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    登山記録 霊山(01)

    基本情報

      (装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)
    登山記録 霊山(01)
    日付 2022.04.12
    山/標高 霊山 (825m)
    天候 晴 (気温が20℃以上の暑い日)
    所在地 福島県伊達市霊山町石田 (主稜線から東は相馬市)
    登山ルート 登山口~護摩壇~霊山城跡~東物見岩~登山口
    行動時間 約2時間35分 (休憩含む)
    登山ルート
    (詳細)
    登山口から時計回りの周回:登山口~宝寿台~見下岩~国司沢の展望地~護摩壇~霊山城跡~東物見岩~望洋台~弁天岩~大山祇神社~日暮岩~登山口
    装備補足 登山用 基本装備以外は特になし、登山ルート上に凍結や残雪なし
    その他 登頂 (東物見台まで) に時間を要さない低山だが当日はかなり暑く汗をかいた
    アクセス 登山口 霊山登山口 (広い駐車場と公衆トイレあり)
    東北道・桑折JCTから東北中央道を経由で約27㎞、常磐道・相馬ICから約24㎞
    バス 運行中の路線は不明、タクシー利用など、福島駅から約29km、相馬駅から約27㎞
    関連情報 ■外部ウェブサイト
     [1] だてめがね    :伊達市物産観光協会のサイト、霊山の詳しい情報あり
    ■少遠景の記録
     [2] 筆甫のウバヒガン桜:宮城県の丸森町、霊山城の鬼門の鎮護、薬師堂に植えられた大桜

    登山ルート地図と標高グラフ

      (地図中のルートはGPXファイルから作成)

    距離:6.1km, 累積標高差:±630m, 最大高度:834m(※誤差あり)

    移動時間と主要区間の説明

      (時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次の地点までに要した時間)
    日付 主要地点 時刻 移動 休憩・他 備考
    04/12 登山口 09:21 00:17 --:--
    鍛冶小屋岩 09:38 00:07 --:--
    宝寿台 09:45 00:06 --:--
    見下岩 09:51 00:07 --:--
    国司沢 09:58 00:15 --:--
    護摩壇 10:13 00:07 --:--
    霊山城跡 10:20 00:12 00:05 城跡地を歩き回る
    東物見台 10:37 00:11 00:05 小休止
    望洋台 10:53 00:19 --:--
    弁天岩 11:12 00:08 --:--
    大山祇神社 11:20 00:18 --:--
    日暮岩 11:38 00:18 --:--
    登山口 11:56 --:-- --:--
    合計 2時間35分 2時間25分 10分
    登山口~宝寿台
      (写真01~08)

    地図中の分岐 (1) まで舗装道。 右手に尾根上の無線中継所を経て望洋台に向かうルート。 大きな案内図のたつ左手へ進む。 大きな鍛冶小屋岩を過ぎると左手に宝寿台へ往復するルート。 宝寿台の岩峰へは長い梯子を登る。下るときは特に慎重に。 ここは見下岩よりも展望が開けている。

    宝寿台~護摩壇
      (写真09~19)

    見下岩からすぐ先に地図中の分岐 (2)。 右手に日暮岩へ続くルートがあり帰路はここで合流。 奇岩の大岩壁、国司沢の素晴らしい展望地の付近に分岐 (3) あり。 右手に甲岩を経て東物見台へ向かうルート。 分岐 (4) を左手に護摩壇ルートへ。 途中、親不知子不知という谷間の岩棚をトラバース気味に通過。頭上注意。 劇的な景観である。

    護摩壇~霊山城跡~東物見台
      (写真20~25)

    大展望が素晴らしい護摩壇から先、 岩場にかかる短い鉄橋を渡るところがあり、手前が少し急傾斜の岩場なので注意。 霊山城跡では少し北側にある展望地、西物見台に立ち寄るのを忘れた。 樹林の尾根を南東へ進み、好展望の東物見台へ。手前になると少し急坂。 地図中の分岐 (5) があり、右手 (南) に甲岩まで続くルート。

    東物見台~望洋台~弁天岩
      (写真26~31)

