 - 分岐(中コース) - トーミの頭 - 黒斑山 - 蛇骨岳 - 仙人岳 - 虎ノ尾 - 仙人岳 - 蛇骨岳 - 黒斑山 - トーミの頭 - 分岐(中コース) - 中コース - 車坂峠
    装備補足 登山用 防寒着(未明は霜が降る気温)、十分な水(日中は暑くルート上に水場なし)
    その他 浅間山の噴火に備えた立入規制や避難経路が示された地図
    アクセス 登山口 車坂峠、高峰高原ビジターセンター
    上信越道・小諸IC:約18km、約30分
    バス JRバス関東   :小諸駅から高峰温泉行きに乗車、約40分
    関連情報 気象庁・浅間山の活動状況  :事前に噴火警戒レベル・入山規制など確認
    小諸市・浅間山登山の案内  :浅間山周辺の登山地図あり
    アサマ2000パークスキー場:高峰高原のレジャーを含めビジターセンターの情報あり

    登山ルート・地図

      (地図中の軌跡はGPS・LOGを読み込んだもの)

    距離:10.1km 累積標高差:±951m 最大高度:2367m (※標高誤差は約37m)

    登山ルート・詳細

      (時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)
    日付 主要ポイント 時刻 移動 休憩・他 備考
    09/26 駐車場 06:34 02分 高峰高原BCに併設の駐車場
    車坂峠 06:36 31分 表コースで出発
    ガレ場 07:07 29分 車坂峠や篭ノ登山が見える
    避難小屋 07:36 03分 03分 この地点で上着を脱ぐ
    槍ヶ鞘 07:42 03分 02分 景色を眺めて小休止
    トーミの頭 07:53 14分 03分 景色を眺めて小休止
    黒斑山 08:10 24分 10分 休止・水・行動食
    蛇骨岳 08:44 13分 03分 景色を眺めて小休止
    仙人岳 09:00 13分 ほぼ立ち止まらず景色を眺める
    虎ノ尾 09:13 13分 10分 休止・水・行動食
    仙人岳 09:35 13分
    蛇骨岳 09:48 32分
    黒斑山 10:20 09分 05分 休止・水・行動食
    トーミの頭 10:34 04分
    分岐・中コース 10:38 21分 中コースは登山者が少ない
    ガレ場 10:59 17分 中コースの中間にある開けた場所
    駐車場 11:16 登山口でなくBCの前へ出る
    行動時間合計 4時間42分 4時間05分 37分
    車坂峠~表コース

    車坂山を越えて笹原へ下ってから、このコースの本格的な登りが始まる。 道中は尾根上を行くが、木々に覆われているので展望はさほどない。 途中で小休止したいなら、槍ヶ鞘までのほぼ中間点、開けて展望のあるガレ場(写真:02-03)が良い。 ドーム状の避難小屋は、槍ヶ鞘の少し手前。

    槍ヶ鞘~黒斑山

    槍ヶ鞘からは、急なガレ場を下って登り返す。このガレ場の鞍部には、 車坂峠と繫ぐ中コースの分岐(写真:04-03)がある。 展望のトーミの頭は、谷側に垂直に切れ落ちた断崖なので足元に注意。 トーミの頭から少し先に、湯ノ平への下りとの分岐。 急坂をもうひと登りして、緊急放送用のスピーカーを過ぎれば、黒斑山の山頂は近い。

    黒斑山~蛇骨岳

    蛇骨岳までの尾根道は、さほど大きな登り下りはなく、往路も復路も移動時間は大差なし。 道中は浅間山の展望が良い所が多く、足を何度も止められてしまった…。 この区間の浅間山の西面(前掛山)の眺めは、黒斑山の山頂よりも気に入った。

    蛇骨岳~仙人岳~虎ノ尾

    この区間は剥き出しの岩稜の尾根。 風当たりは強く身を潜ませる場所は少ない。 荒天時、地震を感じた際、火山活動に変化のある際などは立入らない。 各3つのピークの前後はガレた急坂。虎ノ尾が最も低いので、復路のほうが時間はかかりそう。 仙人岳からの湯ノ平高原と黒斑山の眺め、虎ノ尾からの浅間山の眺めは素晴らしかった。

    Jバンド・鋸岳

    虎ノ尾からもう少し尾根を東へ行くと鋸岳への登りと、 その山腹をトラバースして湯ノ平へ下って行くJバンドの地点へと出る(写真:12-03)。 鋸岳へは虎ノ尾から10分あれば行けそう。 当時、鋸岳が雲に包まれてしまい、展望がなさそうなので行く気が失せた。 次回、湯ノ平経由での周回時の楽しみとしたい。

    中コース(下山)

    表コースと中コースを比較。移動の距離と時間は大差ない感じ。 変化と展望は表コースのが良い。 当日、大勢の登山者が訪れた黒斑山で、中コースで会った登山者は数人。 中コースは下山で使うと、渋滞せずに良い。 なお、谷側の中コースには、水が溜まり易い場所(写真:13-03)があるので、降雨後は避けたほうが良いかも。

    登山の写真

    01-01:車坂峠 黒斑山01_01

    高峰高原ビジターセンターに面した駐車場から出発.営業は8時から.

