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  • 旅日記TOP栃木県の猫神様めぐり(TOP)高龗神社石像

    栃木県の猫神様めぐり「高龗神社石像」

    高龗神社石像 (宇都宮市)

     宇都宮市の北西部、鬼怒川の右岸に接した地区の下小倉町。 当地の高龗神社に2基の猫像があります。 本殿の左側には、稲荷社を始めとした石祠の摂社群。 その傍らに猫像が安置されています。 平たく大きな顔をしていて、狛犬のような一対であり、阿吽の形相。 両像とも前足を欠損していても、表情、耳、尻尾、足などのつくりは分かります。 それにしても、猫らしい印象が薄い、じつに個性的なお姿。 そして猫神様の石像としては、県内最大かもしれません。

    高龗神社石像-見出_01 高龗神社の鳥居前。
    高龗神社石像-見出_02 本殿の左側に稲荷社をはじめとした摂社群。奥に猫像。
    高龗神社石像-見出_01 4基並ぶうち、大きな一対が猫像らしい。 口を開けた阿形の左側を像 (A)、吽形の右側を像 (B) とする。 小さい方の一対は、大きな尻尾の形から狐かもしれない。
    高龗神社石像-見出_04 像 (A)(B) ともに前足を欠損。顔には目・鼻・口・ヒゲなどの形が分かる。 昔は他の場所か神社に祀られていたのかもしれない。
    高龗神社石像-見出_05 本当に猫像なのか疑問がわく。個性的で凄みのある表情。
    高龗神社石像-見出_06 背中が可愛らしい。家族のようだ。

     おわりに高龗神社 [1] について。当社の由緒は分かりませんが、 高龗 (たかおかみ) と称する神社は、宇都宮市内に多い。 栃木県神社庁の「栃木県神社誌」によれば、45社が記録されているそうです。 主な祭神は高龗神。 水神とされ、祈雨、止雨、灌漑などの霊験が信仰されてきた。 市内での主な鎮座地は、 鬼怒川などの河川沿い、山裾の沢沿いなど、稲作が盛んなところらしい。 当社も鬼怒川に接した水田地帯です。 かつては桑畑も広がり、 養蚕の守護神として猫像が祀られていた情景を想いました。

    基本情報

    高龗神社石像

    ■石碑情報
      ・象容:(A) 像高80cm以下、半身を起こした座像、口を開いている、阿形
          (B) 像高80cm以下、半身を起こした座像、口を閉じている、吽形
      ・年代:不明
      ・備考:前足を欠損、猫像では県内最大かも、隣の小さい2像は狐とみえる
    ■所在地 :栃木県宇都宮市下小倉町字西ノ内
    ■施設  :高龗神社
    ■アクセス:東北道・宇都宮ICから約12km、上河内スマートICから約4km
          JR東北本線・氏家駅から約6km
    ■撮影日 :2024.09.24

    関連情報

    [1] 宇都宮商工会議所会報:会報「天地人」バックナンバー、2016年7月に高龗神社の記事あり
    [2] 多藤神社木像    :同じく宇都宮市、拝殿向拝に彫られた木像
    [3] 下小倉下組の大杉  :同じく宇都宮市、高龗神社と同じ下小倉町の地区にある巨木 (公開準備中)