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栃木県の猫神様めぐり
(写真:高津石像3基)
栃木県の北部に多い猫神様
栃木県の北東部に位置する那須野が原。 主に現在の那須塩原市、那須町、大田原市の地域にまたがる広大な平原と、 山麓の高原です。 明治期に入って農地が本格的に開拓され、養蚕業も盛んに行われ始めた。 昭和9年度 (1934) の統計で養蚕農家の戸数 [1] は、西那須野地区で763戸、黒磯・東那須野などの地区で768戸もあったそうです。 県内でも養蚕が盛んであった地域であり、 全国二番目に猫神様が多い福島県 [4] とも近い地域。 養蚕の守護神として、大切な猫の供養に、文化交流などあって、 石碑や像が多く作られたのではないでしょうか。 また、宇都宮市と日光市にも猫神様が祀られている。 県内には地元の人しか知らない猫神様が、まだたくさんありそうです。
猫神様の一覧 (14基 / 8地点)
ご紹介する猫神様の一覧です。 2024年10月時点で石像7基、石碑4、木像3基。
No | 名称 | 外観 | 基本情報 | 日付 |
---|---|---|---|---|
01 | 高津石像 | 所在:栃木県那須郡那須町豊原丙字高津 施設:共同墓地 年代:不明 基数:3基 像容:上半身を起こした座像2基 伏した座像1基 備考:1基は猫像では珍しい体が横向き | 2024.10.02 | |
02 | 菱喰内石碑 | 所在:栃木県那須郡那須町高久甲字菱喰内 施設:農地に面した町道沿い 年代:明治20年代 (1887-97) 基数:1基 像容:左向きの上半身を起こした座像 備考:碑銘に「ねこ」、両隣りに馬頭観音 | 2024.10.02 | |
03 | 熊田坂温泉神社石像 | 所在:栃木県那須塩原市寺子字赤坂 施設:熊田坂温泉神社 年代:明治40年 (1907) 基数:2基 像容:上半身を起こした座像2基 備考:境内入口に狛犬のように置かれた一対 | 2024.10.02 | |
04 | 町島石碑 | 所在:栃木県大田原市町島字和久 施設:農地に面した市道沿い 年代:明治2年 (1869) 基数:2基 像容:横向きの上半身を起こした座像1基 横向きの伏した座像1基 備考:両隣に庚申塔と石仏が並ぶ | 2024.10.02 | |
05 | 鍛治内石碑 | 所在:栃木県大田原市河原字鍛治内 施設:農地に面した市道沿い 年代:不明 基数:1基 像容:横向きの伏した線画の座像 備考:碑銘に「猫供養」、周囲に馬頭観音 | 2024.10.02 | |
06 | 高龗神社石像 | 所在:栃木県宇都宮市下小倉町字西ノ内 施設:高龗神社 年代:不明 基数:2基 像容:上半身を起こした座像2基 備考:狛犬に似た意匠の一対 | 2024.09.24 | |
07 | 多藤神社木像 | 所在:栃木県宇都宮市上横倉町 施設:多藤神社 年代:不明 基数:2基 像容:横向きの飛びかかろうとする姿勢 備考:拝殿向拝の彫刻一対、実際には虎像 | 2024.09.24 | |
08 | 日光東照宮木像 | 所在:栃木県日光市山内 施設:日光東照宮 年代:江戸時代初頭、17世紀頃か? 基数:1基 像容:横向きに伏した座像、眼を閉じている 備考:有名な「眠り猫」の彫刻、国宝に指定 | 2018.10.23 | |
09 | 磐裂神社石像 | - | 所在:栃木県日光市所野 施設:磐裂神社 備考:- | 未訪 |
10 | 独鈷沢石碑 | - | 所在:栃木県日光市独鈷沢 施設:国道沿い 備考:「金花猫大明神」と呼ばれる | 未訪 |
関連情報
[1] 那須塩原市ホームページ:那須野が原の養蚕の歴史について参考
[2] カイコローグ :絹の文化・信仰など研究する組織のサイト、熊田坂温泉神社石像の情報あり
[3] 丸森町の猫神様めぐり :少遠景、宮城県丸森町での巡礼記、63基/39地点 (2022年4月時点)
[4] 福島県の猫神様めぐり :少遠景、丸森町に近い伊達市に多い、6基/7地点 (2023年5月時点)
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