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登山記録 谷川岳03 谷川連山馬蹄形縦走
基本情報
(装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)登山記録 | 谷川岳03 | 日付 | 2015/08/19~20 | |
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山/標高 |
白毛門/1720m 朝日岳/1945.3m 茂倉岳/1977.9m 谷川岳/1977m |
天候 |
2015/08/19 :晴~曇 2015/08/20 :曇~弱雨 |
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登山ルート |
08/19:土合橋P~白毛門~笠ヶ岳~朝日岳~清水峠~七ツ小屋山~蓬峠(蓬ヒュッテ) 08/20:蓬峠~武能岳~茂倉岳~一ノ倉岳~オキ・トマノ耳~西黒尾根~土合橋P |
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登山道 |
08/19:白毛門序盤は樹林帯の急坂、後は笹原や一部湿原の尾根道 08/20:茂倉岳まで笹原の尾根道、一ノ倉岳からトマノ耳まで露岩の尾根道、西黒尾根は急坂 |
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行動時間 | 08/19:9時間 08/20:8時間 | 所在地 | 群馬県利根郡みなかみ町 | |
関連記録 | 谷川岳01(9月) / 谷川岳02(8月・馬蹄形縦走) | |||
装備 | 必携 |
基本装備+ / 防寒着 / 十分な水(2.5L以上) / 行動食(2日分・12食携帯) / 食料(初日・夕食、翌日・朝食) |
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その他 | 杖(ダブルストック) / ガスコンロ&コッヘル(食料の自炊用) / 着替え / 日焼け止め | |||
アクセス | 登山口 | 土合口(土合橋の手前の駐車場の奥) | ||
車 | 関越自動車道・水上IC:国道291経由、距離12.7km | |||
電車 | 土合駅(JR上越):徒歩400m |
登山ルート・地図
(地図中のトレースは書籍の地図を参考にした手書きです…)登山ルート・詳細
(時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)日付 | 主要ポイント | 時刻 | 移動 | 休憩・他 | 備考 |
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08/19 | 土合橋P | 05:00 | 01:07 | - | 広い駐車場の奥に登山口 |
大クロベ | 06:07 | 00:57 | 00:05 | 根元に洞のあるクロベ(黒桧)の巨木 | |
松ノ木沢ノ頭 | 07:09 | 00:45 | 00:10 | 白毛門の山腹にジジ岩・ババ岩が見える | |
白毛門 | 08:04 | 00:52 | 00:10 | 谷川岳の好展望台 | |
笠ヶ岳 | 09:06 | 01:07 | 00:05 | 近くに避難小屋あり | |
朝日岳 | 10:18 | 01:34 | 00:15 | 広い頂上、池塘が点在 | |
清水峠 | 12:07 | 00:54 | 00:15 | 避難小屋あり | |
七ツ小屋山 | 13:16 | 00:40 | 00:10 | 山頂手前に武能岳への分岐 | |
蓬峠 | 14:06 | - | - | 蓬ヒュッテ泊、夕食は自炊 | |
行動時間合計 | 09:06 | 07:56 | 01:10 | ||
08/20 | 蓬峠 | 05:08 | 00:49 | - | 蓬ヒュッテ発、朝食は自炊 |
武能岳 | 05:57 | 01:38 | 00:10 | 朝露に濡れた笹、下半身を防水装備で | |
茂倉岳 | 07:45 | 00:17 | 00:19 | 朝露に濡れた笹、下半身を防水装備で | |
一ノ倉岳 | 08:21 | 01:13 | 00:05 | 避難小屋あり | |
谷川岳・トマノ耳 | 09:34 | 01:03 | 00:19 | 肩の小屋でトイレ休憩と買物 | |
ガレ沢の頭 | 10:56 | 01:33 | 00:05 | 岩尾根の急下降 | |
西黒尾根・登山口 | 12:34 | 00:21 | - | 樹林帯の急下降 | |
土合橋P | 12:55 | - | - | 国道を歩いて戻る | |
行動時間合計 | 07:47 | 06:49 | 00:58 |
【 初日:08/19 】
鉄橋を渡りブナ林の急登の後、 クロベ(黒桧)の巨木が散立し、隆起した木の根と岩の混在する尾根の急登が大クロベ(写真10)の先まで続く. 濡れると滑り易く木の根の隙間に足首を挟んで痛めないように注意. 展望の松ノ木沢ノ頭が近くなると鎖場(写真13)がある.山頂近くにも鎖場(写真22)あり. 谷川連山の急登の西黒尾根と比べ、同等に疲れるが、鎖場や岩場が少ないので危険はこちらが少ないと思う.
