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登山記録 御岳昇仙峡(01)羅漢寺山と渓谷道
基本情報
(装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)登山記録 | 御岳昇仙峡(01) | |
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日付 | 2019.07.02 | |
山/標高 | 羅漢寺山(弥三郎岳):1058m | |
天候 | 曇天 | |
所在地 | 山梨県甲府市猪狩町 | |
登山ルート | 長潭橋登山口から昇仙峡を時計回りに周回 | |
行動時間 | 約5時間(休憩含む) |
登山ルート(詳細) | 市営駐車場~長潭橋登山口~太刀抜岩~分岐・獅子平~白山~白砂山~パノラマ台~羅漢寺山~パノラマ台~金櫻神社登山口 ~県道7号線~昇仙峡商店街~仙娥滝入口~渓谷道~市営駐車場 | |
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装備補足 | 登山用 | 基本装備の他は、撮影時にカメラ保護のため折畳傘、夏期のため飲料水を少し多めに |
その他 | この時期は登山者が少なく草木が茂るので熊鈴などは必携(山中での遭遇者ゼロ) | |
アクセス | 登山口 | 長潭橋登山口(近くに市営駐車場と天神森バス停) |
車 | 中央道・甲府昭和ICから約13km | |
バス | 甲府駅から昇仙峡滝上線を利用、天神森バス停で下車 | |
関連情報 | 【 公式ウェブサイト 】 [1]昇仙峡観光協会 :ハイキング関連の情報あり 【 少遠景の記録 】 [2]金桜神社のスギ群:昇仙峡の上流に位置する古社、7本のスギの御神木 |
登山ルート・地図
(地図中の軌跡は地図・GPSを元に作成)登山ルート移動時間表
(時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次の地点までに要した時間)日付 | 主要地点 | 時刻 | 移動 | 休憩・他 | 備考 |
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2019.07.02 | 駐車場 | 05:28 | 00:02 | --:-- | |
長潭橋登山口 | 05:30 | 00:10 | --:-- | ||
林道合流 | 05:40 | 00:08 | --:-- | ||
登山道再開 | 05:48 | 00:28 | --:-- | ||
外道ノ原 | 06:16 | 00:21 | --:-- | ||
太刀抜岩 | 06:37 | 00:03 | 00:05 | 小休憩 | |
分岐・獅子平 | 06:45 | 00:11 | --:-- | ||
白山 | 06:56 | 00:16 | 00:05 | 歩き回って遊ぶ | |
分岐・白砂山 | 07:17 | 00:09 | --:-- | ||
白砂山 | 07:26 | 00:08 | 00:14 | 休憩 | |
分岐・白砂山 | 07:48 | 00:11 | --:-- | ||
パノラマ台 | 07:59 | 00:18 | --:-- | ||
羅漢寺山 | 08:17 | 00:11 | 00:09 | 休憩 | |
パノラマ台 | 08:37 | 00:30 | 00:22 | ロープウェイの9時の便を待つが不発 | |
金櫻神社登山口 | 09:29 | 00:26 | --:-- | ||
仙娥滝入口 | 09:55 | 00:14 | --:-- | ||
覚円峰展望地 | 10:09 | 00:07 | 00:03 | 小休憩 | |
樹光庵(店) | 10:19 | 00:13 | 00:12 | 訪れた記念にブレスレットを買う | |
天鼓林 | 10:44 | 00:17 | --:-- | ||
大佛岩 | 11:01 | 00:16 | --:-- | ||
亀石 | 11:17 | 00:05 | --:-- | ||
駐車場 | 00:00 | --:-- | --:-- | ||
合計 | 5時間54分 | 4時間44分 | 1時間10分 |
