巨木TOP / 群馬 / 市場の大ケヤキ
市場の大ケヤキ
巨木の写真









巨木の基本情報
巨木の名前 | 市場の大ケヤキ [2] |
|
||
---|---|---|---|---|
樹種 | ケヤキ (欅) | |||
幹周 | 7.00m [3][4] | |||
樹高 | 23.0m [3][4] | |||
推定樹齢 | 500年 | |||
特徴 | 空洞と南北に分かれた幹 | |||
保護指定 | 太田市指定天然記念物 | |||
所在地 | 群馬県太田市市場字稲荷前 | |||
所在施設 | 琴平神社の境内地か? | |||
撮影日・状態 | 2015.11.21 : 大空洞あり、中央にあったという幹は完全に枯損、南北の幹のうち南側は葉が少ない | |||
アクセス | ||||
車 | 北関東自動車道・太田桐生ICから約3km、駐車場なし | |||
電車 | 東武伊勢崎線・野洲山辺駅から約2km | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 市場の大ケヤキの伝説 :内容は雑記の文章を参照 ■外部ウェブサイト [2] 太田市ホームページ :当ケヤキの情報を参照 [3] 巨樹巨木林データベース:当ケヤキの登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [4] 金山の大ケヤキ :太田市内、石垣の遺構がある関東屈指の山城、金山城跡にある大ケヤキ |
巨木と雑記
太田市の北東部、渡良瀬川から400mほど南に位置する住宅地の中。
琴平神社に接して大ケヤキはあります。
根周りが約14mにもなるという巨木なのですが、
中央部分に大きな空洞があり、北側に張り出した幹の上部も大きく欠損しています。
元々は根元から3本の幹に別れていたそうですが、中心部分の幹が近年に失われ、
現在は南北に大きく分かれた2幹を残している状態。
東側から見る姿は、特に損傷個所が露わとなり痛々しい。
それでも、西側に残っている逞しい根元と、葉を多く茂らせている南側の幹を見れば、
まだまだ長生できそうな生命力が感じられます。
地元の方々が大切に守り伝えてきた御神木。
最後に以下、現地解説板にある大ケヤキの伝説です。
【 市場の大ケヤキの伝説 】
御神木榎はもとの塚上に在たるものの如く根張り地表によく露はれ
所謂盤根腊節の熊をなす其の附所には年代不詳の墓石及び古銭の発掘せられたるを以って
由緒深き地なるものの如きも其の資料に乏しく詳かでない。
幹上は地上より低くして三岐となる此の三梢の由来には次の傅説がある。
昔此の道は東三道と呼ばれ当時は重要な街道として栄え亦四六時中矢場川の清流を控え居りし頃、
馬子が馬を休息させるべく馬を川入せんとした時、河童が突如馬に襲い掛かり馬の尾を以って引き込んだと言う。
馬は荒れ狂い乍ら河童を川岸に跳ね上げたと言う。
馬子に捕えられた河童は徹底的に制裁を与えられて其の非を責められた末、
馬子はそこに三本の榎を植えて此の木の生命の有らん限り、今後悪事を働いてはならぬと諭し改心させ
善人の馬子は河童も放してやったと言う。
河童は馬子の前に終生を近い、その後、河童出没の噂も堪えて此の地は平穏に栄え続けたと言う。
又洞穴の由来についても伝説が古老より言い伝えられて居る。
一説によると、洞穴をなす幹部が元木であり、過去に落雷にあい損傷を蒙り残りの部分が発育し現在を
なしたるものとされ随って元木は腐朽し洞穴となったと言う。
此の洞穴は過去二回に亘り心無き者による火災に遭遇し、損傷した焼跡は今尚残されている。
御神木も成長の旺盛期は巨大にして其の一枝は矢場川上に略水平に対岸に生い茂って居たと当時の姿は
其の切跡が物語るもので有る。
其の当時は夜更けて榎附近に巨木の水の吸い上げる音にも似て又氏子の無病息災を念じ御神木が
身代りに病む呻きにも聴こえたと言う。其の神秘な現象は解明される儘謎となって言い伝えられて居る。
群馬TOP | △TOP | 前へ戻る |