    01-02:車坂峠 黒斑山01_02

    登山口にある案内図.当日から2018年現在まで、火山規制レベルは2.

    01-03:車坂峠 黒斑山01_03

    案内図の拡大.現在地の峠から鋸岳の手前まで往復する.

    01-04:車坂峠 黒斑山01_04

    登山口.表コースは直進.中コースは左.

    02-01:表コース 黒斑山02_01

    車坂山(頂上は樹林に覆われ見逃した)まで、こんな感じの登りが続く.

    02-02:表コース 黒斑山02_02

    車坂山の先は笹原まで下り、その先は延々と登りが続く.

    02-03:表コース 黒斑山02_03

    槍ヶ鞘に出るまで、表コースでもっとも開けた場所のガレ場.

    02-04:表コース 黒斑山02_04

    このガレ場からは車坂峠の西側方面の展望が良い

    02-05:表コース 黒斑山02_05

    開けたガレ場から篭ノ登山の眺め.

    02-06:表コース 黒斑山02_06

    樹林帯の尾根の坂道が続く.浅間山の姿はよく見えない.

    02-07:表コース 黒斑山02_07

    避難小屋が近い後半、浅間山の頭が見えてくる.

    02-08:表コース 黒斑山02_08

    避難小屋.屋根と壁が一体の鉄板のカマボコ型.

    02-09:表コース 黒斑山02_09

    シンプルな構造.前後に扉はない.

    03-01:槍ヶ鞘 黒斑山03_01

    槍ヶ鞘に到着.左奥のガレ場を急登すればトーミの頭.

    03-02:槍ヶ鞘 黒斑山03_02

    トーミの頭へ続く黒斑山の尾根で、浅間山の全容は見えない.

    04-01:>トーミの頭 黒斑山04_01

    浅間山と切れ落ちた谷間を横目に進む.右奥は浅間山の南西にある剣ヶ峰.

    04-02:>トーミの頭 黒斑山04_02

    煙突のような形の岩.硬い岩の周囲が風雨で浸食とか?

    04-03:>トーミの頭 黒斑山04_03

    途中に車坂峠と結ぶ中コースと分岐がある

    05-01:凸トーミの頭 黒斑山05_01

    トーミの頭へ到着.ようやく浅間山の西面の全容が拝める!

    05-02:凸トーミの頭 黒斑山05_02

    早朝なので逆光.麓は予想以上に豊かな緑に覆われていて驚いた.

    05-03:凸トーミの頭 黒斑山05_03

    外輪山である黒斑山の連山との間には、広大な湯ノ平高原.

    05-04:凸トーミの頭 黒斑山05_04

    黒斑山から、蛇骨岳、仙人岳、鋸岳へと続く外輪山の尾根.

    05-05:凸トーミの頭 黒斑山05_05

    南に八ヶ岳の山容を遠望.右奥が槍ヶ鞘.

    06-01:>>黒斑山 黒斑山06_01

    トーミの頭から少し登ると、湯ノ平高原へ下る分岐.黒斑山は左へ直登.

    06-02:>>黒斑山 黒斑山06_02

    途中に緊急放送用のスピーカーが設置.鳴ったら一大事、急いで下山.

    06-03:>>黒斑山 黒斑山06_03

    途中で振り返ってトーミの頭を遠望.登山者が1人居る.

    07-01:凸黒斑山 黒斑山07_01

    標高2404m、黒斑山の頂上.あまり広くない.背後は木々に覆われている.

    07-02:凸黒斑山 黒斑山07_02

    逆光気味で黒々としている.下山時のほうが色は良いが雲に覆われた.

    07-03:凸黒斑山 黒斑山07_03

    これから進む尾根.中央のピークが仙人岳.

    08-01:>>蛇骨岳 黒斑山08_01

    浅間山の眺めは、黒斑山より蛇骨岳へ続く尾根上からの方が気に入った.

    08-02:>>蛇骨岳 黒斑山08_02

    左奥の平らな場所が蛇骨岳の頂上付近.

    08-03:>>蛇骨岳 黒斑山08_03

    黒斑山を振り返って見る

    09-01:凸蛇骨岳 黒斑山09_01

    標高2366m、蛇骨岳の頂上.黒斑山から大きな登り下りはない.

    09-02:凸蛇骨岳 黒斑山09_02

    正面に湯ノ平の高原と奥に剣ヶ峰.

    09-03:凸蛇骨岳 黒斑山09_03

    これから進むべき尾根.蛇骨岳と虎ノ尾の往復は少々疲れた.

    10-01:>>仙人岳 黒斑山10_01

    火山の外輪山らしい赤茶けた尾根と浅間山

    10-02:>>仙人岳 黒斑山10_02

    手前のピークが仙人岳.奥のピークが虎ノ尾で鋸岳ではない.

