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    34札所・水潜寺

    札所について

    札所番 第三十四番札所 山号・寺号 日沢山 水潜寺
    宗派 曹洞宗 御本尊 千手観世音菩薩
    来歴・伝承 秩父札所巡りの最後となる水潜寺は、 秩父三十四観音霊場、日本百観音霊場の結願所でもある。 本尊の千手観音像は伝教大師の作成と伝えられる。 昔、旅の僧の指示で村人が観世音を信仰し、大旱魃(カンバツ)から救われ、 水が湧き出て豊作となった。これが寺の草創である。 結願したら観音堂の奥ににある「みずくぐり」の岩屋で身を清め、 長命水をいただいた後に俗世に帰るのが習わしであった。
    萬代の 願いをここに 納めおく 苔の下より いづる水かな
    補足 他の札所の場所はトップページの 34札所全体図 を参照。
    境内には本堂(観音堂)と讃仏堂(納経所)の他に、百観音結願堂、仏足堂がある。 本堂には、本尊の千手観音像と、西国の象徴として西方浄土の阿弥陀如来、坂東の象徴として東方瑠璃光世界の薬師如来の三尊が祀られている。 本堂前には、百観音御砂という足形がある。 この上に立ち(土足厳禁)、本堂の三尊を拝めば、日本百観音巡礼の功徳が得られるといわれる。
    所在地 埼玉県秩父郡皆野町下日野沢3522
    地図・水潜寺

    札所の写真

    入口。参拝順路では右側の道へ進む。
    本堂。2011年9月。百観音御砂の上で札所最後の参拝をした。
    観音堂。2014年9月。12年に一度の午(ウマ)歳の総開帳のとき。御本尊の観音像を安置した厨子の扉が開かれ、 観音像と繋がった5本の紐が回向柱に結ばれている。 この柱に触ることで、観音様との御縁を結ぶことができるという。
    御本尊と繋がった回向柱に近づき、そっと触れる。 12年に一度の午歳に御開帳するのは、馬が観音様の眷属(ケンゾク)であることに因んでいるそうだ。
    本堂の左奥に、水くぐりの岩屋が見える。昔、結願の儀式を行った神聖な場所だ。 (○枠が穴と思われる場所) この岩屋から湧いている水が長命水である。
    本堂の側面(左側)にある額。「札立峠」 大干魃の折、不思議な僧が現れ、「湗甘露法雨」の札を立て霊験で峠に滝を湧き出させた。 僧がこの場を百番巡礼の結願所にせよと告げ、雨を降らせて消えた。
    社務所のある讃仏堂。ここで最後となる御朱印を頂く。
    讃仏堂の左側にある百観音結願堂。
    百観音結願堂の左側にある仏足堂。
    札所最後の御朱印。札所巡りによって、心の澱を神仏に禊いで頂けた。水潜寺の歌が心に沁みた。
    「萬代の 願いをここに 納めおく 苔の下より いづる水かな」