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あしかがフラワーパークの大フジ
巨木の写真






















巨木の基本情報
巨木の名前 | 足利のフジ [2][4][5] |
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樹種 | 野田長藤 (ABC), 八重黒龍藤 (D) | |||
幹周 | ABCD(5.15m/4.05m/3.95m/2.50m) [5] | |||
樹高 | 不明 (藤棚の高さは5m以下) | |||
推定樹齢 | 130年以上 | |||
特徴 | フジとしては極太の幹、広大な藤棚 | |||
保護指定 | 栃木県指定天然記念物 | |||
所在地 | 栃木県足利市迫間町 | |||
所在施設 | あしかがフラワーパーク | |||
撮影日・状態 | 2022.08.17 : 4本とも特に樹容に変化なし、葉の茂った夏季、前回よりも樹勢が増しているように見える 2013.04.25 : 4本とも樹勢は良い様子、開花状況は満開の少し手前 | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・佐野藤岡ICから約13㎞、北関東道・佐野田沼ICから約10㎞、足利ICから約10㎞ | |||
電車 | JR両毛線・あしかがフラワーパーク駅から500m以内 | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 園内マップ :内容は下記雑記の写真01を参照 [2] 奇蹟の大藤 :内容は下記雑記の写真02を参照 ■外部ウェブサイト [3] あしかがフラワーパーク:公式サイト、施設と園内の詳細はこちらかへ [4] 足利市ホームページ :当大フジの情報あり [5] とちぎの文化財 :栃木県教育委員会による県内文化財を紹介するサイト [6] 巨樹巨木林データベース:当巨木、大フジとアカメヤナギは未登録 (2022年8月時点) ■少遠景の記録 [7] 足利学校と鑁阿寺 :旅日記、足利学校の見学と鑁阿寺の参拝、堂内の詳しい様子など [8] 鑁阿寺の大イチョウ :本堂前にそびえる御神木、県内最大のイチョウ [9] 竜泉寺のカヤ :足利市内で近辺の巨木、県内最大のカヤ [10] 鵤木の一本スギ :足利市内で近辺の巨木、土盛りの上、古い街道の標木 |
巨木と雑記.世界が注目した藤の花園
あしかがフラワーパーク [3] は足利市を代表する観光名所の植物園。 一年を通して四季折々の花木花草を楽しめますが、特に藤に注力したところ。 藤の花園としては、規模も美しさも国内随一かもしれません。 まず園内を代表する藤について。 筆頭は3本ある野田長藤の大木。 各々が約1000平方mある大棚を成し、最大のもの (大フジA) は幹周約5mに達する太さ。 国内最大級の藤巨木。 根本はまるで、横這いに剪定されたクロマツの巨木のような貫禄があります。 続いて珍しい八重黒龍藤の大棚と、約80m続く白藤のトンネル。 これ全てが県指定天然記念物。 他にも園内各所に、いくつもの藤棚や単木で植栽された藤が配置。 公式サイトで世界一美しいと誇っているのも頷ける、 じつに素晴らしい藤の花園です。 なお地図中にも示した藤大棚の番号、大フジ (A)(B)(C)(D)(E) は私の都合によるもの。 フラワーパーク公式とは違います。 また大フジ (E) は天然記念物指定されたものでなく、棚の規模も幹も他と比べれば小さい。 それでも艶のある見事な立姿で、手前にある花壇との共演も美しい。 注目してみてください。近くに休憩所のマロニエがある。


巨木と雑記.アカメヤナギの巨木
真夏のフラワーパークへ訪れてみました。 藤の開花期 (4月中旬~5月中旬) に比べればオフシーズン。 それでも、この時期はスイレンの花が見ごろ。 中央エントランス寄りの「フラワーステージ」と、 西ゲート寄りの「水中花壇」にて、たくさん咲いていました。 美しく可憐でいて、納涼の風情に溢れている。 真夏のフラワーパークも良いものです。 さて本題のアカメヤナギ (マルハヤナギ)。 園内にはこの樹種の大木が数本あります。 最大のものは、八重黒龍藤 (大フジD) から北側にある広場の中央。 以下その姿です。









あしかがフラワーパークのアカメヤナギ。 3本の株立ちのように見える。 公式サイト [3] にあるスタッフ日記などの写真を見ると、 根本は繋がっているようです。 各幹の太さは3m~2mくらいでしょうか。 ひょっとしたら県内最大級のアカメヤナギかもしれません。 ちなみに巨樹巨木林DB [6] には、 現時点で栃木県内のアカメヤナギ巨木は未登録 (2022年8月時点)。 このアカメヤナギのある広場は、大藤以外にも注目すべきところ。 季節ごとに様々な花壇や植物、イルミネーションによる演出もあるようです。 今回のテーマはジャングルなのでしょう。 根本は南国情緒ある観葉植物とシダ類で覆われている。 幹には色々な種類のエアプランツや、食虫植物のウツボカズラがぶら下がっている。 この大胆な構成に初見では驚きました。 それでも全体でキレイに調和がとれていて、アカメヤナギとも馴染んでいる。 じつに素晴らしい演出。他の季節の様子も気になるところです。 この広場のアカメヤナギ。 スタッフの方々にも気に入られ、大切にされていることが分かります。 そういえば、この巨木は大藤を除いて園内最古の木かもしれない。 あしかがフラワーパークの前身は、1968年に開園した早川農園。 今は市街地となっている朝倉町の地区にありました。 1997年になると、都市開発のため湿地帯であった当地に移設。 湿地の開拓と大藤の移植は、さぞ大変だったことでしょう。 このアカメヤナギは、湿地帯だった頃からの先住民とみえます。 立派な巨木だから伐採されず、広場の主役となり今も大切にされています。 ひょっとしたら、日本一幸せなアカメヤナギかもしれない。
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