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  • 旅日記TOP栃木県の猫神様めぐり(TOP)多藤神社木像

    栃木県の猫神様めぐり「多藤神社木像」

    多藤神社木像 (宇都宮市)

     東北道の徳次郎ICから東に位置する地区の上横倉町。 当地の鎮守が国道293号線に面した多藤神社。 江戸中期より続く神事の獅子舞 [1] [2] が、宇都宮市の無形民俗文化財に指定されています。 当社の猫神様は、拝殿向拝に彫られた一対の木像。 実際には猫ではなく虎の像です。 見事な彫刻で、今にも飛びかかろうとする、勇ましく躍動感ある姿。 でも何だか猫っぽい姿で、愛嬌も感じられます。 そして神社の守護神獣にして虎はネコ科。 広い意味では猫神様とみなしても、よろしいのではないでしょうか。

    多藤神社木像-見出_01 拝殿は本殿の覆屋となっている。拝殿向拝に一対の虎の彫刻。 なお拝殿手前には狛犬が三対もあり、犬の像もある (後述)。
    多藤神社木像-見出_02 向拝右側の像 (A)。口を開いた阿形。社殿前の者を睨み威嚇する。 背景の竹林が風流。
    多藤神社木像-見出_01 向拝左側の像 (B)。口を閉じた吽形。こちらも社殿前の者を睨む格好。 飛びかかってきそうな姿勢。
    多藤神社木像-見出_04 像 (A)(B) を上下に重ねて。何だか猫っぽい姿。 体は黒い縞模様が無く黄色の一色。ピューマみたいにも見える?


     次に多藤神社の境内の様子と、狛犬群および犬像を紹介。 狛犬は三対の合計6基もあります。 そのうち1基は、天保5年 (1834) に建立されたことが分かりました。 拝殿のすぐ手前の一対は、漫画やアニメのキャラクターのような印象。 大きな頭と丸っこい輪郭が面白い。 狛犬群の左側には1基の犬像がまぎれています。 小さくて可愛らしく、表情がちょっとタレ目。 乗っている台座の背後には、奉納者らしき名前が刻まれている。 狛犬を目当てに参拝する人が居そうな神社でもあります。

    多藤神社木像_01 多藤神社の参道入口。竹林に覆われている。
    02 多藤神社木像_02

    獅子舞の解説板。 市内の関白山神社から獅子舞は伝わった。

    03 多藤神社木像_03

    参道の杉並木、雰囲気良し

    04 多藤神社木像_04

    拝殿手前、左側の狛犬2基。 手前の狛犬の台座に年代の銘。

    05 多藤神社木像_05

    狛犬台座の年代、天保5年 (1834)

    06 多藤神社木像_06

    拝殿手前、左側の狛犬3基。そのうち小さいものは犬像。

    07 多藤神社木像_07

    犬像、本当は狼かも?

    08 多藤神社木像_08

    犬像の台座背後に銘

    09 多藤神社木像_09

    拝殿のすぐ手前にある狛犬はコミカルな感じ

    基本情報

    多藤神社木像

    ■石碑情報
      ・象容:(A) 像幅80cm前後、向拝右側、右向き、左下方を睨む、口を開けた阿形、左前脚を上げる
          (B) 像幅80cm前後、向拝左側、左向き、右下方を睨む、口を閉じた吽形、上半身を伏せる
      ・年代:不明
      ・備考:背景に竹林、両像ともに飛びかかろうとする姿勢、猫でなく虎の像
    ■所在地 :栃木県宇都宮市上横倉町
    ■施設  :多藤神社
    ■アクセス:東北道・宇都宮ICから約4km
          JR宇都宮駅から約15km、東武宇都宮駅から約13km
    ■撮影日 :2024.09.24

    関連情報

    [1] 上横倉の獅子舞   :現地解説板、神社境内の写真02を参照
    [2] 宇都宮市ホームページ:多藤神社と関白山神社の獅子舞について参考
    [3] 高龗神社石像    :同じく宇都宮市、個性的な姿をした県内最大級の猫像
    [4] 智賀都神社のケヤキ :同じく宇都宮市、多藤神社の近く、県内最大のケヤキ

    なお、多藤神社に関白流獅子舞を伝えた関白山神社の場所はここ (地図リンク) 。宇都宮市の上横倉町の地区。現在も続けられる獅子舞は県指定無形民俗文化財。