登山口から10分ほどの登りで道路に出る。 道が急カーブする地点の谷間で登山道が再開。 しばらく進むと尾根上の登りとなる。 平坦気味な尾根となってくると、山道は標高約750mほどのピークを迂回していく。 やがて山道は吉沢方面から来る道と合流し外道ノ原に入る。 太刀抜岩に登りつくまで展望はなかった。
不思議な雰囲気の外道ノ原。古い開拓地で少し木々が疎らで石垣に囲まれた耕作地の後がある。 外道ノ原を過ぎると山道の傾斜は増し、太刀抜岩の基部と見える岩壁を左に迂回して登っていく。 太刀抜岩との分岐からすぐ先に、左手に獅子平との分岐。 この先で山道は大きく右に曲がり尾根沿いをいき、約10分ほどで左手に白山への道。
道は尾根上から北側の山腹に続いていく。木々が深く展望はない。 パノラマ台と白砂山の間にある鞍部の付近に白砂山との分岐。20分もあれば往復できる。 尾根を登っていき三角点のある地点を過ぎると、白い砂と岩に覆われた展望の尾根に出る。 羅漢寺山と周囲の眺めが素晴らしい。
白砂山から鞍部の分岐に戻りパノラマ台へ向かう。一部に急坂。 山道は富士山遥拝所のところに出る。 ここから八雲神社、昇仙峡ロープウェイ駅舎と売店を過ぎ、羅漢寺山へ続く尾根を東へ。 途中に展望地あり。 山頂手前に岩を削った石段、補助の手すりや鎖のある急坂あり。 山頂一帯は巨大なドーム状の一枚岩。素晴らしい展望地。
パノラマ台まで戻り、北の尾根沿いに続く山道を歩く。 すぐ先にある左の分岐は下福沢への山道。 作業車が通れる歩きやすい林道である。 約20分ほど下っていくと道は舗装道に。 約10分、ゲートや墓地のある地点を過ぎ、県道に出る。ここが金櫻神社側の登山口である。
金櫻神社には寄らず、すぐに県道を南下して昇仙峡の滝上エリアに向かう。 金櫻神社には見事なスギの巨木群があるので、時間と体力に余裕のある方は立寄りをお勧めする。 30分ほどで商店街に囲まれた仙娥滝入口に着いた。
仙娥滝から覚円峰の展望地までの区間の渓谷道は、歩道であり、特に渓谷の景観が劇的な核心部であった。 覚円峰の展望地から先の渓谷道は、下流の長潭橋まで車道となる。 途中で店の並ぶところ、県営無料駐車場、羅漢寺橋を過ぎて、渓谷道の中間地である天鼓林に着いた。公衆トイレあり。
天鼓林から下流には、奇岩怪石が続く。 上流の渓谷核心部(仙娥滝~覚円峰展望地)と比べれば見劣りするが、なかなかの渓谷美であった。 特に迫力を感じたのが登竜岩と寒山拾得岩のある大岩壁。 奇岩怪石の多くは名前通りらしい姿には見えない。 もっともらしい姿をしているのは、松茸石と大佛岩と感じた。
大佛岩から亀岩の渓谷道最下流区間では、富士石周辺の景観が特に気に入った。 期待していた猫石がまったく猫に見えないのが少し残念。 猿岩は確かに人面の形に見えた。 平日のため、県営中駐車場から長潭橋の区間までは、何台もの車とすれ違った。 渓谷道の車道は平日のみ車が通行できる(下流から上流への一方通行)。
道中の写真(長潭橋登山口~羅漢寺山~金櫻神社登山口)
長潭橋の右岸袂の近くにある.動物除けの鉄柵を開けて進む.
登山口から約10分で林道へ出て、しばらく進むと登山道が再開する
再開した登山道は谷間から尾根沿いに登って行く
尾根上の道が少し平坦になってくると、ピークを迂回していく地点がある
左側の谷から来る道と合流して登って行く(右手)
先ほどの合流点から先、古い集落があったとされる外道の原を登って行く
外道ノ原を抜けると少し急登が続く.山道は岩壁を左に迂回して続く.
先ほどの岩壁に寄り道してみた.木槌?のようなものがあった.
太刀抜岩の手前にある分岐.右手と左前方側に.
分岐から5分もしない.断崖のため接近には注意が必要.
岩に接近してしがみつく.展望地だが天気が優れなかった.
獅子平は左に下る.この先の道は尾根沿いに出て右に曲がる.
白山の手前にある分岐.5分あれば往復できる.
白砂に覆われた展望地.天気が良ければ南アルプスが見える.
北側には茅ヶ岳と太刀岡山が見える.緑の海に浮かぶ砂浜.
白砂山の分岐.倒木を回り込んで右の尾根上を登っていく.
ここを登り切った先で、尾根は白い砂や岩に覆われるようになる
名前が示す通り白い砂に覆われた尾根
砂の尾根の先は展望がよく羅漢寺山の好展望地である
右のピークが羅漢寺山.左に見える大岩の名前は分からない.鎧岩?
白砂山との分岐から先はパノラマ台へ.この大岩の先から道は急坂.
RW山頂駅のあるパノラマ台.山道はまず富士山遥拝所に着く.
富士山遥拝所から少し登った先にある八雲神社
八雲神社から先にRW山頂駅舎と売店などの施設
パノラマ台から東尾根へ.所々に岩尾根を削った階段や展望地がある.
