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丸森町の猫神様めぐり「天神社石碑群」
[碑16-17] 天神社石碑群
宮城県で最大のイチョウ巨木 「丸森のイチョウ」から県道45号線を600mほど南下したところに、中島天神社はあります。 境内には2基の猫碑。 [碑16] 1号碑は文字のみのもので、年代は文化7年(1810)。 これは丸森の猫碑群の中で、年代が分かっているものでは最古の猫碑です(2017年時点)。 残りの [碑17] 2号碑は、香箱座りで伏せているような姿の猫像が刻まれています。
最後に、天神社が洪水の被害に遭っていたことについて。 令和元年東日本台風にて、丸森町は宮城県内で最大の降水量を記録。 県内で特に被害の大きな地域となりました。 2019年10月12日から翌日にかけて、 1時間あたりの最大降水量は、丸森地区で60㎜、大内地区で77㎜。 24時間あたりの降水量は、丸森地区で427㎜、大内地区で612㎜にも達したそうです。 町内を流れる河川は複数個所が決壊。 内川は10箇所、新川は4箇所、五福谷川は4箇所。 合計18箇所も決壊。なんということだ…。 内川は最大で降雨前から約8.7mも水位が上昇したそうです。 河川沿いの平野部では広範囲が冠水したため、 特に丸森地区で被害甚大。 床上浸水した479戸のうち、全壊が44戸、残りの殆どが半壊か大規模半壊してしまったそうです。 天神社は内川と五福谷川に挟まれた平野部に位置。 2つの河川の決壊箇所にも近いため、ここも被害の大きかった地域。 社殿は浸水と流出物より損傷。痛んだ境内の杉木立は全て伐採。 境内を覆った土砂の下に2基の猫碑は埋没。 後に氏子の方々が奮起、ボランティアの方々の協力も得て復旧。 社殿横に掛けられた、たくさんの新しい絵馬を見て胸が熱くなりました。
基本情報
■石碑情報 :( 番号 / 造形 / 高さ / 年代 / ) ------------------------------------------------------------- [碑16] 1号碑 / 碑文のみ・線刻 / 34cm / 文化7年 (1810) [碑17] 2号碑 / 座像・線刻 / 33cm / 安政5年 (1858) ■所在地 :宮城県伊具郡丸森町中島 ■施設 :天神社 ■アクセス :車、東北道・国見ICから約27㎞、常磐道・新地ICから約14㎞ 鉄道、阿武隈急行・丸森駅から約5㎞ ■駐車場 :駐車場なし
■丸森町ホームページ :令和元年東日本台風の被害と復興の情報が見られる ■日本財団ホームページ:丸森町での台風被害の復旧・復興の現地レポート多数 ■丸森のイチョウ :近くにある宮城県で最大のイチョウ
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