白毛門と笠ヶ岳の間に小ピークがあり、少し下って登りかえす(写真01). 天気が良ければ谷川岳の抜群の展望を横目に登り続けられる楽しい尾根だ. 頂上直下は笹原のやや急登が続く(写真03).笠ヶ岳の直下の朝日岳方向に避難小屋あり(写真09).
避難小屋を越え、小烏帽子(写真03)、大烏帽子(写真04)と小ピークをいくつか越えて行く. 小烏帽子を越えると長い登り返しはないが、尾根が長いので地味に疲れるか. 山頂は広く穏やかな雰囲気で、東側に池塘の湿地(写真13)が広がる.
朝日岳山頂から近くに宝川温泉への分岐がある.ジャンクションピーク(写真04)から先に 本格的な長い下降が始まる.尾根の北側を通り、小さく崩壊している箇所が複数あるので注意. 清水峠が近くなると木々に覆われた滑り易い土の坂となる(写真09). 池ノ窪(写真10)という湿地に出れば清水峠は近い.大きな白崩避難小屋(写真14)がある.
清水峠から先、笹に囲まれた急坂をしばらく登り、頂上への尾根へでる(写真01). その先は猫池まで緩い尾根道だが、頂上手前に少し坂がある(写真03). 頂上まで近そうに思えて中々着かない感じがした. 山頂手前で大源太山への分岐がある(写真06).
緩い傾斜の長い笹原の尾根道を進む.目指す先に谷川岳、横目(東)に 登って来た白毛門・笠ヶ岳・朝日岳の尾根の展望(写真02)を楽しみながら進む. 途中で湿地(写真03)があり、 蓬峠の近くにシシゴヤノ頭への分岐(写真05)がある. 蓬峠からは土樽新道を使い土樽駅の方面へ下山することが可能.
宿泊は要予約.素泊まりと食事付きを選べる.管理人の在中期間は6月から10月迄. 近くに3張り程の広さのテント場(写真07).毛布と寝袋の寝具を借りれる. トイレは室内に置いてある簡易トイレを便座に被せて利用する.宿泊客以外は、簡易トイレは要持参. 水場は土樽新道へ10分ほど下った先.水量が多く清潔な水場である.
【 2日目:08/20 】
登山道は蓬峠のしばらく先から武能岳まで、背の高い笹に足元付近まで覆われた急坂(写真02~03). 笹は朝露で、下半身を下着や靴の中まで容赦なく濡らしてくるので、雨具や防水のズボンの着用が好ましい. 私は茂倉岳の頂上まで防水ズボンを重ね着していた.
茂倉岳への尾根の鞍部の笹平まで170m近く一気に下る(写真01).滑り易いので注意.下ってから茂倉岳まで 今度は380m近く登っていく.笹平から最初のピークへの急坂(写真05)が一番疲れる. その後、広い尾根の坂(写真07)を登り、小岩峰(写真08)を西巻に越えれば、頂上は目の前に.
今回の縦走路で一番短い主要ピーク間の尾根だ.一ノ倉岳には避難小屋(写真05~06)があり、 中芝新道への分岐(写真04)がある.中芝新道は崩壊した芝倉沢の遡行や、岩尾根の急登があるようで、 地図中の破線ルートである.安易に特に下りでは使うべきでないと思う.
一ノ倉岳からノゾキ(写真04)手前まで大きく下る.そこからオキノ耳(写真08)辺りまで登りかえしていく. 急坂があり、蛇紋岩の岩が多いので滑って転ばないように注意が必要.鎖場は2箇所あり、 ノゾキの手前(写真03)と、富士浅間神社奥宮の手前(写真06)である.
西黒尾根の岩稜帯.痩せ尾根や、少しガレ気味の岩場の急下降が続く. 岩場の殆どは、階段のような段差の足場を見つけられるが、尾根上部の 滑り易い平な岩場(写真03~05)のが特に滑り易いので注意. ガレ沢の頭への急下降点に鎖場(写真09)がある. ガレ沢の頭(写真10)は剛巖新道との分岐である.
