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    登山記録 庚申山

    基本情報

      (装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)
    登山記録 庚申山 日付 2013.07.20~21(小屋泊)
    山/標高 庚申山/1892m 登山口/840m 天候
    登山ルート 07.20:銀山平~お山めぐり~庚申山荘 (無人の小屋泊)
    07.21:庚申山荘~庚申山~鋸山~皇海山~鋸山~六林班峠~庚申山荘~銀山平
    登山道 固定ロープ・鎖・梯子の設置された急斜面(お山巡り、庚申山の直下、熊野岳~鋸山は特に)
    背丈の高い笹藪の道(鋸山~六林班峠)
    行動時間 1日:4時間45分 / 2日:13時間10分 所在地 栃木県日光市
    関連記録 なし
    装備 必携 基本装備+ / 余裕のある食糧と行動食 / 水筒(総容量2L以上、畳めるプラボトルなど) / 着替え / 予備ライト
    その他 杖 / 寝具(寝袋、マット) / 調理器具(ストーヴ、コッヘルなど、ほぼ必携か)
    アクセス 登山口 銀山平.足尾温泉の先、県道293から.駐車場あり
    北関東自動車道・太田桐生IC:国道50・122、県道293経由、距離54.6㎞
    北関東自動車道・伊勢崎IC :国道17・122、県道293経由、距離49.2㎞
    電車 原向駅(わたらせ渓谷鉄道):距離6km

    登山ルート・地図

      (地図中のトレースは書籍の地図を参考にした手書きです…)

    登山ルート・詳細

      (時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)
    日付 主要ポイント 時刻 移動 休憩・他 備考
    07/20 登山口(840) 09:00 55分 5分 銀山平
    一の鳥居 10:00 1時間5分 10分
    猿田彦神社跡 11:15 1時間10分 15分 お山めぐりコースへ
    めがね岩 12:40 50分 10分 お山めぐりコース途中
    庚申山荘 13:40 宿泊場所
    行動時間合計 4時間40分 4時間 40分
    07/21 庚申山荘 05:15 55分
    庚申山(1892) 06:10 1時間15分 15分
    白山 07:40 45分 5分
    鋸山(1998) 08:30 25分 5分
    不動沢のコル 09:00 1時間 10分 ここで他の登山者と同行
    皇海山(2143) 10:10 1時間25分 35分 山頂で大休止
    鋸山 12:10 3時間55分 20分 六林班峠から小休止を数回
    庚申山荘 16:25 1時間25分 35分 他の登山者と別れ急ぎ下山
    登山口 18:25
    行動時間合計 13時間10分 11時間5分 2時間5分
    登山口~猿田彦神社跡

    一の鳥居に来るまでの旧県道?の所々に大きな落石が転がっているので、 カーブや道が狭くなっているところは落石に注意したほうがよい。 一の鳥居から先は谷間の沢筋をの道をたどるので、大雨や増水時にはこないほうがよい(当たり前か)。

    お山めぐり

    岩場には梯子や橋があり、鎖場のある岩場に少しは慣れている人ならば問題ないと思う。 梯子や岩が濡れいると滑りやすい。降雨時は避けるべき。 道が岩壁の直下や、岩の入り組んだ場所あるので落石の心配が大きい。 本社の見晴らし、が休憩場所にいい。

    庚申山荘

    庚申山荘は無人である。ポストに利用料金\2,000と宿泊名簿を記入して投入。 部屋は1Fに2部屋、水場、ロビー(大テーブル有、基本ここで食事する)がある。 2Fが大部屋1室である。布団は借りることができる。 トイレは外にあり近くに水場もある。

    庚申山荘~庚申山

    中盤から鎖や梯子が設置された急登が続く。本ルート序盤で一番疲れるところだった。 終盤は針葉樹の樹林帯の中を通過する。 山頂の標から少し先が開けていて、皇海山と続くむ尾根が展望できる。 本ルートでここからの景色が一番だと思った。

    庚申山~白山

    特に難所はなく、尾根道の登り下りを繰り返す。白山前の薬師岳付近まではあまり展望はなく深山の雰囲気だ。 鹿のフンや、熊の爪跡など見られる。 白山で少し休憩してこれから待っている急登に備えた。

    白山~熊野岳~鋸山

    南側の崩れた熊野岳への登りから、固定ロープ・鎖・梯子のある急登が鋸山まで続く。 ここからが本ルートの一番危険な区間だった。 熊野岳の崩壊地点と、剣ノ山への岩稜の梯子(梯子以外に足場がないから)が特に危険を感じた。

    鋸山~皇海山

    鋸山の山頂は展望がよい。庚申山と通ってきた尾根が見える。 不動沢のコルまでは、まずは固定ロープのある急坂の下りがある。 岩より土の多い斜面なので油断していると滑りやすい。 不動沢のコルから皇海山までは倒木が多く、避けるのに体力を使う。

    鋸山~六林班峠

    鋸山から六林班峠までの中盤~終盤は身の丈を越える笹藪の藪こぎである。登山道は隠れて先が見えない。 笹で隠れた倒木や段差のある足元に注意し、登山道から外れないようゆっくり進んだ。 踏み跡や目印が無くなったら、引き返すべき。

