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登山記録 奥穂高岳
基本情報
(装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)登山記録 | 奥穂高岳 | 日付 | 2011/07/15~17 | |
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山/標高 | 奥穂高岳/3190m | 天候 | 晴 | |
登山道ルート | 07/15:上高地~横尾~涸沢ヒュッテ・テント場 | |||
07/16:(往)涸沢ヒュッテ・テント場~白出のコル~奥穂高岳 | ||||
07/17:(往)涸沢ヒュッテ・テント場~横尾~上高地 | ||||
登山道 | 涸沢の付近に残雪、ザイテングラート基部に雪渓、ザイテングラートから奥穂山頂まで岩稜帯 | |||
行動時間 | 7/15:6時間10分、7/16:6時間20分 | 所在地 | 長野県松本市安曇野 | |
関連記録 | なし | |||
装備 | 必携 | 基本装備+ / テント泊装備 / 2泊3日の食糧&行動食 / 着替え / 防寒着 / 衛生用品 | ||
その他 | 杖 / 日焼け止め / 軽アイゼン(涸沢の雪渓) | |||
アクセス | 登山口 | 上高地バスターミナル.沢渡からバスで移動 | ||
車 | 長野自動車道・松本IC:国道158経由、距離32.6km | |||
電車 | 新島々駅(松本電気鉄道):距離21km、上高地行のバス有り |
登山ルート・地図
(地図中のトレースは書籍の地図を参考にした手書きです…)登山ルート・詳細
(時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)日付 | 主要ポイント | 時刻 | 移動 | 休憩・他 | 備考 |
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07/15 | 上高地 | 09:20 | 5時間25分 | 45分 | 明神20、徳澤5、横尾5、本谷橋5、涸沢10 |
涸沢ヒュッテ | 15:30 | - | - | テント場 | |
行動時間合計 | 6時間10分 | 5時間25分 | 45分 | ||
07/16 | 涸沢ヒュッテ | 06:00 | 3時間5分 | 15分 | |
奥穂高岳 | 09:20 | 1時間55分 | 1時間5分 | 山頂30、穂高岳山荘35 | |
涸沢ヒュッテ | 12:20 | - | - | ||
行動時間合計 | 6時間20分 | 5時間 | 1時間20分 | ||
07/17 | ※省略・帰るだけ |
上高地(バスターミナルがある場所)から河童橋までは、登山者ではない観光客が大勢居た。 徳澤と横尾にはキャンプ地と山荘があるので、ここを宿営地として周辺の山への登山計画を立てるのもよい。 (徳澤:徳澤ロッヂ、徳澤園 横尾:横尾山荘)
横尾大橋から先の道は登山道らしくなる。 本谷橋から先、屏風岩の裾を左に巻いて登った先にガレ場では落石に注意が必要だ。 涸沢に近づくと、山道が残雪で埋もれていた(7月中旬)。 軽アイゼンを装着した方が安全かつ歩きやすい。
石がゴロゴロした場所で、人が多ければ残雪の上に設営する場合もあるだろう。 2泊するので寝床を平らにするのに時間をかけた。 水場とトイレはヒュッテのものを利用した。 高山らしく、涸沢も昼は暑くても夜は寒い。
涸沢小屋の前を通るルートでザイテングラートに取り付いた。 ザイテングラード直前に雪渓を渡るので軽アイゼンがあると安心だ。 ザイテングラードは、鎖やハシゴがあるガレた岩稜の急登が続く。 先行者の落石や、自分が落石させないように注意。
穂高岳山荘の前にある岩場が本ルートで最大の難所か。 鉄杭や鎖や梯子のある岩場を30mほど登る。高度感があるがそれほど難しい場所ではない。 一番の注意点は、登山者で岩場が渋滞すること。 先行・後続の登山者との間隔が開いた時を待って通過した。
登山の写真
【2011/07/15 初日 上高地~涸沢ヒュッテ】
上高地バスターミナル付近
河童橋から見える穂高
奥に明神岳が見える
池の魚が人を恐れずに寄ってきた
埼玉からここまで長かったかな
23時を過ぎると月明かりで涸沢カール内が明るくなった. 奥に涸沢小屋
夜の穂高.明日はあそこに登るんだ!
