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  • 旅日記TOP岩舟石運搬線岩舟石の資料館

    岩舟石運搬線 ~岩舟石の資料館~

    岩舟石の資料館

     岩船山の麓、岩舟駅前から右手に位置する資料館。 隣には見晴らしのよい兜山公園があり、 公園から高勝寺の参道石段まで、人車鉄道跡の歩道などあります。

    【 地図 】

    資料館は岩舟駅前から右手に。高勝寺参拝の際はぜひ見学に寄りたい。

     岩舟石の資料館。 この施設の外観は、岩舟石造りのお洒落な洋館で、昭和6年 (1931) に建築。 もとは川島石材の事務所。 採石の最盛期には、ここまでトロッコで石を運び、トラックや両毛線の貨車に積み込んだそうです。 そして現在、貴重な建物と岩舟石の資料を見学できる施設となりました。

    岩舟石の資料館-見出_01 【01】資料館の外観。建物全体に岩舟石が使われ細かな装飾も施されている。 内装もお洒落で、建築費用はかなりの高額だったらしい。 建築当時は不況で、地元の石工たちの救済措置を兼ねていた。
    岩舟石の資料館-見出_02 【02】展示資料、最盛期の川島石材の様子。 上の写真に事務所 (資料館) と隣の建物が写っている。
    岩舟石の資料館-見出_03 【03】兜山公園からの眺め。資料館の隣の建物の上には、石を運んだトロッコのレールが残る。 両毛線沿いにはサイロの支柱の一部が残る。
    岩舟石の資料館-見出_04 【04】展示資料、岩舟石の歴史年表。

    軽便鉄道と人車鉄道の資料

     岩舟石を運んだ内務省の軽便鉄道と、民間の人車鉄道。 双方の位置が分かり、痕跡を見つけることができたのは、この資料館のおかげです。 以下、展示資料のうち鉄道の位置を示した地図と、航空写真を紹介。 航空写真は軽便鉄道の位置が分かるもので、 建設省地理調査所 (国土地理院) が昭和9年 (1934) 頃に撮影したものらしいです。

    岩舟石の資料館-見出_01 【01】軽便鉄道と人車鉄道の位置を示した地図。 現在のゴルフ場の手前の集落までは並走し、交差した後に東西に分かれていく。
    02 岩舟石の資料館-_02

    軽便鉄道、星宮神社の横にあった集積場での写真、機関車が写っている!

    03 岩舟石の資料館-_03

    航空写真、岩船山と現国道50号線のあたりまでの範囲

    04 岩舟石の資料館-_04

    先の航空写真の部分拡大、両毛線から星宮神社まで、軽便鉄道の跡が分かる

    05 岩舟石の資料館-_05

    航空写真、現ゴルフ場手前までの範囲、 加筆して赤が軽便鉄鉄、緑が人車鉄道

    06 岩舟石の資料館-_06

    航空写真、現ゴルフ場から渡良瀬遊水地まで、軽便鉄道を加筆

    07 岩舟石の資料館-_07

    先の航空写真の遊水地部分を拡大、加筆、軽便鉄道と水路の跡が分かる

    08 岩舟石の資料館-_08

    栃木県立文書館が敢行した「栃木の人車鉄道」より岩舟人車鉄道

    09 岩舟石の資料館-_09

    岩舟石、凝灰岩の一種で角礫を多く含んでいるのが特徴

    関連情報

    少遠景の記録

    [3] 大谷石の文化財めぐり  :栃木県の宇都宮市で産出される大谷石の文化財 (日本遺産) を巡る
    [4] 村檜神社のスギ     :岩船山と同じ旧岩舟町の地区にある古社、立派な大スギが3本もある