旅日記TOP / 工場鑑賞:鹿島臨海工業地帯 (2)-(2012.01)
鹿島臨海工業地帯 (2)-(2012.01)
(写真「石油化学施設と発電所の大煙突」)
港公園の展望台
まだ日没前の明るいうち(15:30頃)に、中央航路の中心にある港公園にやってきました。 ここの展望台からの景色は抜群です。工場鑑賞のために建てられた展望台のようなものです。
展望台の上は相変わらずよい眺めで、広い製鉄・石油のコンビナートが広がっています。 去年の震災(2011年3月11日の東日本大震災)前の約2年前とほぼ変わらない景色でした。 震災時、震度5強の地震のあとで、5m以上の津波が押し寄せてきましたそうです。 岸壁は所々ひび割れ陥没し、コンビナートの各施設は損傷のため、何カ月間も復旧で操業を停止した施設があったそうです。 鹿島港の製鉄・石油・飼料のコンビナートでは、製品原料や電力を共有しあって稼働しているので、中核となる施設が損傷すると、 他の施設でも操業が困難になります。 (北の鹿島市側は新日鐵住金さん、南の神栖市側は鹿島石油さん・三菱化学さんの施設が特に大規模) 震災時には職員の避難に2次災害など防ぐ応急処置、そして大きな余震が続く不安な状況の中で平常稼働に向けての復旧作業が続けられた。 どの企業の職員の方々も、心身を削る過酷な時間に耐えてこられたのでしょう。 日本産業の根幹を支える地域の一つであり、企業間の施設で電力や製品原料やインフラを共有し合うコンビナートです。 復旧には企業利益の為だけでない職員の方々の献身があったことでしょう。 震災前とほぼ変わらない景色を見て、胸が熱くなりました。
中央航路の景色
港公園を後にすると時刻は16時を過ぎ、西日に赤みが差してきました。 まだ日没前まで時間があるので、前回の訪問で夜景を撮ろうと決めた場所(砂山緑地から石油化コンビナートの夜景を)に向かわず、 中央航路の岸壁の神栖市側に来てみました。
夜の石油化学工業地帯
時刻は17時を過ぎ、暗くなってきました。そろそろ夜の工場を撮影開始です。 前回の訪問で確かめた場所、三菱化学さんの石油化学工場を前に、鹿島北共同発電さんの大煙突がよく見える場所、 砂山緑地の公園の丘の上に行きます。 公園に着くと周辺は真っ暗です。遠くに工場施設群の照明が見えます。 他に誰も居ません。誰か居たら怖いです、何をしているのやら…?。 公園には公衆トイレがありますが、暗くて不気味だったので、小用はコンビニまで我慢を決意し、撮影を始めます。 駐車場から公園の丘の上に登っていきます。真っ暗なので足元を照らすライトは必須です。 丘の上は林になっていて、迂回して駐車場から公園の反対側に出ると、視界が広がります。 そして、期待通りの光景が広がっていました。
終わりに
3回目の工場鑑賞は、鹿島臨海工業地帯の再訪問で、夜の工場を鑑賞をすることができ、 より鹿島の魅力を感じるようになったのでした。 広い工業地帯で、もっと多くの鑑賞スポットがあるはずで、朝、昼、夜と時間帯によって印象も変わるはずです。 これからも何回も訪れることになるでしょう。 次回の鹿島臨海工業地帯の訪問では、近くにある有名な文化遺産、鹿島神宮への参拝もします。
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