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    大中寺の巨木(スギ&モミジ)

    巨木の写真

    大中寺の巨木01
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    巨木の詳細

    巨木の名前 大中寺の巨木 樹種 スギ(杉)&モミジ(椛)
    幹周/樹高 大スギ(井戸): 5m? / 40m?
    大モミジ   : 4m? / 10m?
    推定樹齢 大スギ(井戸): 不明
    大モミジ   : 不明
    保護指定 不明 撮影日/天候 2015.01.04 / 晴
    所在地 栃木県栃木市大平町榎本(大中寺)
    アクセス
    東北自動車道・栃木IC       :距離9.5km
    東北自動車道・佐野SAスマートIC :距離9.7km
    電車 大平下駅(両毛)   :距離2.2km
    新大平下駅(東武日光):距離3km
    備考 登山口の1つだったり、巨木が多かったり、と私としてはテンションが上がる所だが、由緒ある曹洞宗のお寺。 大声を出したり通路以外のところを歩いたりせず、静かに境内を鑑賞したい。
    近辺の観光 ■公式観光サイト    : 栃木市観光協会
    ■たびねす(travel.jp) : 早春の里山を彩る黄金の花園「上永野・蝋梅の里」栃木県で最大の蝋梅園
    ■少遠景・旅日記    : 上永野・蝋梅の里と星野遺跡
    近辺の巨木 雷電神社のシイ

    巨木の地図

    巨木と雑記

     太平山の南山麓に大中寺はあります。 創建は真言宗の寺として久寿年間(1154)頃で、 一度は衰退した後に快庵妙慶禅師が延徳年間(1489)に曹洞宗の寺として再興し今に続く歴史深い名刹です。 大中寺は、大きく立派な本堂や、数多くの巨木などの見所の他、大平山への登山口(ぐみの木峠経由で45分ほど)の1つがあります。 そして、大中寺・七不思議と云われる伝説の足跡巡りが有名でしょうか。

     大中寺で見応えのある巨木を5つ紹介します。1つ目に根元に大中寺・七不思議のひとつ「馬首の井戸」のある大スギ。 大中寺で一番大きな巨木です。幹は中腹から3本に分かれて伸びあがっています。ちなみに井戸の中は土で埋まっています。 2つ目大モミジ。大中寺本堂の左前の角に立っています。根元から複数の幹が捩じれて寄り合わさって成長したかのような、 ちょっと凄味のある樹形で、根本近くの合わさった枝に隙間があります。紅葉が見事なようです。 3つ目に大中寺・七不思議のひとつ「根無しの藤」。本堂の左後にある墓地の奥にあります。 巨木というほど大きくありませんがフジの古木です。根が何処にあるのか分からないくらい周囲に複雑に 伸び、絡まりしていたからこの名前のようです。私が子供の頃は、もっと高い位置まで伸びあがっていましたが、 今は低い位置に落ちていました。 4つ目に山門前の大スギの切り株、5つ目に山門までの参道沿いに並ぶスギです。 参道沿いで特に大きいスギが、2本が合体したものでしょうか。

     最後に紹介した巨木に関係する大中寺・七不思議のうち3つを紹介いたします(少し脚色…)。

    【 馬首の井戸 】
     天正18年(1590年)豊臣秀吉による小田原征伐の最中のこと。 北条家に味方した皆川広照(居城は現・栃木市)は家臣の軍団と共に小田原城で籠城していた。 このとき城主不在の皆川城は、豊臣勢の上杉・浅野らの連合軍に責められ落城が近づいていた。 皆川家臣の佐竹小太郎は主命を受ける。城主・広照の妻と息子を太平山の南麓の里に隠居している旧家臣・白石正義の元へ落とす事だ。 小太郎は見事に主命を果すが帰路にて敵兵と遭遇し負傷する。 逃走の末、伯父が住職を務める大中寺へ救いを求めて辿り着いた。 傷の手当てを乞う小太郎に対し大中寺の門戸は開かない。後難を恐れた伯父の住職は小太郎の助けを拒んだのである。 覚悟を決めた小太郎の自刃を愛馬が引き止める。 小太郎は、袖を銜えて離さない愛馬を涙ながらに斬首。 首を傍の井戸へ沈めた後、自刃し果てたという。 その後、この井戸からは馬のいななきが聞こえるようになったという。 なお、佐竹小太郎は晃石太郎とも呼ばれている。

    【 不開の雲隠 】(あかずのせっちん)
    馬首の井戸の近くにある厠。 上記「馬首の井戸」の続き。 佐竹小太郎は主命を果す際、同行させた妻を森の中に潜ませ、 妻に自分が帰らぬ場合は大中寺を訪ねるように言い含めていた。 やがて小太郎の妻は大中寺を訪ねて夫の死を知るが、 嘆く暇もなく敵方の兵が寺へ迫る。 住職は小太郎の妻を厠へ隠し兵の探索をやり過ごした。 兵が去った後に厠の戸を開けると、小太郎の妻は自害し果てていた。 以後、この厠は戸を釘で打ち、開けられた事が無いという。

    【 根無しの藤 】
    「雨月物語」のひとつ「青頭巾」の舞台になった場所だろうか。 この地で暮らしていた僧があるとき鬼と化した。 共に暮らしていた少年の死を嘆くあまり、少年の遺骸を喰らった後に、 墓を掘り起こして死体を喰らい、人を見ると襲うように狂ってしまった。 そこに快庵妙慶禅師が現れ鬼僧を諭した。 禅師は山中の石に鬼僧を座らせ、自身の青頭巾を被せ、言った。
    「 江月照らし 松風吹く 永夜清宵 何の所為ぞ 」
    ・・・1年後、再びこの地へ訪れた禅師は山中で、 あの句を唱える青頭巾の僧を見つけた。 禅師が喝を入れ僧の頭を打つと、その場に頭巾と白骨だけが残った。 この時、禅師は持っていた土を地面に挿し、それが芽吹いて育ったのが「根無し藤」と云われる。