ガレ沢の頭から鎖場が3つある.1つ目(写真13)、2つ目は連続して(写真14~16)、 3つめは写真(17).平面が多い岩場で滑り落ちないように足場に注意. 鎖場を過ぎると樹林帯の長い急坂の下りで時折、岩や木の根、土が抉れた大きな段差あり. 足を安定した場所を選んで進まないと怪我や、余計に体力を奪う事に. ダブルストックで下ると楽になる.登山口まで急坂は続く.
登山の写真 01.土合橋P~白毛門(26枚)
広い駐車場の奥に登山口がある.夏季の平日は空いている様子
東黒沢を渡る鉄橋.一部の橋板が破損していたので注意
鉄橋を渡ってすぐの箇所.崩れた沢沿いの道を避けて直登した
道標から少し進むと本格的な急坂が始まる
ブナ林の中の急坂から少し明るい尾根へ出ると大きなクロベがある
木の根が隆起した急坂を登っていく.道標があるクロベの大木
トマ・オキノ耳の直下断崖の谷間と雪渓が見えた
木の根や岩が混ざった急坂.時々は手も使って登る
木の根の間に挟まって足首を痛めないように少し注意した
根元に洞のある大クロベ(黒檜).巨木を鑑賞しながら小休止
大クロベから暫く先、一ノ倉沢の谷と雪渓が見える
更に先へ進むと大木が少なく、山道は砂利や石が多くなる
右奥(青線)に鎖がある.登りなら直登(中央)でも問題なかった
鎖場の少し先.白毛門の頭頂部や西の谷川岳の絶景を眺めて小休止
稜線は雲隠れ.中央が一ノ倉沢、左がマチガ沢のオキ・トマノ耳の下部
頂上下の山腹にジジ岩とババ岩がある.この冠雪した姿が白毛門の由来
ほぼ同じ高さの山道から眺めた感じ.人の顔のように見える
山頂まで30分くらいで着くだろう位置からの眺め
右がロープのある正規ルート.左で登ってみたがちょっと危ない
頂上へ続く尾根上へ出て少し先に鎖場がある
鎖場の手前が、頂上より谷川岳の眺めが良いかも.一ノ倉沢前のPが見えた
この鎖場を越えて少し進めば遂に頂上だ!
体が休憩・水・行動食を欲している! 奥が笠ヶ岳と朝日岳への尾根
登って来た方向.前回の縦走より天気に恵まれて嬉しい!
雄大な谷川岳.後30分も待てば雲の無い姿が見られたようであった
進むべき尾根.あの向う側に広がる景色を早く見たい!
登山の写真 02.白毛門~笠ヶ岳(9枚)
笠ヶ岳と白毛門の間にある小ピークから見た笠ヶ岳
小ピークから見た谷川岳.正面は一ノ倉沢
笹に覆われた急坂.雰囲気よかった.谷川岳を横目に登った
奥に谷川岳.動かずに居ると肌寒いほど風が冷たかった
南の白毛門.左奥の雲の先に赤城山が隠れているか
谷川岳.右奥に茂倉岳が少し雲に隠れて見えている
今日の終点、蓬峠とヒュッテが見えた.まだ先は長い!
清水峠と避難小屋が見えた.12時までにあそこへ至る予定
朝日岳へは小烏帽子の急坂を登ったあと複数の小ピークが連続
登山の写真 03.笠ヶ岳~朝日岳(15枚)
笠ヶ岳の直下の避難小屋.青山学院大学の山岳部の有志が寄贈
結構キレイな内部.手前の床板の下に靴を入れられる?
朝日岳への最初で一番の急坂かな.コルが少し湿地っぽい
小烏帽子の頂上から.笠ヶ岳と谷川岳
小烏帽子から少し先.たぶん大烏帽子と小ピークが連続
大烏帽子の前後?で朝日岳の頂上が見えてきたと思う
東を見れば本日終盤の尾根が見える.最後まで好天でいて!
朝日岳が近くなってくると清水峠の送電線監視所がはっきり見えてくる
やっと近くに.奥の大岩を左に巻いて登った先が頂上
この大岩を左に巻いて登れば頂上なのだ
地蔵がある.疲れてきたが景色よし展望よしで気分が良い!
今日の終点・蓬峠と、明日の急登の武能岳から茂倉岳の尾根
左奥がジャンクションピーク.尾根の右(東)には池塘が点在
古い石の祠.山の神様、今日登らせて戴き有難うございます!