    10-03:>>仙人岳 黒斑山10_03

    黒斑山への尾根を振り返って見る.

    10-04:>>仙人岳 黒斑山10_04

    北側の展望.左奥に四阿山、中央奥は志賀高原の山々だろう.

    11-01:凸仙人岳 黒斑山11_01

    標高2319m、仙人岳の頂上.ここからの展望も最高であった.

    11-02:凸仙人岳 黒斑山11_02

    来た尾根を振り返って.右奥が蛇骨岳.

    11-03:凸仙人岳 黒斑山11_03

    道中で湯ノ平高原を見下ろす眺めは、この仙人岳が特に気に入った.

    11-04:凸仙人岳 黒斑山11_04

    右奥のピークが本日の折り返し地点の虎ノ尾.雲が多くなってきた.

    12-01:凸虎ノ尾 黒斑山12_01

    虎ノ尾の少し手前.ギザギザした稜線だ.

    12-02:凸虎ノ尾 黒斑山12_02

    虎ノ尾.境界見出標・34号がある.鋸岳ではない.

    12-03:凸虎ノ尾 黒斑山12_03

    鋸岳とJバンドはもう少し先、しばらくすると雲で隠れてしまった….

    12-04:凸虎ノ尾 黒斑山12_04

    蛇骨岳・仙人岳への尾根を振り返って.

    12-05:凸虎ノ尾 黒斑山12_05

    左奥の黒斑山から往復で約2時間ほど.

    12-06:凸虎ノ尾 黒斑山12_06

    次は秋か新緑の時期、復路で湯ノ平へ下りてみたい.

    12-07:凸虎ノ尾 黒斑山12_07

    眼前に迫る浅間山.麓に湯ノ平への山道が続く.

    13-01:中コース 黒斑山13_01

    虎ノ尾から槍ヶ鞘とトーミ頭の間、中コース分岐へ戻ってきた.

    13-02:中コース 黒斑山13_02

    中コースは尾根上の表コースの北、谷側に並走している.

    13-03:中コース 黒斑山13_03

    途中、降雨後に水溜りになりそうな所が続く.

    13-04:中コース 黒斑山13_04

    中間地点の付近に開けた場所がある.

    13-05:中コース 黒斑山13_05

    階段の所にまで来れば車坂峠は近い.

    13-06:中コース 黒斑山13_06

    車坂峠の登山口でなく、この駐車場側に出ることもできる.

    登山の雑記1.黒斑山を選んだ理由

     2017年7月6日に群馬の草津白根山へ登山。 その後に車で移動し、長野の志賀高原にある国内最大の科木 「一の瀬のシナノキ」 へ訪れました。2017年時点、長野で訪れた巨木はこの1本で、登った山も1山のみ( 奥穂高岳 )。魅力的な山と巨木の宝庫の信濃国、その開拓状況がこれではいけない。

     さっそく長野での登山と巨木巡りを計画。 時間の都合から1泊2日の行程。 麓に観光地と道の駅(車中泊)があり、魅力的な巨木が多い地域の山。 その候補の1つが、関東平野からも見える名峰の浅間山。 しかし、2018年時点でも「噴火警戒レベル2」の活火山。 噴煙あがる火口から概ね2kmは立入禁止。 なるべく接近できる展望の山として、黒斑山に登ることにしました。

    登山の雑記2.麓の巨木巡りと観光

     黒斑山へ登った後は、麓の小諸市で小諸城址・懐古園と、布引観音で観光。 夕方になり東御市、道の駅「みまき」で温泉と車中泊。 2日目は、東御市と上田市で計5本の巨木を巡り、最後に上田城を観光して帰路へ。大満足です。 巡った巨木は 「長野県の巨木TOP」 からご覧ください。

    登山の雑記3.黒斑山

     黒斑山は浅間山の火口から3km以内、西側に聳える外輪山の最高峰。 かつて登った山で浅間山に最も近かったのは、群馬の 「鼻曲山」 。当日は吹雪いて姿が見えずに残念でした。 今回、黒斑山のトーミの頭から先、眼前に迫る浅間山の西面の全貌。 その雄大で美しい姿に大興奮。 関東の山々から遠望するだけだった浅間山、その存在が随分と近くなり、感慨も深いものでした。

     黒斑山からの展望で、特に驚いたのが湯ノ平高原。 活火山と外輪山の間は、もっと荒涼とした風景を想像していました。 実際は、豊かな緑に覆われた穏やかな風景。 外界から外輪山で隔絶された、この美しい別天地の絶景には、見飽きることがありませんでした。

     湯ノ平と黒斑山の眺めが素晴らしい仙人岳。 その先でもで虎ノ尾らしき岩峰へ到着。ここでしばらく絶景を堪能。 尾根の先にある鋸岳(手前にJバンド)には進まず、虎ノ尾で引き返して下山へ。 再び訪れたい黒斑山。再来の季節は秋を選び、Jバンドから湯ノ平へ下りて周回してみたい。 その際は、佐久市の巨木も巡ってみようと思います。