山頂のドーム状の大岩の上から望む白砂山
山頂からの展望.矢印の位置が白砂山の白い場所.
山頂の最上段はこの先、岩峰を削った階段を登る
山頂の最上段.三角点?.覚円峰の頂上もこのような雰囲気なのかも.
北側の展望(2019年3月撮影).茅ヶ岳、太刀岡山、黒富士など.
パノラマ台から金櫻神社方面の山道は、作業車も通れる歩きやすい林道
林道の終盤は舗装道.ゲート地点を過ぎればすぐに金櫻神社に近くの県道.
道中の写真(昇仙峡の渓谷道)
金櫻神社方面の登山口から県道を歩いて約30分ほど
滝上エリアの商店街を歩いていくと渓谷道の入口につき当たる
石段を下ってすぐ先に仙娥滝の展望地
仙娥滝からすぐ先にある昇仙橋からの眺め.右奥の岩峰が覚円峰.
渓谷上流の見所の一つ石門.周囲の大岩壁も壮観である.
石門の近くの渓流右岸にある大岩.浮いているように見えるらしい.
渓谷上流の最大の見所、覚円峰の展望地.奥にトイレ.
展望地の観.右の大岩壁は天狗岩、左の岩壁周囲は夢の松島と呼ばれる.
高さ180mの威厳あるこの岩峰がそびえ立つ一帯が渓谷の核心部である
2019年3月に訪れた際の写真
渓谷道の売店の松光庵.ここで店先に並ぶ自然石のブレスレットを買った.
対岸の羅漢寺に至る橋.今回は立寄っていない.
中央の岩.烏帽子の形に似ているという.
渓谷道の中間地点.公衆トイレもある.
対岸の大岩壁.右枠が登竜岩(節理が鱗状)、左枠が寒山拾得岩(僧の姿)
中央の平たい楕円形の大岩.貝のように見える?
中央奥に並ぶ2つの大岩.これは分かりやすい形.
対岸にそびる岩峰.たしかに人の姿のように見える.
アカマツの奥の大岩.右端の部分が顔らしい.
中央奥の大岩.熊の背後の姿に見えるらしい.
中央奥の右寄りの岩.先端が白っぽくなっている.
下流側からの景観.上流の右奥に富士石.
左端が頭で右側がコブのある背中であるらしい
対岸にそびえる岩峰.人面の形をしている.
対岸の岩壁の基部に転がる方形の岩が2つ
対岸の岩壁.左側に砲身のように見える部位が2つほど?
中央に見える大岩のうち、どちらかがオットセイ岩
駐車場まであと5分ほどの位置.左端が頭で他は甲羅?
登山の雑記
山梨県を代表する観光地の一つ、国指定名勝の昇仙峡。 今まで混雑を予想して避けていた場所。 それでもロープウェイを利用せず、早朝に羅漢寺山に登ったことと、 人の少なめなオフシーズンであったことで、静かに絶景を堪能できました。 低山でも長潭橋から渓谷歩道と併せて周回することで、歩き応えも十分。 新緑と紅葉の時期にも再訪したい、実に優れた景観の大渓谷でした。 なお、羅漢寺山からの下山にはロープウェイを利用する予定でした。 しかし9時まで待っても運行が開始されず、あと30分は待つと告げられる。 オフシーズンの平日始発はこんなものか。 結局歩いて下山しました。 以下、昇仙峡で登山をする人へのアドバイスです。 【 夏期の登山は避ける 】 長潭橋から羅漢寺山までの区間は、夏期は避けたほうがよいです。 毛虫が大量発生していました。 特に太刀抜岩から白砂山までの道中では、鳥肌が立つ瞬間が多かった。 それでだけ広葉樹が多く、自然豊かな証拠ですが…。 【 午前9時前の登頂 】 素晴らしい展望地である羅漢寺山の山頂は、足場の狭い岩峰。 このため混雑すると危険。 観光客が来始める時間は、ロープウェイが運行開始する午前9時以降。 早朝に登っておくのがお勧めです。 【 ロープウェイ利用の下山 】 パノラマ台から北尾根に県道まで続く山道(林道)は、展望地や特筆するような見所はありませんでした。 金櫻神社に寄りたい人以外は、ロープウェイで下山するのも良いかも。 【 渓谷道を通る車に注意! 】 平日の渓谷道は車も通行できます。長潭橋から県営駐車場付近まで一方通行。 これが危険となります。 渓谷の美しい風景に集中していると、目の前に接近するまで車に気付かないことも。 渓流の音に消される走行音。 見通しの悪い区間では車にご注意を。
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