【2011/07/16 2日目 (往)涸沢ヒュッテ~奥穂高岳】
時刻は4:30頃、朝陽で岩壁が赤くなるのを待っている. 前穂と奥穂の尾根
涸沢小屋の前を通り、中央のザイテングラートを登って、左の穂高へ登る
4:45頃から朝陽が当たってきた
これがモルゲンロートというやつか…
中央に涸沢岳と涸沢槍、左に穂高岳山荘の屋根が見える
振り返れば、奥に屏風岩、手前に涸沢ヒュッテ
前穂高と北尾根.あの尾根を縦走する人もいる…
北穂高から続いてくる尾根.次は北穂から奥穂まで縦走したいな
奥穂は映って無くて、白出のコルと奥穂への尾根か?
奥穂の山頂、南方面.奥が霞沢岳、手前に上高地の観光施設と河童橋が見える
南西方面.右に焼岳、奥に乗鞍岳.
南西方面.ジャンダルムと奥に西穂高.このルートはもう少しLV上げてから
ジャンダルムの上まで登れるらしい.見てるだけで怖いな…
北方面の槍と北穂高.槍ヶ岳、大キレット、北穂、いつか縦走したい…
笠ヶ岳.今日はこれまでの人生で最高の好展望が拝めた日だった…
戻ってくると、テントの数が2倍以上に増えていた
涸沢ヒュッテから見たテント場
楽しい穂高の登山は明日で終わり.ありがとう穂高!
登山の雑記
登山を初めて3年目、2ヵ月に1回ほどのペースで、関東の山を登っていました。
季節は夏。まとまった休暇が取れたので、少し遠くの山へテント泊で登りに行きたいと思いました。
そして山選びに悩んだ末、いつかは登りたいと思っていた穂高へ登ることに決めたのです。
3000m級の山が連なる北アルプスは、関東の低山しか経験のない私には、まるで外国の山でした。
登山ルートは、購入したガイドブックに穂高登頂に一般的でお勧めと記載されたルート、
上高地から涸沢を経由して登るルートを選びました。
日程は、初日でテント場のある涸沢ヒュッテに着き、2日目で涸沢からザイテングラートを経由して奥穂高に登頂&往路、
3日目で涸沢から上高地へ戻り帰宅、という時間に余裕のあるものでした。
5~6時間の日帰り登山を3日繰り返すようなものです。
涸沢・穂高での3日間は、天気に恵まれずっと快晴が続きました。
立っているだけで汗ばむ陽気で、雲の少ない遠くまで見通せる空でした。
涸沢では、穂高連峯の大峡谷の景色を楽しむことができました。
初日にはあまりの迫力に目眩がしたほどです。
夜は月明かりで群青に染まり、早朝は朝陽に照らされ金色に輝く岩壁が美しかったです。
2日目の奥穂高を登り終えた後は、見下ろしてくる北穂高、涸沢岳、前穂高らの岩峰群が、
「今度はこっちも登ってみろよ!」と挑発しているように見えてきました。
奥穂高には無事登ることができ、大展望を満喫することができました。
人生初の3000m級の山の頂上は、乾いた空気の中で、岩稜がどこまでも続く荒涼した景観が広がる、
今までに映画の中でしか見たことが無い世界でした。
展望は抜群で、起点の上高地を見下ろせて、周囲の穂高連山の北・西・前穂高、北に槍ヶ岳と遥か背後、南に乗鞍岳を見通すことができました。
驚きから遅れてやってくる達成感や喜びと気持ちの良い寂しさ。
思い通りにならないことが多い日常で、山の頂に立つと、自分の人生は自分が主人公なんだと思えます。
そう強く思える日でした。
次回は、挑発的な北穂高や前穂高にも縦走したいものです。その場合は重いテント泊装備で大丈夫か…、小屋泊にするか…。
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