    六林班峠~庚申山荘

    峠から下った後、庚申山の尾根の中腹を延々と進む。山荘に着くまで沢が十数ヵ所あり越えていく。 山荘付近までの山道は、笹が張り出し、谷川に斜めになっている区間が多く、歩き辛く、油断すると谷川に滑る。 平坦な道のりだが、想像以上に疲れる。

    登山の写真

    【2013/07/20 初日(泊・庚申山荘)】

    一の鳥居

    ここから登山道らしくなる

    猿田彦神社跡

    お山巡りコース&庚申山荘&庚申山への分岐点.写真はお山巡りの看板

    お山巡り①

    右がカメ岩、中央がツリガネ岩. 通過した後振り返って見た

    お山巡り②

    こんな橋が数箇所ある

    お山巡り③

    こんな梯子が数個所ある

    お山巡り④

    馬の背から先、本社の見晴らし

    お山巡り⑤

    本社の見晴らしから北側の岩壁を見る

    お山巡り⑥

    鬼の髭すり.予想以上の保護っぷりに感心した

    お山巡り⑦

    めがね岩.鼻の穴に見える

    お山巡り⑧

    庚申の岩戸.合掌してから写真を撮る

    裏見の滝?

    庚申山荘へ向かう途中で.水量はない

    庚申山荘

    今日のお宿.まだ誰もいない

    庚申山荘 トイレ

    バイオトイレ.1回100円以上払いましょう

    【2013/07/21 2日目(庚申山荘~庚申山~皇海山~登山口)】

    庚申山①

    頂上の標.少し奥に展望がよい場所がある

    庚申山②

    これから進む皇海山へ通じる尾根が殆ど見える.ここからの景色が一番よかった

    薬師岳①

    庚申山からの尾根道、薬師岳にくるまで展望はあまりよくない

    薬師岳②

    鋸山が近くなってきた

    薬師岳③

    目前の尾根向こうは中禅寺湖だ

    熊野岳・手前①

    ここから先、鋸山まで固定ロープや鎖、梯子のある急登を繰り返す

    熊野岳・手前②

    鋸山と袈裟丸山は尾根伝い.左から、前・後・奥袈裟、最高峰、法師岳?

    鋸山①

    通ってきた尾根.中央のピークが庚申山

    鋸山②

    皇海山が近い.西への尾根が見えて平べったくなった

    不動沢のコル

    群馬県側からの登山者が多くなった.鋸山が槍ヶ岳っぽく見える

    皇海山

    遂に到着.大休止しないとこの先が辛い.なお展望は無い

    庚申山荘

    鋸山から先、疲れてまともに写真を撮ってない… ここから銀山平まで遠く感じた

    登山の雑記

     庚申山~皇海山の縦走を、庚申山荘の小屋泊の1泊2日の山行です。 初日は庚申山へは登らず、お山巡りをした後でそのまま庚申山荘へ直行です。 お山巡りでは、山道付近の奇岩や、幽玄な雰囲気を楽しむことができましたが、曇天のため視界が悪かったのが残念です。 山荘には私が一番乗りでした。 その後に山荘に集まった登山者は、単独者が4人、2~3人のグループが3組、 大学生の登山クラブの若者たちが7名ほどだったと思います。 無人の山小屋ですが、利用者は多いので、夜はトイレ(外)以外は怖くありませんでした。

     翌日、山荘の出発は私が最後でした。支度が遅いのだろうか…。 天気は終日、曇天でした。 この日一番の景色は、庚申山の山頂奥から見える、皇海山とそこへ続く尾根でした。 熊野岳から鋸山までは鎖のある岩場が連続し、緊張が続きます。 その後、不動沢のコル手前で、庚申山荘に泊まった他の登山者達に追い付きました。 その中で、私と近い年齢に見える青年2人と、老婦人2人の計4名に、庚申山荘まで同行することにしました。 4名ともこのルートは初めてということで、鋸山から先の笹の藪こぎは私が先頭で進みました。

     鋸山を下って平坦な尾根に出ると、背丈を越えるような笹藪の道が続きます。 木の根や倒木が隠れた、笹藪に見えない山道を慎重にトレースしながら進みます。 六林班峠から先は、背丈の高い笹藪はありません。この先、庚申山へ続く尾根の中腹を進む長い道のりは、 平坦ですが決して楽ではないのです。 それは、道が細く笹の根が隆起し、かつ沢のある谷川に傾斜していてとても歩きづらいからです。 濡れていれば滑りやすくやや危険な箇所もあるでしょう。 このような道を2時間以上歩くのは、想像以上に疲れ、歩くスピードが落ちます。

     庚申山荘で同行した登山者達と別れ、銀山平に着くころには、足の裏や膝が痛くなってしまいました。 けっこうな疲労や緊張を感じる山行でしたが、後半は同行者とゆっくり進めたので不安はありませんでした。 単独登山もいいですが、人と一緒に登る登山もたまにはいいな、と思いました。