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  • 旅日記TOP黄葉で飾る寺社巡り(02) ~飯能市・高山不動~

    黄葉で飾る寺社巡り ~御神木の大イチョウ~ (02)高山不動

    黄葉で飾る寺社巡り ~飯能市・高山不動~

     高山不動は標高600メートルの山中にある山寺で、 奥の院のある関八州見晴台を巡る登山コースが人気の場所で、 私が訪れたときは車での訪問者よりも、ふもとから登って来た登山者が多かったです。 付近には比較的に人気のある山では伊豆ヶ岳などがあります。 高山不動は真言宗智山派の寺院で、院号は常楽院といいます。 創立は白雉5年(654頃)に長覚坊上人の開山とされ、 御本尊の軍荼利明王像は行基菩薩の作と云われています。 本堂の前の広場の斜面に立つ名物の大イチョウは、長覚坊上人のお手植えと云われます。
     さて、大イチョウの他の見所は、武骨で荘厳な雰囲気の山寺らしい本堂と、モミジの紅葉も美しいこと、 そして関八州見晴台からの展望でしょうか。しかし、私は訪問後に関八州見晴台の存在を知ったので 展望の写真はありません。なんてこったい。5月の新緑か、また11月の晩秋に再来したいです...。

    国道299から車で林道をアクセスするルートと、徒歩で山道(①②③)を進むルートを地図中に示した。 車で進む長沢側沿いの林道は狭いので対向車や路肩に要注意。 山道のルートは登山ガイトの地図を参考にしたものなので正確ではない(更に通ったこともない)。
    飯能高山不動01 高山不動の本堂を左(西)から見た観。武骨で重厚感溢れる造りだ。山形の出羽三山の注連寺を思い出す。
    飯能高山不動02 本堂前の広場の急斜面に立つ大イチョウ。私の好きなアングルから。鍾乳石のような巨大な気根が垂れている。 参道が狭く広角レンズ(24mm以下)でないと収まらない。

    以降、駐車場から境内まで歩きまわりながら取った写真17枚を並べますのでご覧ください。 地図中の駐車場から本堂前の広場までは5分あれば着くと思います。

    飯能高山不動03 駐車場。左に進めば(一般車両進入禁止)すぐに大イチョウの前に出る。 右奥に道沿いにしばらく進めば関八州見晴台があったのに、知らなかったことが悔やまれる...。
    飯能高山不動04 駐車場から少し進んだ先にある三輪神社。神社の後に立つ大きめのイチョウも黄葉していた。
    飯能高山不動05 イチョウの真下まで来た。ここからイチョウ沿いの階段を登って本殿前の広場まで進んでいく。
    飯能高山不動06 イチョウの根元には地蔵尊が。イチョウの巨木に見られる気根(ツララのように垂れさがる枝)は、女性の乳房に例えられ、 寺社にある大イチョウは子育ての信仰の対象となる。この大イチョウもそうなのだ。
    飯能高山不動07 本堂前の広場。イチョウの落ち葉が見事だなーと眺めていたら、奥に赤い一帯が。モミジの落葉なのだ。
    飯能高山不動08 紅葉は期待していなかったので嬉しい驚き。イチョウの黄葉よりこっちの印象が強いくらいだ。
    飯能高山不動09 赤から黄までの深い色調の段階があって面白い。地面が濡れていなければ、寝そべって写真を撮ったかもです。
    飯能高山不動10 落葉が大量に積もっているが、大イチョウはまだ青葉を残していた。日当たりの悪い部分の色付きは遅いのだろう。 ちなみに大イチョウは雄木なので実は生らない。
    飯能高山不動11 広場から本堂への階段。急傾斜で石段の幅が狭いので下りは慎重になる。
    飯能高山不動12 階段の本堂の直下。階段の途中で写真を撮る場合は、他の人の通行や足元に注意して下さい。 ここで転んだら大変だ。
    飯能高山不動13 本堂前から左(西)の観。水洗のおトイレがあり大変助かる。後で気付いたが飲料の自動販売機もあって驚いた!
    飯能高山不動14 本堂内の正面(拝殿)。参拝後に、おみくじを引いたら小吉で、女性に縁なしって書かれてました。・・・フォローがないよ!
    飯能高山不動15 本堂内(拝殿前)には「おびんずる様」の座像。微笑のよいお顔。
    飯能高山不動16 本堂内(拝殿前)の左には、素朴な大黒様?が祀られている。
    飯能高山不動17 本堂内(拝殿前)で見上げれば、太い梁がいくつも交差している。これらで大きな屋根を支えているのだ! ここに興奮。
    飯能高山不動18 本堂内(拝殿前)の右には、弓と矢の奉納額がある。的を射る=願い叶う、っていう縁起物か。
    飯能高山不動19 本堂から下の広場を見下ろした観(正面でなく少し東寄りから)。黄と赤に染まっている。 しばらく眺めていると、ふりかけの「のりたま」を連想していた。

    おわりに

    以上、黄葉で飾る寺社巡りは終わりです。2社しか巡ってませんが・・・でも、 埼玉県で見応えのある大イチョウの2TOP(※自己評価)のあるお寺、と云う事でご勘弁を。 今回はマイカーで半日かけて巡ったのですが、電車やバス利用では時間的に厳しいでしょう。 東松山の正法寺は、県道と隣接し、バス亭も近いのでアクセスは容易です。 それに比べて高山不動のアクセスは不便です。 登山で訪れる意気の人を除きますが、山奥のためバスは不通で、マイカーで訪れる際も 細く路肩の弱い林道を通るため少々事故のリスクを伴いますのでご注意ください。 本日記がお出かけの際のご参考となれば幸いです。