朝食で余ったオニギリを食す.美味しい…
登山の写真 04.朝日岳~清水峠(17枚)
木道を進むと宝川温泉(右)への分岐となる
温泉への方角を見ていると奥に尾瀬の燧ヶ岳と至仏山が見えた
右奥が朝日岳.尾根の東側は池塘が点在.奥に赤城が見えた
ジャンクションピーク、巻磯山へ続く長い尾根への分岐点(右).笹が濃い
ジャンクションピークの少し先から見た巻磯山への尾根の一部
JCTPから先になると長い急坂が始まる.長く感じる区間
尾根の東側で少し崩壊している箇所がいくつかあるので注意
西に遠く明日通る尾根が見える
清水峠が近くなると傾斜が緩くなり灌木に覆われるようになってくる
開けた池塘のある湿地を過ぎれば清水峠は近い
池ノ窪から少し登っていくと送電鉄塔の横を通る
送電鉄塔の位置から振り返る.JCTPから長く下って来たものだ
送電鉄塔の位置から見た清水峠.やっと目の前に
峠手前の避難小屋.頑丈そうだ.背後に社があった
避難小屋の内部.仕切りで上下に分かれている
立派な建物の送電線監視所.この横が清水峠
休んだら本日最後の長い急坂を登って七ツ小屋山へと!
登山の写真 05.清水峠~七ツ小屋山(10枚)
清水峠から笹に囲まれた急坂を登る.長く感じる
冬時ノ頭というピークの手前から.この先は傾斜の緩い尾根歩き
猫池の先に蓬峠まで最後の少し長い坂
猫池という湿地.由来は知らないが猫っぽい形に見えた
上越のマッターホルンこと大源太山が近くに見えてきた
通り過ぎてから(右奥から進んで来た)
七ツ小屋山の頂上.疲れてきた
午前中に登って来た山達が見える…感無量
峠から最初の急坂の後は長い尾根道の様な感じだった
蓬峠への尾根.傾斜の緩い笹原の穏やかな尾根だ
登山の写真 06.七ツ小屋山~蓬峠(08枚)
蓬峠への長い尾根.途中に湿地がある
東南に午前中に通っきた尾根が見える
尾根の途中にある湿地.小さな池塘があった
見晴らしのよい笹原の尾根.笹が刈り払われて歩き易い
蓬峠への途中にシシゴヤノ頭・旭原への分岐がある
峠の目印となるヒュッテが見えてきた!ビール飲みたい!
蓬峠は土樽への分岐点である
笹原の尾根の先に武能岳.明日は雨になるだろうか?
登山の写真 07.蓬ヒュッテ(10枚)
2015年8月に新装された.より堅牢かつ大きくなった
竣工記念のプレートと、購入できる飲み物のリスト
入ってすぐトイレで、右が居室.トイレは携帯トイレを便座に被せて使用する
左が上下2段の寝床、右が食卓となるテーブル2つ、奥が管理人の部屋
下段の右奥がカーテンの仕切りがあり女性優先の場所
2つのテーブルの食堂.余裕で8人、詰めれば12人の利用か
ヒュッテの側にあるテント場.3張りくらいの広さか.見晴らしよし!
自炊.枝豆はヒュッテの御主人のサービス!ビールが進む!2缶が一息に空く!
翌日の朝食.前日の夕食と同じくアルファ米とレトルトの具(牛丼)
安心・安全・快適なヒュッテのおかげで体調は万全、行くぞ~!
登山の写真 08.蓬峠~武能岳(08枚)
左は白樺避難小屋を通過し湯檜曽川の渓谷へ下り土合へ行くルート
小雨と朝露で濡れた笹原.防水のズボンを重ね着し濡れるのを防ぐ
笹原の奥の最初ピークに急坂.その先は大して登り坂はない
奥のピークを登った先が頂上.右奥に茂倉岳が見えてきた
頂上の近くから見た蓬峠の方向.今日は曇と小雨だった
奥に茂倉岳と一ノ倉岳の稜線が見える
昨日に登った山達.残念ながらガスに覆われ明瞭でない
茂倉岳へと続く低い尾根.武能岳から170m以上下って登ることになる
登山の写真 09.武能岳~茂倉岳(10枚)
武能岳と茂倉岳を繋ぐ低い笹平の尾根へ急下降.滑り易く少し注意
低い尾根に下りてきた.ここから茂倉岳まで標高差は380m以上あるか
低く笹平の尾根の中間地点か.奥の岩峰は右に巻いて越える
笹平の尾根の終盤から武能岳を見る.この尾根の雰囲気が好きだ
ここから奥に見えるピークまでの登りが茂倉岳まで最も疲れるのだ
急登したピークから見た武能岳と笹平
急登の後で広い尾根に出てからこの坂を登る.道は木々に覆われている
西に巻いて進む小さい岩峰が見えてきたら茂倉岳は近い
武能岳が遠くなってきた.山頂まで笹は続く
ガスに包まれ展望は無かった.ここで濡れた笹対策の防水ズボンを脱ぐ
登山の写真 10.茂倉岳~一ノ倉岳(07枚)
天気は曇り時々小雨.視界は悪くないが、ガスで展望はない
ガスに姿が隠されてゆく武能岳.尾根の南はほぼ展望なかった
奥が谷川岳へ、左が中芝新道への分岐
茂倉沢の遡行・岩ゴロゴロした崩壊地・薄い踏み跡、堅炭尾根の急登、試してみたい
カマボコ型の避難小屋.縦走するときは避難小屋の位置を事前に把握したい
お座りで大人4は入れるかな.換気に注意した方がいいようだ
大きく下って登りかえす岩混じりの尾根へ!天気が残念!
