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    夏祭・天王様 ~迫力の人形や提灯の山車~ (2014/07)

    埼玉県久喜市の夏祭・天王様は、毎年7月12日と18日に行われる、旧久喜町の鎮守である八雲神社の祭礼です。 天王様は約230年の歴史深い祭りで、 天明3年(1783年頃)の浅間山の大噴火による災害(農作物の凶作などの被害)から 立ち直るため、祭礼の山車を曳き廻して豊作を祈願したのが始まりとされます。 山車は、昼は人形や社殿で飾られ、夜は、500個もの提灯で飾られます。 以前から気になっていたこの祭、粋な顔役や若衆達から、夏の暑さに負けないパワーを貰いました。
    (※昼のみで夜は訪れていません)

    天王様 7月12日(昼)

     天王様の山車の曳き廻しは、八雲神社御仮屋の前に集合してから始まります。 神主様による祈祷、主だった重役の方々の挨拶の後です。 その後、山車は以下の地図上のルートを重点的に曳き廻されるようでした。 (往復して通ったりもする) 12日の昼頃(私が居たのは12時から14時まで)は、予想したほど人で混雑せず、 屋台もあまり設置されていませんでした。クライマックスは、提灯山車の出現する夜からか、 18日からなのでしょう。
     山車は、八雲神社の山車(神輿を台車に乗せたもの)以外に8台あり、 市街中心部の各地区で管理しているもので、以下の8台を見かけました。 精巧で凛々しい顔に、豪華な装飾が施された立派な人形と山車です。 12日の昼頃は、織田信長、日本武尊、神武天皇、素戔鳴尊(東)、の人形山車は見かけず、 18日に全てが揃っていました。なお、東一の地区の山車は人形は無かったようです(詳細は不明)。

    【 地区(旧名)毎の山車と人形 】
      本壱・・・素戔鳴尊(スサノヲノミコト)
      本二・・・武内宿禰(タケノウチノスクネ)
      本三・・・神功皇后(ジングウコウゴウ)
      仲町・・・織田信長(オダノブナガ)
      志ん一・・日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
      志ん二・・神武天皇(ジンムテンノウ)
      東・・・・素戔鳴尊(スサノヲノミコト)
      東一・・・不明(修繕、制作途中?)

    【 徒歩で山車を追いかけたルートの地図 】

    7/12、7/18に、徒歩で山車を追いかけたルート.ルート内は車輌進入禁止(自転車も)である。 両日とも滞在時間は12時から14時の間。 地図の出発地点は、八雲神社御仮屋があり、山車はここに集合してから市内を曳き廻される。 山車の進路を妨げるような撮影は厳禁だ。
    天王様提灯0101 仲町の団員の皆様が山車を曳いて八雲神社御仮屋へ。仲町では織田信長の人形を管理している。 この日は、昼から提灯山車のモード。 昼は人形山車、16時以降から、提灯山車へモードチェンジするのだ! 私は昼間しか来れなかったのに、 提灯山車が見ることができて感激!
    天王様提灯0102 近づいてきた! 全ての山車は、台車から上は水平に回転できる機構になっている(砲塔のような感じ)。 夜に輝く提灯山車はさぞ華やかなことだろう...。来年は夜に見に来たいものだ! ・・・向いの店、天才ホルモンが気になる。

     (以降、写真が多くなるので、一覧で表示&ビュワーで拡大表示&閲覧するようにしています)

    01:本三の山車 天王祭山車01_03

    神功皇后の人形.兄さんの背中がカッコイイ.集合前の準備中

    02:本三の山車 天王祭山車01_04

    神功皇后の人形.天王様の紅一点.凛! 山車や人形の維持管理は大変だろう

    03:本二の山車 天王祭山車01_05

    武内宿禰(タケノウチノスクネ)の人形.集合前.既にお囃子が始まっている

    04:本二の山車 天王祭山車01_06

    武内宿禰の人形.揺れる山車の櫓の上は危険だがカッコイイ

    05:本壱の山車 天王祭山車01_07

    素戔鳴尊(スサノヲノミコト)の人形.ロープを使えば大勢で曳けるのだ

    06:本壱の山車 天王祭山車01_08

    兄さん達、カッコイイ!.山車は市内の街灯や電線に届く高さだ

    07:八雲神社御仮屋 天王祭山車01_09

    遠巻きから集合しているところを眺める.まだ屋台の殆どは設置されていない

    08:八雲神社御仮屋 天王祭山車01_10

    集合して散開した後で撮影.奥の神輿は18日に動かす.礼拝しました

    09:交差点② 天王祭山車01_11

    八雲神社御仮屋から散開、地図上の交差点②.ハンコ屋は地で祭モードな看板

    10:交差点② 天王祭山車01_12

    本壱、本二、本三の山車が集まって交差点で広がり始めた.何が始まる?

    11:交差点② 天王祭山車01_13

    山車が向かい合った! いい眺めだ! しばらくして背後からも山車の気配が...

    12:交差点② 天王祭山車01_14

    仲町の山車(織田信長ではなく提灯モード)も来る!