    東物見台から尾根上を下っていき、少し登り返したところで岩のやせ尾根、蟻の戸渡り。 さほど高度感もなく足場も悪くないところだが油断せずに。 すぐ先で望洋台。 少し下ると地図中の分岐 (6) があり、直進 (東) は無線中継所を経て登山口に向かうルート。 分岐を右へ。下り続けて五百羅漢岩を過ぎれば、弁天岩ルートへ向かう分岐 (7)。

    弁天岩と大山祇神社
      (写真32~37)

    分岐 (7) から往復する。 弁天岩は分岐先の入口から岩場を下っていき、岩峰上には梯子で登る。足元注意。 展望がよく右手には日暮岩も見える。 大山祇神社は手前と周囲を威圧感のある大岩壁に囲まれている。岩肌が風化しているので落石に注意。 また古くなった鉄板の橋が2箇所。足元注意。

    弁天岩分岐から日暮岩
      (写真38~40、写真11)

    弁天岩分岐から日暮岩を経て、見下岩に近い地図中の分岐 (2) へ戻るルート。 日暮岩まで、古くなった鉄板の橋を渡るところが3か所あった。 念のために一人ずつ渡ったほうが良い。 日暮岩の上には梯子で登る。正面に弁天岩が見える。 日暮岩からすぐ先で分岐 (2) へ戻る。あとは登山口まで復路である。

    写真・霊山の様子

    01:登山口 福島伊達霊山_01

    駐車場は霊山の眺めがよい.中央部分が宝寿台や見下岩のあるところか.

    02:登山口 福島伊達霊山_02

    登山口にある霊山城の復元図

    03:登山口 福島伊達霊山_03

    登山口にある登山ルート案内図

    04:地形図 福島伊達霊山_04

    実際に歩いた軌跡を地形図に重ねたもの.断崖に囲まれた岩山である.

    05:鍛冶小屋岩 福島伊達霊山_05

    基部が岩屋のようになっている.高さは15m以上ありそう.

    06:宝寿台 福島伊達霊山_06

    岩峰の展望台へは長い梯子で登る.慎重に.

    07:宝寿台 福島伊達霊山_07

    岩峰の上は素晴らしい展望地.中央に突き出た岩が特徴.

    08:宝寿台 福島伊達霊山_08

    正面に霊山こども村、ホテル紅彩館、東北中央道など見える

    09:見下岩 福島伊達霊山_09

    宝寿台に近い展望地

    10:見下岩 福島伊達霊山_10

    展望は近い宝寿台とあまり変わらない

    11:分岐 (2) 福島伊達霊山_11

    地図中に示した分岐 (2).右手に日暮岩ルートとの合流.

    12:国司沢 福島伊達霊山_12

    国司沢の展望地.近くに分岐 (3)、甲岩ルートの合流点.

    13:国司沢 福島伊達霊山_13

    奇岩の岩峰群がそびる、霊山を代表する景観のひとつ

    14:分岐 (4) 福島伊達霊山_14

    正面で霊山城跡へ直行、左に護摩壇へ

    15:親不知子不知 福島伊達霊山_15

    護摩壇手前の谷間、岩棚の道を進んでいく

    16:親不知子不知 福島伊達霊山_16

    左奥の護摩壇まで大岩壁の谷間を進んでいく

    17:親不知子不知 福島伊達霊山_17

    谷間の中央部は道幅が狭くトラバース気味になる

    18:護摩壇 福島伊達霊山_18

    巨大な岩壁の基部、岩屋になったところ

    19:護摩壇 福島伊達霊山_19

    ここで昔、加持祈禱や占いが行われたであろう聖なる岩屋

    20:護摩壇 福島伊達霊山_20

    ここは特に展望が開けている.左奥に安達太良山、右奥に吾妻山.

    21:道中 福島伊達霊山_21

    護摩壇から霊山城跡への途中.短い鉄橋の手前では足元に注意.

    22:霊山城跡 福島伊達霊山_22

    広い.ここから北側に進んだところにある西物見台には行き忘れた….

    23:東物見台 福島伊達霊山_23

    手前は急坂となっている

    24:東物見台 福島伊達霊山_24

    霊山における最高地点.東側に展望が開けている.

