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  • 旅日記TOP工場鑑賞:安中市の亜鉛工場 (2010/12)

    安中市の亜鉛工場(2010/12)

    工場鑑賞の旅、第2回目。行先は群馬県の安中市にある東邦亜鉛さんの工場です。 この工場では、鏡の鏡面や、工業製品のメッキ塗装等に使われる亜鉛を化成しています。 第1回目に訪れた鹿島臨海工業地帯とは違って内陸部の丘の斜面に建つ工場です。 丘陵の斜面に立体的に高密度に建てられた工場はまるで要塞のようでした。 今回は初めての夜景撮影に挑戦してみました。 クリスマス目前の夜に独り工場の写真を撮る私。行き帰りの長い車の運転中に考える事はある…。
    (写真「東邦亜鉛さんの工場」)

    東邦亜鉛の工場

    今回の工場鑑賞の地は、群馬県は安中市です。 JR新越本線の安中駅からすぐ南側の丘陵に、東邦亜鉛さんの工場が建っています。 撮影場所は安中駅の駅舎の中と、県道217号線のJR新越本線を越える陸橋の付近の歩道、の2個所を選びました。 駅から降りてすぐ、というか既に駅の中から工場が見られるという素晴らしいロケーションです。

    東邦亜鉛の工場は安中駅の南丘陵に建つ。丘陵に建っているおかげで雛段のように構造がよく見えるがはうれしい。

    まず安中駅からの撮影を始めようと駅舎に入ると、駅員さんに「貨物列車を撮りに来たのか?」と聞かれました。 貨物列車?…どうやらこの駅には東邦亜鉛さんの工場と専用路線で繋がっていて、 亜鉛の原料などを運ぶ貨物列車を目当てに鉄道ファンの方がよく訪れるそうです。機会があれば見てみたいものです。 駅舎のホームからは、すぐ目の前に工場が迫っています。丘陵の斜面に建てられているため、山の要塞のような威容です。 上から下へ工程が流れていくのでしょうか。亜鉛の精錬、成形、保管、のような。

    駅舎から見た工場。何故か既視感が。某SF風RPGのダンジョンだったか。
    右奥が原料の保管、左奥で精錬、中段で加工・成形、下段が製品保管の倉庫だ!、と勝手に想像してみる

    次に駅の外に出て撮影してみます。工場の建つ丘陵の後側に回ってみたり、工場の正面入口に近づいたりしましたが、 思うような写真が撮れません。そして最終的に辿り着いた撮影場所が、県道217号線の新越本線の上を通過する陸橋の上です。 歩道が設けられていて歩いてこられます。視点が高いので展望が良いです。 歩道の横にある県道から下に降りる階段を撮影場所にしました。

    県道217号の陸橋横の歩道から降りる階段から。黄色い円筒形はガスホルダーのように見える。

    夜の工場

    日中の撮影が済んだら今度は夜景の撮影です。17時頃まで時間を潰し、再び安中駅舎と、県道217号横の階段に訪れます。 最初に安中駅舎。ホームに利用客が居らず、時刻表を見て当分電車が来ないのを見越して、三脚を利用して撮影しました(※日中は未使用です)。 夜の工場は昼間より活動的に見えます。施設のパーツが、外部や内部の照明で暗い空間から、濃い影を作りながら浮かび上がります。 昼間より冷えて喧騒が静まった空気が、微かな鳴動を伝えてきます。 眺めていると、目覚めた巨大な機械仕掛けの城の中で秘密道具が造られている、そんな想像が膨らみます。

    露出補正などの調整で実際より明るくしている。夜の工場はミステリアスだ。
    県道の陸橋部分にある階段から。工場の入口を照らすスポットライトが明るくて、ぼやけてしまった。

    終わりに

    こうして内陸部の工場鑑賞と、初の夜景の撮影が終わったのでした。 満足できる写真は撮れませんでしたが、夜の工場を見れた事に満足することができました。 鹿島臨海工業地帯のような広大な工場ではありませんが、十分に大きく魅力を感じられ、かつ1つの場所に集中でき、 前回より密度の高い鑑賞をで来たと思います。 工場に限らず、以後は夜景を撮影するようになりました。街の夜景や、夕陽、朝陽などです。