丸森町の猫神様めぐり「愛敬院石碑」

[碑24] 愛敬院石碑

　丸森町を代表する修験道の古刹、駒場瀧不動尊。 内川の上流域、巨岩奇石が連なる美渓に開かれた霊場です。 猫碑は立派な仁王門の手前にあります。 寺伝によると創建は平安時代の嘉祥3年（850）。 慈覚大師が奥州巡錫の際に当浄地を見出し、 不動尊像を刻み岩窟に祀ったのが始まりと伝わるそうです。
　なお、元々の愛敬院は [碑20] のある石羽街道古碑群のところに在ったお寺。 廃寺となった後に別頭寺であった当山が引き継ぎ、 駒場瀧不動尊愛敬院と呼称するようになりました。

丸森町の有形文化財である立派な仁王門。 文政年間（1818～1830）の頃、村の世話人であり義民と称えられた菊池多兵衛により寄進されたという。

仁王門の右手前に並ぶ石碑群の中に当猫碑はある（矢印の位置）。

猫碑正面。着生したコケ類と地衣類で顔以外の輪郭が姿がよくわからない。

猫碑正面。画像加工、輪郭を上書きして強調。

愛敬院の境内は美しい。特に内川沿いの渓流の眺めが素晴らしかった。 巨岩奇石のならぶ仙境のような景観。この地が霊場とされた由縁だろう。 境内の内川沿いは不動尊公園としても整備されている。

基本情報