登山の写真 11.一ノ倉岳~谷川岳(15枚)
一ノ倉岳から急下降していく.蛇紋岩の滑り易い岩があるので注意する
鞍部手前か.奥にそそり立つ岩峰の奥がオキノ耳か
一ノ倉沢を見下ろすノゾキの手前にある鎖場.長くは無いが滑らないように注意
一ノ倉沢を見下ろせるノゾキ.前回の縦走ではガスで見られなかった眺めは…
高度感ある.雪渓があり、奥に国道291号終点と駐車場が見える
富士浅間神社奥の院の手前の鎖場.背後が急斜面かつ滑り易そうなので注意
オキノ耳手前の富士浅間神社の奥の院.オキノ耳は谷川富士とも呼ばれる
谷川岳・主稜の最高峰のオキノ耳へ到着.天神尾根から来た2名と会う
東に白毛門.ガスで展望が良くないが姿が見えて嬉しい
オキノ耳近くから見たトマノ耳.薬師岳とも呼ばれている
一瞬、ガスが晴れて茂倉岳と一ノ倉岳が見えた!
オキ・トマノ耳の間から見た西黒尾根.雨が強くなったらロープウェイの予定
今日の前半は終了.眺めを楽しみながら小休止(ガス気味だが)
トマノ耳から見たオキノ耳.谷川岳に来たな~としみじみ思う
昨日登って来た山達を眺めて小休止.秋の縦走も・・・良さそう
登山の写真 12.谷川岳~土合橋P(27枚)
下山開始前に肩の小屋でトイレ休憩.お腹が限界で本当に助かった…
雨が弱かったので西黒尾根で下山.並ぶトマ・オキノ耳
西黒尾根の上部、平な岩が連続する場所を下りきってから見えげて
左の岩の上を通って下った後、右の岩を下っていく
そして終盤.雨天や濡れていると特に滑り易いので手も使う
先が見えない奥のピークの先を急下降するとガレ沢の頭
ガレ沢の頭へ急下降する前に振り返って.上は完全にガスの中
結構下っていく.下の鞍部がガレ沢の頭で、その後のピークがラクダの背
さほど傾斜が無く足場が多いが、ガレ気味なので油断しない
ラクダのコル、とも呼ばれる.左へ進むと剛巖新道となる
谷川岳の雄姿、今回はこれで見納め!
横(東)を見るとマチガ沢の雪渓が間近であった
樹林帯の長い下りへ入る前にある鎖場の1つ目.下段の段差が少し大きいか
次の鎖場は2つが連続している.まずは平らな岩の鎖場を通過
平らな岩の鎖場、途中で窪んでいるのが有難いね
平らな岩の鎖場の下に連続している鎖場.滑り易いので注意
樹林帯の長い下りへ突入する前の最後の鎖場.長いが足場は多い
小さな沢の底のような石ゴロゴロの坂.時々に大きな段差がある
木の根や大きな岩が混在する下り.時折、平坦な場所もある
膝が少し痛くなってきた頃に道標.西黒尾根登山口まで、あと30分くらい?
鉄塔の横を下る.西黒尾根登山口まで近いが相変わらず傾斜はキツイ
下山、雨が弱くて良かった!(樹林帯に入ってからは止んでいた)
見慣れないバスのようなものが通り過ぎる.電気自動車のようだ
後は国道291号を歩いて土合橋の駐車場へ戻る
みなかみ町で運営.歩行困難者や子供と同伴者を乗せて一ノ倉沢まで運行!