    25:東物見台 福島伊達霊山_25

    東北中央道の相馬玉野ICに近い玉野溜池を遠望できる

    26:蟻の戸渡り 福島伊達霊山_26

    やせ尾根だが高度感がなく足場はしっかりしていた

    27:望洋台 福島伊達霊山_27

    主稜線上の最も東にある展望地

    28:望洋台 福島伊達霊山_28

    北側の眺め.眼下に見える岩が猿跳岩だろうか.

    29:分岐 (6) 福島伊達霊山_29

    望洋台から先、直進で無線中継所を経て登山口ルート.弁天岩へは右へ.

    30:五百羅漢岩 福島伊達霊山_30

    分岐 (7) へ向かう途中にある岩.凹凸が多いのが名前の由来?

    31:弁天岩 福島伊達霊山_31

    分岐 (7) を弁天岩ルートへ向かった先.まずは右手の弁天岩へ.

    32:弁天岩 福島伊達霊山_32

    標識の位置から岩場を下った先で梯子で弁天岩へ登る

    33:弁天岩 福島伊達霊山_33

    岩上から正面の展望.中央に見えるのは鍛冶小屋岩だろうか.

    34:弁天岩 福島伊達霊山_34

    ここからは宝寿台の峰も見える.梯子の姿も分かる.

    35:大山祇神社 福島伊達霊山_35

    弁天岩入口まで戻り大山祇神社へ.途中にある錆びた鉄板の橋が不安.

    36:大山祇神社 福島伊達霊山_36

    手前にある大岩.基部を迂回して進む.この大岩の背後に大山祇神社.

    37:大山祇神社 福島伊達霊山_37

    巨岩に囲まれた岩屋、荘厳かつ緊張感のあるところ.落石注意.

    38:道中 福島伊達霊山_38

    分岐 (7) から日暮岩まで、錆びた鉄板の橋が3カ所ある.強度に不安.

    39:日暮岩 福島伊達霊山_39

    展望の岩峰には梯子で登る

    40:日暮岩 福島伊達霊山_40

    中央に弁天岩が見える.日暮岩から先は分岐 (2) へ合流、あとは復路.

    登山の雑記

     奇岩の岩峰が連なる景勝地の霊山。 以前から福島県内でも注目していたところでした。 古くは平安時代、貞観元年 (859) に霊山寺が開山された、山岳修験の霊峰。 そして南北朝時代の初期には、鎮守府将軍として陸奥に赴いた北畠顕家が、国府として霊山城を築いたところ。 国指定の名勝であり史跡にも指定された岩山です。

     4月に訪れたのには大切な理由がありました。 隣接する宮城県は丸森町、筆甫地区にある大桜の観桜と併せるために。 筆甫のウバヒガン桜 。伝承では北畠顕家による手植えとされ、 顕家が霊山城の鬼門の守護として建立した薬師堂の傍らにあります。 宮城県内でも最大級の大桜で、周囲の景観を含めてじつに風雅な立姿。 霊山へ訪れる際は春、筆甫の大桜の観桜と併せることをお勧めします。

     霊山は短時間で登頂 (霊山城跡や東物見台) できる低山ながら、じつに楽しい山です。 素晴らしい展望地が複数個所あり、 特に国司沢、親不知子不知、護摩壇のあたりは特に劇的な景観でした。 さすがは国指定名勝。 そして宝寿台、弁天岩、大山祇神社のあたりでは、岩山らしいアスレチック気分が味わえる。 当日は下山後にも巨木巡りなどの予定があったため、いくつかのルートが未踏となった。 再訪する際は霊山城跡から北、日枝神社跡や霊山寺跡まで往復してみたいと思います。 次回は秋がいいかな。

     最後に登山の注意について。 一般的な登山者なら特に危険なところない感じでしたが、岩場が多い山。 あまり油断しないことです。 宝寿台へ登る梯子は高いので、下りでは慎重に。 岩棚の下を進み続ける親不知子不知と、表面が脆そうな巨岩に囲まれた大山祇神社では、落石に注意。 実際、この2地点では常に頭上に不安を感じました。 また弁天岩は手前に足場の少し悪いところがあります。 地味なところで不安を感じたのが、5箇所ほどあった薄い鉄板の橋 (写真35や38など)。 錆びて古くなっていて、歩くとギシギシ歪みます。 そろそろ交換すべき時期では…?。一人ずつ進んだほうがよいでしょう。 以上。