    13:交差点② 天王祭山車01_15

    4台(本壱、本二、本三、仲町)の山車が向かい合う!(背後に本壱)

    14:交差点② 天王祭山車01_16

    昼でも提灯山車が見れてよかった~! (昼も12日は提灯山車が出るのは通例?)

    15:交差点① 天王祭山車01_17

    志ん一、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の山車も提灯モード.提灯の竿を持った姉さんカッコイイ

    天王様 7月18日(昼)

     天王様の2日目、18日です。この日は金曜日の平日でしたが、大勢で賑わっていました。 屋台も主だった通りに隙間なく並んでいます。 この日は、八雲神社御仮屋に集結した直後に、久喜駅西口のロータリーで再集結しました。 全ての山車が一同に会し見渡せるのは壮観でした。お昼の休憩時間にそっと仕事を抜け出して 見に来るだけの甲斐はあります(埋め合わせは残業で…)。 12日の昼には見ることができなかった、仲町の織田信長、志ん一の日本武尊、志ん二の神武天皇、 東の素戔鳴尊も揃っています。なお東一の山車だけ人形を乗せていませんでした(詳細は不明)。

     なお18日は動画を撮りました。動画はyoutubeにUPしており、総再生時間は7分程です。 お時間ありましたらご覧ください…。

    【 18日の動画 】

    久喜駅西口のロータリーと、県道146・中央公民館前での撮影。総再生時間は7分程。 一眼レフカメラの動画モードでの撮影にて。 若衆による曳き手の掛け声、笛・鉦・太鼓のお囃子、山車の軋む音。下手な撮影ですが臨場感が少しでも伝われば幸いです。

    以降は、写真の一覧です。4枚目からは一覧&ビュワー表示としています。

    天王様0201 八雲神社御仮屋の前にて。来賓や市の重役(役員、山車の地区のリーダー)が集まり、 神主様による祈祷や各位の挨拶が行われる。部外者の私は道の隅から遠巻きに見ていた。 後で仮屋内の神輿は台車の上に乗せられて、山車と一緒に市内を曳き廻される。
    天王様山車0202 八雲神社御仮屋の前に集結した志ん二の神武天皇の山車。 12日の昼には見かけなかった。なお、雨が降り出しそうな天気なので、山車の所々にビニールが被せられていた。 山車の人形の頭は、電線に届きそうな高さだ。
    天王様山車0203 神武天皇の人形の拡大。初代天皇となった英雄だ。左手の弓に八咫烏(ヤタガラス)?が止まっているので、 神武東征の装いを再現した意匠だと思われる。必勝の構え。

     (以降、写真が多くなるので、一覧で表示&ビュワーで拡大表示&閲覧するようにしています)

    01:仲町の山車 足利最中02_04

    織田信長、一番若い人物(時代が)の人形だ.竜の彫り物が見事

    02:仲町の山車 足利最中02_05

    殿の拡大.顔の造形が精緻.天下布武のポーズ(想像)

    03:志ん一の山車 足利最中02_06

    日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の人形.写真は地図の光明寺・入口でのもの

    04:志ん一の山車 足利最中02_07

    若々しい表情に俊敏そうな構え.被って片手でまくった薄衣がオシャレ

    05:東の山車 足利最中02_08

    素戔鳴尊(スサノヲノミコト)の人形山車.木目の見える山車の彫り物がよい

    06:東の山車 足利最中02_09

    猛々しい表情のスサノオ.邪気を払ってくれそう.後ろの兄さんもカッコイイ

    07:久喜駅西口前 足利最中02_10

    駅前のロータリーに集まって来た.正面は志ん二・神武天皇

    08:久喜駅西口前 天王様山車02_11

    駅側からの眺め.山車は高く奥の歩道橋下は通過できない

    09:久喜駅西口前 天王様山車02_12

    タクシー乗り場から.関係者以外は山車の輪に接近してはならない

    10:久喜駅西口前 天王様山車02_13

    みんな揃った! 向かい合った! お昼のクライマックス?

    11:久喜駅西口前 天王様山車02_14

    中央に八雲神社の神輿を囲んで8台の山車が勢揃い!

    12:久喜駅西口前 天王様山車02_15

    タクシー乗場の舞台にて.狐面?の役者とお囃子.こっちも見逃せない

    13:交差点② 天王様山車02_16

    この後で山車は光明寺前に移動していった.おじさんの背中が渋カッコイイ

    終わりに

    埼玉県久喜市の夏祭、天王様。12日と18日の2日間を楽しく見物することができました。 豪華で迫力ある山車の行進は、平日でも見に行く甲斐は十分にある見ごたえでした。 来年は夜に訪れて、赤く輝く提灯山車を眺めたいものです。 久しぶりに祭を見て興奮し、老若男女が協力し合う地域に根ざしたイベントは 平和的で良いものだな、と思いました。 隣人に優しく、若者が元気で、お年寄りが敬われ、伝統が受け継がれる、美しい光景です。 私も敬遠していた地元のお祭りに参加してみようかな…。