黙祷する登山青年の像.素晴らしいデザインだと思う
登山終了、あとは安全運転で帰宅だ!
登山の雑記
谷川連山馬蹄形縦走は2回目です。白毛門から始める蓬ヒュッテ泊の1泊2日。
前回
(「登山記録・谷川岳(02)」)
よりも、体力・時間ともに余裕ある登山ができました。
それは、荷物を軽くしたのと、2回目で登山道の状況を経験済みな事が大きな要因でした。
(荷物から一眼レフ、テント、寝袋を外し、ザックを小型化、合計で4kgくらい軽くなる)
前回と違って好天に恵まれ視界が晴れていたので、前後の尾根が見渡せて、大いに気分も良かったです。
前回は武能岳の頂上以外では、ガスに包まれ展望がほぼ無い状態だったので、
2回目とはいえ、足元以外は初めて見る風景が殆どだったのです。
特に、白毛門から朝日岳までの尾根歩きが最も気持ちの良いものでした。
雄大な谷川岳を横目に笠ヶ岳に登り馬蹄形のほぼ全貌を眺めて休止。蓬峠のヒュッテも見えました。
朝日岳へは、蓬峠や清水峠の尾根を横目に、馬蹄形の外側には、尾瀬の燧岳や至仏山、片品の武尊山も遠望できました。
朝日岳の穏やかで広い頂上で、見てきた景色をゆっくり噛みしめて休止。
とても静かで満ち足りた気分でした。初日の白毛門から蓬峠までは他の登山者と遭遇していませんが、
七ツ小屋山を通過した際に、大源太山に登山者の姿が見えていました。
蓬ヒュッテは、2015年8月に新装され、居住性が大いに向上しています。
以前より客室が広いので寝食し易く、土台と壁が厚くなり保温性が向上したと見られます。
寝床の下段の奥は、カーテンの仕切りがあり、女性優先の空間となっています。
トイレと管理人の部屋は、客室(2段の寝床と食堂)と分かれています。
トイレは汲み取り式から、携帯トイレを便座に被せて利用する方式に替わりました(宿泊客以外は携帯トイレの要購入)。
寝袋と毛布の寝具は借りて使うことができます。
当日のヒュッテ利用者は、私の他に4名でした。土樽から蓬新道を登って来た人、
私と同じ白毛門から馬蹄形を登って来た人(私の後に到着)、馬蹄形で天神尾根から始めた夫婦の2人でした。
食事なしの素泊まりは私だけで、カレーの良い香りで、自炊後も食欲が復活してしまいました…。
ヒュッテで販売している飲み物には、お茶やジュースの他にビール!もあります。
蓬峠から眺める景色を肴に飲むビールは格別でした(2缶飲んだ)。
サービスでご主人から頂いた枝豆が美味しかった。
七ツ小屋山から蓬峠までの笹の茂る尾根道など周辺の山道は、ヒュッテの御主人が刈り払いされているので、
とても快適なものでした。
赤字覚悟で、ヒュッテと周辺の登山道の大変な維持に情熱を注ぎ、
山で会う人々との繋がりを大事にしている、そんなダンディなご主人が営む(時々ご子息も協力)
のが蓬ヒュッテなのでした。皆さんも是非利用しましょう(宣伝!?)。
2日目の天気は、曇と時々の小雨で、あまり展望がない状態でした(前回とほぼ同じくらい)。
蓬峠のしばらく先から武能岳、茂倉岳と、山道沿いに茂った笹が朝露(前夜の雨にも)に濡れいるので、
防水のズボン(雪山用兼レィンウェアの)を重ね着しました。
腰近くまで濡れるので、膝までのスパッツでは防ぎきれず、下着や靴の中まで濡れてしまう事もあるでしょう。
断続的に小雨に降られましたが、降り始めに下山できたためか、岩場や鎖場で難渋することはありませんでした。
雨が強くなったら、西黒尾根で下山せず、天神尾根を伝ってロープウェイで下山するつもりでした。
2回目にしてやっと全貌が見渡せた谷川の馬蹄形の連山。秋にも再び訪れてみたいし、
馬蹄形の外側の長大な尾根にも興味は広がるのでした。
長い縦走路に耐える体力アップのために、ランニングでも始めてみようかと思う今日この頃です。
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