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煉瓦の産業遺産・深谷市のホフマン輪窯と専用鉄道跡 (2024.11)
(写真:深谷駅へ煉瓦を運んだ専用鉄道)
深谷市は煉瓦の街
「近代日本経済の父」と称される渋沢栄一。 数多の企業の創立と育成、社会事業の支援に貢献した実業家。 令和6年からは一万円札の肖像にもなりました。 その渋沢栄一が明治時代、政府の要請により生地の深谷市で成した事業が、 日本煉瓦製造株式会社の設立です。 きっかけは明治政府が、各官庁を西洋風の近代建築にするため、 建材となる大量の煉瓦が必要となった。 そうして深谷市に大規模な機械式レンガ工場を建造。 深谷駅に煉瓦運搬の専用鉄道も繋がり、深谷の煉瓦が日本の近代化を支えたのです。 日本煉瓦製造の工場は、深谷市北部の上敷免に置かれました。 現在の工場跡地には文化財として、ホフマン輪窯6号窯、旧事務所、旧変電室が保存。 6号窯は現存するホフマン輪窯としては、国内最大 (長さ57m / 幅20m) です。 また深谷駅へ繋いだ約4kmの専用鉄道跡は遊歩道化。 道中の3箇所には当時の鉄橋が残されていて、見どころとなっています。 (ホフマン輪窯6号窯の見学の詳細は深谷市ホームページ [1] を参照)
以下の地図は、ホフマン輪窯6号窯を含め、本旅日記で紹介していく地点と、 遊歩道化した専用鉄道跡を示したものです。 遊歩道で特に注目したいところは、深谷駅前の引込線跡、3つの鉄橋 (唐沢川・福川・備前渠) でしょうか。 車で主立つ地点を巡るのもお勧めです (遊歩道には車は進入不可)。
【 地図 】
ホフマン輪窯と鉄道跡の道
以下、ホフマン輪窯を含む旧日本煉瓦製造の施設、歩道化した専用鉄道跡 (前半/後半)、 使われていた機関車について、ページを分けてご紹介します。
日本煉瓦製造の国指定重要文化財、ホフマン輪窯6号窯、事務所、変電所を紹介。 加えて仮設展示室の資料も紹介。
深谷駅からスタート。 深谷駅に繋がっていた引込線の跡、歩道に活用される唐沢川の鉄橋、深谷宿の常夜灯など。
福川から移設保存した鉄橋、国道17号線のトンネル、鎌倉街道との交差、 元工場敷地の手前に今も架かる備前渠鉄橋など。
実際に使われていた蒸気機関車の同形機を紹介。 また後年の昭和に入って使われたディーゼル機関車についても考察。
関連情報
なお少遠景では渡良瀬遊水地の東に接するホフマン輪窯、 栃木県野木町のもの [3] も紹介しています。 併せてご覧になってください。
[1] 深谷市ホームページ :旧日本煉瓦製造(株)のホフマン窯を含む施設、見学、専用線跡など
[2] 今昔マップ :埼玉大学教育学部教授、谷謙二氏の新旧の地図を比較閲覧できる
[3] 野木町煉瓦窯 :栃木県野木町、旧下野煉瓦製造会社のホフマン輪窯
[4] 岩舟石運搬線 :栃木県栃木市、岩船山から渡良瀬遊水地へ繋いだ鉄道の痕跡を巡る!
[5] 上敷免諏訪神社のケヤキ:深谷市、この専用鉄道の沿線にある神社
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