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    与野の大カヤ

    巨木の写真

    撮影日:2015.01.19 【01】関東最大級の大カヤ、妙行寺金毘羅堂の御神木、北側から全体像 与野の大カヤ-01
    【02】 与野の大カヤ-02
    【03】 与野の大カヤ-03
    【04】 与野の大カヤ-04
    【05】 与野の大カヤ-05
    【06】 与野の大カヤ-06
    【07】 与野の大カヤ-07
    【08】 与野の大カヤ-08
    【09】 与野の大カヤ-09
    【10】 与野の大カヤ-10
    【11】 与野の大カヤ-11
    【12】 与野の大カヤ-12
    【13】 与野の大カヤ-13

    巨木の基本情報

    巨木の名前 与野の大カヤ [1]
    樹種 カヤ(榧)
    幹周 7.28m [1], 7.60m [2]
    樹高 21.5m [1], 21.0m [2]
    推定樹齢 1000年 [1]
    特徴 太い直幹と広い樹冠
    保護指定 国指定天然記念物
    所在地 埼玉県さいたま市中央区鈴谷4丁目
    所在施設 妙行寺金毘羅堂の境内
    撮影日・状態 2015.01.19 : 樹勢良好、住宅密集地の中だが広い空間が確保されている
    アクセス
    東北道・浦和ICから約11km、首都高大宮線・浦和南ICから約5km
    電車 JR埼京線・南与野駅から約650m、JR京浜東北線・北浦和駅から約2km
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 与野の大カヤ     :内容は上記の写真08を参照
    ■外部ウェブサイト
     [2] 巨樹巨木林データベース:平成12年(2000)の調査記録
     [3] さいたま市ホームページ:市内文化財の紹介ページに妙行寺と大カヤあり
    ■外部ウェブサイト
     [4] 大久保の大ケヤキ   :さいたま市桜区にある県内最大のケヤキ、当大カヤと併せて訪れたい

    巨木と雑記

     与野の大カヤは関東最大級のカヤ。 旧与野市の住宅密集地の中、妙行寺の境内地にある金毘羅堂の御神木。 寺伝 [3] によれば、大カヤは平安時代の長元年間(1028~1037)に植樹。 鎌倉時代には傍らに金毘羅権現が祀られ、御神木として信仰されるように。 室町時代の応永年間(1394~1427)の頃には立派な巨木となり、旅人たちの道標となっていたそうです。

     妙行寺の境内には鈴木荘丹 [3] の墓があります。 芭蕉門下の江戸期に活躍した俳人で、晩年に大カヤを詠んだ句の自筆(未公開)が残されいるそうです。 奈良の吉野の桜と与野の大カヤを掛け合わせた句であるとか。 「蓬莱や 心に花の よし埜榧」… 仙境に立つような素晴らしい霊木の姿に、似た地名も手伝って吉野山の桜を思い出す、ということ?

     さて大カヤの感想について。 ここは県庁のある街の住宅密集地。 これほどの巨木が樹勢良好な状態で保存されているのは大変貴重。 金毘羅堂の境内は大カヤのために広い空間が確保。 思うままに四方へ伸び広がり、背も高く円錐形に整った樹冠。 太い直幹は古木らしい風格がありつつも、巨大な筋肉の束のように逞しく力強い。 実に壮観で気持ちの良い立姿。 そして大カヤから感じる気質・気配は、威圧感の薄い訪れる者を優しく包み込む穏やかなもの。 人々に愛され称えられてきたことが、巨木の面相に影響するように感じます。 与野の大カヤ、埼玉県を代表する名木の一本でしょう。