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  • 旅日記TOP丸森町の猫神様めぐり(TOP)三峰神社石碑

    丸森町の猫神様めぐり「三峰神社石碑」

    [碑27] 三峰神社石碑

     丸森町の北西部、阿武隈川沿いに広がる山間部。 この地域の最高峰、次郎太郎山 (530m) の西山麓に位置し、 阿武隈駅と東に接する廻倉地区。 この山里の猫神様は、三峰神社で祀られています。

     当社は元々、養蚕とネズミ除けの神様として信仰されていた、猫神社であったそうです。 平成18年 (2006) に再建する際、近くの山頂に祀られている三峯神社の里宮となり、 周辺にあった不動尊や天神などと共に合祀されました。 古い奉納物には明治15年 (1882) に奉納された旗があり、 これには猫の足跡がついているそうです。

     なお、参拝時 (2021.11)、境内と周辺の道路は少々荒れた状態でした。 原因は台風による土砂崩れが発生した地域のため。 詳細は後述します。

    [碑27] 三峰神社石碑-見出_01 神社から下の道路に面した参道入口。標識と赤鳥居が目印。
    [碑27] 三峰神社石碑-見出_02 三峰神社のすぐ前には、山腹を覆う砂防ダムの列。2021年9月に完成したばかり。 ここは令和元年東日本台風による被害、大規模な山腹崩壊が発生した跡地である。
    [碑27] 三峰神社石碑-見出_01 三峰神社の境内入口。
    [碑27] 三峰神社石碑-見出_04 社殿正面。
    [碑27] 三峰神社石碑-見出_05 社殿の右手前にある猫碑と石仏。
    [碑27] 三峰神社石碑-見出_06 石仏。摩利支天だろうか。
    [碑27] 三峰神社石碑-見出_07 [碑27] の正面。
    [碑27] 三峰神社石碑-見出_08 [碑27] の正面。画像加工、輪郭を上書きして強調。

    廻倉地区の台風被害について

     令和元年東日本台風により、丸森町は甚大な被害を受けました。 宮城県内でも特に降雨量の多かった地域。 総雨量で最大を記録したのが、大内地区の観測所で612mm。 廻倉地区と接する笠松地区の観測所でも560mmと多い。 平野部では複数の河川が決壊。 市街中心部も洪水に遭いました。 洪水については被災した [碑16-17] 天神社 のページで言及しましたのでご参照ください。

     丸森町が受けた台風被害は洪水だけではありません。 山間部では土砂崩れも多発していました。 特に廻倉地区での被害が大きく、2箇所で大規模な山腹崩壊が発生。 そのうち1箇所が三峰神社の目の前。 上記2枚目の写真です。 真新しい砂防ダム (2021年9月完成) の列に覆われた広大な山腹。 この規模が崩壊し、大量の土砂・岩・植林が下の町道まで流下。 ここから少し南でも起こった山腹崩壊箇所 (子安) では、家屋の流出も起きました。

     台風による被災により、廻倉地区の方々の生活は、大きな変化を強いられました。 道路寸断や避難指示により、家に戻れない期間も長かったか。 自分と家族の安全と生活の維持が最優先。 こんな時期、神社の管理まで行うのは大変なことでしょう。 丸森町の山間部に訪れてみて、まだ台風の被災から復旧するには、 多くの援助を必要としていることが分かりました。

    基本情報

    [碑27] 三峰神社石碑

    ■石碑情報 :( 番号 / 造形 / 高さ / 年代 )
           ---------------------------------------------------
           [碑27] / 座像・浮彫 / 36cm / 文久2年 (1862)
    ■所在地  :宮城県伊具郡丸森町廻倉
    ■施設   :三峰神社
    ■アクセス :車、東北道・国見ICから約19㎞、常磐道・新地ICから約24㎞
           鉄道、阿武隈急行・阿武隈駅から約2㎞
    ■駐車場  :なし、下の鳥居がある道路付近に路肩駐車など

    地図上に示した位置に社殿。下の道から歩いて登っていく。 周辺は道路工事などにより通行止めとなる場合あり (2021~2022年度中)。