第1調節池・谷中湖 / 撮影地点 F01 (野木町煉瓦窯)
野木町煉瓦窯
谷中湖から渡良瀬川を挟んで東側に位置する野木町煉瓦窯 [1] 。谷中湖からも特徴的な背の高い煙突が見えます。 この赤煉瓦を製造した巨大な窯は、旧下野煉瓦製造会社が明治23年 (1890) に建造。 外観はまるで、中央の舞台を観客席が囲む、円形の催事場のようです。 これはホフマン式輪窯と呼ばれる構造。 円形に配された16区画の各窯にて、一連の製造工程を循環 (窯詰め・予熱・焼成・冷却・窯出し)。 延々と連続して煉瓦を大量生産できる窯です。 明治期より土木建築ラッシュを支え、昭和46年 (1971) まで稼働し、日本の近代化に大いに貢献した施設。 国の重要文化財および近代化遺産に指定されています。 現在、野木町煉瓦窯は町の管理となり、内部を見学可能となっています。 見学受付は併設の野木町交流センターにて。 なお見学にはヘルメット着用が義務。 ヘルメットは無料で貸出しされていますが、自前に用意して持っていくのもお勧め。 サイクリストの方は、常用のヘルメットでOKです。
以下は野木町煉瓦窯の内外の写真の詳細です。 ちなみに、当地に煉瓦窯が造られたのは、思川と渡良瀬川の水運の利用。 原料となる大量の粘土が、現在の遊水地内 (旧谷中村辺り) から採取できたことでした。
外壁の様子、上部は煉瓦の積み方が異なる
外壁の煉瓦、下部はフランス積、上部はイギリス積
窯の内部、鉄骨で補強された区間
窯の内部、煉瓦焼成の解説、窯詰・予熱・焼成・冷却・窯出、循環していく
窯の内部、点火窯を再現したところ
点火窯の解説
2階へ続く階段
2階、中央煙突の周囲に、作業スペース (下に煙道)、各窯が配されている
各窯の上には、燃料である粉炭を投じた粉炭孔が並ぶ
中央煙突、一箇所に点検孔がある (稼働時は塞ぐ)
各窯から煙が流れる仕組みの解説
中央煙突の周囲、集煙道の上にあり、煙の調節をしたダンパー
関連情報
おわりに以下、野木町煉瓦窯の関連情報です。 施設の詳細についてや、見学可能な日程などは、野木町ホームページ [1] を参考ください。また近くには県内最大級のイチョウを有する野木神社 [3] があります。境内にはケヤキの巨木も多くあり、その一本の洞にはフクロウが営巣する鎮守の森。 野木町煉瓦窯と併せて参拝してみてください。 ちなみ野木町には、煉瓦窯をモチーフとした可愛いキャラクター、のぎのん [1] が居ます。もうひとつのモチーフはヒマワリの花。 野木町には広大なヒマワリ畑があり、そこも観光名所となっています。 グッズは併設の野木町交流センターで販売中。 見学の記念にゲットしてみては。
[1] 野木町ホームページ:野木町煉瓦窯の詳細について参考 (+のぎのん) [2] 野木町観光協会 :野木町の観光情報やイベント情報はこちら
[3] 野木神社の社叢 :野木町の鎮守、イチョウ御神木は県内最大級、ケヤキの巨木にフクロウが営巣 [4] 雀神社の大欅 :茨城県古河市、近所、古河城下の鎮守として信仰されてきた