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与野の大カヤ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 与野の大カヤ [1] |
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樹種 | カヤ(榧) | |||
幹周 | 7.28m [1], 7.60m [2] | |||
樹高 | 21.5m [1], 21.0m [2] | |||
推定樹齢 | 1000年 [1] | |||
特徴 | 太い直幹と広い樹冠 | |||
保護指定 | 国指定天然記念物 | |||
所在地 | 埼玉県さいたま市中央区鈴谷4丁目 | |||
所在施設 | 妙行寺金毘羅堂の境内 | |||
撮影日・状態 | 2015.01.19 : 樹勢良好、住宅密集地の中だが広い空間が確保されている | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・浦和ICから約11km、首都高大宮線・浦和南ICから約5km | |||
電車 | JR埼京線・南与野駅から約650m、JR京浜東北線・北浦和駅から約2km | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 与野の大カヤ :内容は上記の写真08を参照 ■外部ウェブサイト [2] 巨樹巨木林データベース:平成12年(2000)の調査記録 [3] さいたま市ホームページ:市内文化財の紹介ページに妙行寺と大カヤあり ■外部ウェブサイト [4] 大久保の大ケヤキ :さいたま市桜区にある県内最大のケヤキ、当大カヤと併せて訪れたい |
巨木と雑記
与野の大カヤは関東最大級のカヤ。 旧与野市の住宅密集地の中、妙行寺の境内地にある金毘羅堂の御神木。 寺伝 [3] によれば、大カヤは平安時代の長元年間(1028~1037)に植樹。 鎌倉時代には傍らに金毘羅権現が祀られ、御神木として信仰されるように。 室町時代の応永年間(1394~1427)の頃には立派な巨木となり、旅人たちの道標となっていたそうです。 妙行寺の境内には鈴木荘丹 [3] の墓があります。 芭蕉門下の江戸期に活躍した俳人で、晩年に大カヤを詠んだ句の自筆(未公開)が残されいるそうです。 奈良の吉野の桜と与野の大カヤを掛け合わせた句であるとか。 「蓬莱や 心に花の よし埜榧」… 仙境に立つような素晴らしい霊木の姿に、似た地名も手伝って吉野山の桜を思い出す、ということ? さて大カヤの感想について。 ここは県庁のある街の住宅密集地。 これほどの巨木が樹勢良好な状態で保存されているのは大変貴重。 金毘羅堂の境内は大カヤのために広い空間が確保。 思うままに四方へ伸び広がり、背も高く円錐形に整った樹冠。 太い直幹は古木らしい風格がありつつも、巨大な筋肉の束のように逞しく力強い。 実に壮観で気持ちの良い立姿。 そして大カヤから感じる気質・気配は、威圧感の薄い訪れる者を優しく包み込む穏やかなもの。 人々に愛され称えられてきたことが、巨木の面相に影響するように感じます。 与野の大カヤ、埼玉県を代表する名木の一本でしょう。
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