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横室の大カヤ
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 横室の大カヤ [1] |
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樹種 | カヤ(榧) | |||
幹周 | 根周14.4m [1], 8.1m [4] | |||
樹高 | 24.4m [1], 24m [4] | |||
推定樹齢 | 1000年以上 [1] | |||
特徴 | 太い主幹と横に伸びた大きな樹冠 | |||
保護指定 | 国指定天然記念物 | |||
所在地 | 群馬県前橋市富士見町横室1013 | |||
所在施設 | 金澤家の私有地(公開中) | |||
撮影日・状態 | 2017.07.07 : 樹勢は良い様子、損傷箇所に防腐剤が塗布、周囲の柵や解説板が更新 2009.04.25 : 主幹上部の北側を欠損、強風か落雷による損傷か、樹勢は良い | |||
アクセス | ||||
車 | 関越道・前橋ICから約10.5km(渋川伊香保ICからは約6km) | |||
電車 | JR前橋駅から8km(JR渋川駅からも同等の距離) | |||
バス | バス停・法華沢、関越交通の前橋駅と渋川駅を繋ぐ路線 | |||
参考情報 | ■文献 [1]現地解説板・大カヤ :大カヤにまつわる由緒、所有者の金澤氏の事などを掲示 [2]現地解説板・九十九山古墳:九十九山古墳にある解説板(写真なし) [3]現地解説板・横室古墳公園:横室古墳公園にある解説板(写真なし) ■Web [4]巨樹巨木林データベース :平成12年(2000)の調査記録 [5]前橋市(公式) :前橋市の公式サイト.前橋市の歴史や古墳の情報を参照 [6]前橋まるごとガイド :前橋市の観光情報(公・前橋観光コンベンション協会) [7]九十九山古墳 :地図リンク(Google Map) [8]横室古墳公園 :地図リンク(Google Map) |
巨木の雑記.大カヤの歴史
国内最大級のカヤの巨木、横室の大カヤは、 赤城山の南山麓に位置する富士見町の横室にあります。 ここは、利根川左岸の段丘に田畑が広がる地域。 雄大な赤城山を間近に眺められ、天気が良ければ、町名の由来となった富士山も遠望できます。 大カヤの由緒 [1] について。 この土地の所有者である金澤氏の祖先が、 大カヤの近くに寛延2年(1749)に諏訪神社を勧進。 それ以来、大カヤは御神木として保護されてきたそうです。 実り豊かな巨樹で、昔は秋に四石(約720リットル)もの実を生らし、人々の生活を支えたとか。 諏訪神社は、この場所に明治40年(1907)まであったそうですが、 他の神社へ合祀されたのか、現在はありません。 大カヤは、国指定天然記念物となった後も、金澤氏の私有地に立っていますが、 周囲は見学者のために解放されています。感謝です。
巨木の雑記.大カヤの立姿
この見事な大カヤの特徴は、太い主幹と、横に広い樹冠でしょう。 主幹は根元から地上5m付近まで、大迫力の太い単幹で、そこから複数の大枝に分散。 主幹の上部の北側には、かなり昔に幹が裂けたような損傷の跡。 上州空っ風「赤城おろし」の古傷か。 東西から眺めると、中央にボリュームを欠いている原因と考えられます。 樹勢は良好な様子で、枝葉は大いに繁茂し、根元は真夏の日中でも薄暗い。 枝張りの面積は、300平方メートル近くになりそうです。 大カヤの風格極る立姿。 北側から見上げる姿は、道路まで伸びる頭上を覆う大枝と、古傷の跡も相まって、特に凄味を感じるもの。 長い大枝を横から眺める西側も同様な趣があります。 東側は意外と穏やかな感じ。 南側は主幹上部まで損傷箇所が少なく、最も健全に見える、気持ちの良い立姿。 そして、私が最も惚れたのが、南西側から見上げる立姿。 大カヤの形の良さ、風格や貫禄、迫力や凄味、それらが最も調和しているように感じられました。
巨木の雑記.横室と古墳
横室の地域周辺には複数の古墳があります。 このことに後になって気付きました。古墳の中核である石室が、横穴→横室という連想になったのです。 実際、古墳が多いのが地名の由来なのでしょうか? 大カヤに近い古墳は、九十九山古墳。西暦500年頃 [5] に造られた市指定の史跡。 現地解説板 [2] によると、九十九山の小丘陵に造られた、全長約60メートルの前方後円墳。 円墳の上部に石室があり、埴輪など金環の出土品が発掘されたそうです。 大カヤから北に離れた場所にも、横室古墳公園というものがあります。 現地解説板 [3] によると、ここは横室の陣場・庄司原にある古墳群のうち、 状態の良い上庄司原の1号古墳の近くに、2号と4号の古墳を移築して保存した場所。 1号古墳は直径14メートルの円墳で石室が残されています。
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